卓球部

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2017.09.07

【連載】秋季関東学生リーグ戦直前特集 最終回 山下浩平×内田雄太郎×村山周平

 最終回は早大卓球部を支える裏方、内田雄太郎(人4=神奈川・逗子開成)、村山周平(先理4=神奈川・桐蔭学園)、山下浩平(スポ4=東京・早大学院)に話を伺った。サポートの仕方、部との関わり方は様々で、立場も異なる三人。4年生ということもあり、これが人生最後のリーグ戦となる。ここまで、どのように貢献してきたのだろうか。この四年間にどのような感想を持つのだろうか。サポート役に、想いを、語ってもらった。

※この取材は9月2日に行われたものです。

「上級生と下級生の間の緩衝材として」(村山)

チーム一の努力家である村山

――まず、みなさんのチーム内で役割は何ですか

村山 僕は山下と内田とは違って、重要な役職についているわけではないので、これといった明確な役割はありません。ただ、誰よりも練習場にいるので、同期や下級生と話す機会が多いです。それが上級生と下級生とのわだかまりを解くのに、役立っているのかなと思います。上級生、下級生の間の緩衝材としての役割ができればいいかな、という願望を持って、練習しています。

――坂内選手も「村山は誰よりも練習している」とおっしゃっていました。それについては

村山 全日学(全日本大学総合選手権個人の部)予選が終わるまでは、ギリギリの時間まで結構練習場に残っていたので、それを評価してくれていたんだと思います。どう思われているかは気にしていないですけど、少しでも頑張っているなと思ってもらえているのなら嬉しいですね。

――内田選手のチーム内での役割は

内田 学連の役職が忙しいので、部のことにはあまり貢献できていないと思います。でも、部に行けば、メンバーの話を聞いて、ご飯にいって、コミュニケーションを取ろうと心がけています。あまり貢献できてはいませんが、時間があればチームのためになることを積極的にやりたいという気持ちはあります。最後なので、何としても優勝して、いい思い出を作りたいですね。あと、部員は僕のお腹を触ってりしてくるので、そういう意味では、自分で言うのもあれなんですけど、部のみんなを癒しています(笑)

――山下さんは主務として、どのようにチームに貢献してきたのでしょうか

山下 僕は、2年の頃から副務を経験して、主務になりました。その中で、レギュラーとそうではない人、現役部員とOBやOGをつなぐパイプ役としてチームに貢献してきたと思っています。全国レベルの大会にもいくつか帯同して、レギュラーのプロフェッショナルな部分やそうではない人の考えていることなど、主務として、部員のいろんな面を見てきました。それを知っているからこそ、チームの一体感向上に一役買うことができたと思います。部員には声をかけるようにして、積極的にご飯に誘ったりすることを心がけました。

――ここからは個別に質問をしていきたいと思います。まず、村山選手はチーム一の努力家だとうかがいました。自覚はありますか

村山 意識はしていませんでしたし、長い時間練習している人は他にもいるので、そう思われているのは嬉しいですね。4年の春は、毎日規定の4時間の練習は参加していましたし、そのあとも残って2時間くらい練習していました。1日6時間以上くらいは練習していましたね。

――理系ということで、文武両道は難しいと思うのですが、どうでしたか

村山 確かに難しかったですね。理系ということで必修科目や実験もありましたし…。授業そっちのけで部活に専念してしまったので、理系の授業にはついていけていないかもしれません…(笑)。

――続いて、山下選手にうかがいます。ここまで主務の仕事は大変でしたか

山下 試合のエントリーや遠征の準備など、かなり大変でしたね…。中でも大変だったのが、年度末の会計決算ですね。3、4日くらい徹夜して、1週間くらいかかりましたね(笑)

――逆に、やりがいがあった経験は

山下 3年のインカレ(全日本大学総合選手権団体の部)で、京都に行った時ですね。それが一番、やりがいを感じました。その年の主務だった方が、用事で帯同できなかったので、代わりに僕が帯同することになりました。僕自身、強豪校の遠征に帯同したことがなかったので、不安もあって、たくさん失敗をしました。それでも、チームの先頭に立って、引っ張っていく経験がその時にできたというのは、自分の中で大きな財産になっています。

――その失敗は、今年のインカレに生かされたのでしょうか

山下 そうですね。4年目のインカレでは、京都と同じ失敗をしませんでしたし、ミスなくこなせたかなと思います。次期主務の漆畑(竣太、商3=埼玉・春日部)もついてきてくれたので、後輩に引き継ぐことができたというのも良かった点の一つです。

――最後に、内田選手にお伺いします。日本学生連盟では、どんなことをしているのでしょうか

内田 日学連の運営に携わっています。協賛してくださる企業の方を探したり、大会の冊子も作成したりしています。

――学連に入った理由は

内田 各大学一人から、学連にはいるという決まりがあるので、その一人です。村山は理工で、山下は主務で忙しかったというのと、監督に指名されて学連にはいることになりました。

――学連での四年間を振り返ってみて、どうですか。

内田 そうですね。直近だと、ユニバーシアードに帯同させてもらって、いい経験をさせてもらいましたね。海外の選手との交流関係を広げることもできましたし、日本代表で一流選手のお世話をさせていただいたので、一流の人たちの振る舞いなどを感じることができました。

――学連ということで、早大に肩入れはできないと思います。思わず応援をしてくなる瞬間はないですか

内田 7番手の対決とか見てると気持ちも乗ってきますし、応援したいですよ。でも、仕事の都合上できないので、心の中で、渾身(こんしん)のガッツポーズをしています(笑)本当は、ベンチの中で、声を出して応援したいですね。

「選手に気持ちよく試合をしてもらうための学連」(内田)

日本学生卓球連盟で活躍する内田

――ここからは3人にお聞きしていきたいと思います。まず、裏方の方はレギュラーに対してどのようなサポートをしているのでしょうか

山下 リーグ戦前になると、相手チームの分析ですね。主に、相手のサーブとサブレシーブの分析をして、エクセルで数値化して、選手に共有するようにしています。ビデオも、うまくカットして、選手が見やすいように編集しています。

――他に何かあったりしますか

山下 僕たちにとっては当たり前なんですけど、試合中の飲み物から、食べ物まで、必要な備品はサポートが準備をしています。これは他校では、当たり前ではありません。レギュラーたちが気持ちよく試合ができるように環境を整えています。

村山 僕は、細かなことですけど、練習の準備で貢献しています。台の並びを整えたり、積極的に球拾いをしています。

――坂内選手から、村山選手はチームの一体感向上にも貢献している、と伺ったのですが

村山 坂内、僕のこと好きですね(笑)そう言われると、照れますね…。

内田 僕もそう思います(笑)チームのマスコットですから(笑)

村山 でも、特別意識して、そうしているわけではないので(笑)いつも通りやっているのが、チームのためになっていたんですね…。

山下 (チームのために)なってるよ。

内田 リーグ戦前になると、僕は学連の仕事で忙しくなるのでチームにはあまり貢献できません。学連の中でも、リーグ戦は一番重要な行事なので、しっかり運営することが僕の仕事です。選手に、気持ちよく試合をしてもらうための学連だと思っているので。

――裏方メンバーの存在が表に出る機会はあまりありません。この機会に、3人のオススメの選手を教えてください

内田 僕は巽晶太郎(社2=東京・早大学院)を推します。

村山 あ、僕も(笑)

内田 違う人選べよ(笑)巽くんを推す理由は、とにかく居残りをして練習をするんですよ。そして一見、真面目かと思いきや、変人です(笑)いい意味でも悪い意味でも、巽くんは人に影響を与える存在です。あいつが発言すると、場の雰囲気が変わるんですよ。早大学院から卓球部に入ってくる人は、大体そういう人が多いですね。山下もそうなんですけど。

山下 おい。一緒にするな(笑)

内田 その他にも巽くんはいろんな芸人のものまねをして、場をなごましてくれます。サンシャイン池崎のものまねが最高です(笑)

村山 今度、声かけてみてください。全力でやってくれるんで(笑)

内田 本家より面白いです。本家より声出てるんで(笑)

――山下選手は、誰かめぼしい人はいますか

山下 僕は、漆畑ですね。漆畑はこれから、人目に触れない過酷な仕事をするので彼の仕事っぷりに期待しています。僕よりも仕事ができるので、今も結構頼ってます。でも、漆畑は仕事も早い上に、彼女と遊んだり、プライベートも充実しているそうなので、そういう一面も彼の凄いところです(笑)

――村山選手は誰かいますか

村山 小川(遥太、スポ2=神奈川・三浦学苑)は次期副務という立場でいろいろ忙しい中で、ビデオ担当もやっているので今結構頑張っていると思います。吉田(秀喜、創理2=東京・立川)も、来年のホームページ委員なんですけど、すでに仕事をやってくれています。仕事も早いですし、バリバリチームのために働いてくれています。卓球も頑張っています。あの巽選手とタッグを組んで、その中でも闘志を燃やしていますね。

内田 お互いにライバル意識が強いみたいで、バチバチの関係ですね。

村山 来年以降、巽と吉田の対談が読みたいですね(笑)夢の共演です(笑)

山下 読みたいけど、多分、全カットだな(笑)

「一番近い立場で、一番の応援をします」(山下)

主務としてチームをまとめる山下

――ここからは四年間を振り返っていただきたいと思います。みなさん、どのような感想を持っていますか

内田 さっきも話していたんですけど、結構あっという間だったなという印象です。あと2週間で引退ですし。今振り返ったら、楽しかったことも、辛かったこともたくさんあった四年間でしたね。

――入学前から変わったことはありますか

内田 体重です。30〜40kg太りました(笑)

村山 入学当初は超スリムだったんですよ(笑)

内田 今、110kgくらいです。世の中の酸いも甘いも経験してしまったので。世の中のものをたくさん吸収して、大きくなりました。いろんな意味で。

――村山選手はいかがですか

村山 昨日、山下とご飯食べに行って、少し話したんですけど、やっぱりあっという間だったなと。1年生の頃は、山下と馬鹿みたいにたくさん練習しました。1日一回は必ずゲーム練習をしていましたし、3年になると山下は主務の仕事が忙しくなって練習する機会は減りましたけど、ずっと一緒でしたね(笑)いろんな思い出があります。

内田 電子レンジの話…。

村山 あ、そうそう。一回、山下が携帯を水没させたんですよ。それで、電子レンジに入れたら復活するよ、とアドバイスしたんですよ。そしてら、山下がブチギレて…(笑)

内田 血まみれの抗争です(笑)

村山 その他にも、山下のエピソードはたくさんありますよ(笑)山下はロッカーにブラックサンダーを大量に入れているんですよ。それを山下がいない隙に、男子部員全員で食べ尽くしたら、拗ねちゃって(笑)その日の男子部全体の飲み会にこなかったんですよ。こんな最低な同期だとは思わなかったって(笑)

内田 それと、山下は最近、男女での飲み会に参加できないでいるんですよ。いつも忙しいって、なので、この対談を機会に、宣言してもらいたいです。山下さん、あなたは、秋季リーグ戦後、全体の飲み会があれば、参加しますか

山下 …。はい、誘われたら、ぜひ参加させていただきます…(笑)

内田、村山 はい、いただきました。あなたはこの対談に誓いました。僕たちはもう満足です。

――改めて、山下さんはこの四年間を振り返っていかがでしたか

山下 あっという間でした。そして、中学、高校と全国大会にあと一歩のところで出場できなくて、悔いを残した状態でここまで来たので、大学で、トップレベルの選手と関わることができて、なおかつ、ある程度自分の実力を知ることができたので、いろんな意味で充実した四年間だったと思います。悔いも残してないですし。主務としても仕事を全うすることができたので、この場で引退しろと言われたら、悔いなく引退できます。

――みなさんはスポーツ推薦とは違った入学の仕方をされています。いわゆる一般組ですが、もし、これから入部を考えている後輩たちにアドバイスをするとしたらどうしますか

山下 村山もそうなのですが、早大には一般で入部しても、努力次第では活躍できる環境があります。村山は早慶戦に出場して、活躍しました。早大は努力が報われる世界なので、もし入部したら努力を惜しまず、思い切り卓球にぞっこんしてほしいですね。

村山 早大は一般組もいますが、リーグ戦や全国大会に出場するのはかなり難しいことで、これから入部する人も、それを覚悟して、入ってくると思います。しかし、それでも、強い気持ちを持って、努力を続ければ必ずチャンスがきます。それを信じて、入部してきてほしいですね。

内田 卓球部に入部しても、卓球以外のことはたくさんできます。主務や学連、ビデオなど、卓球を通して将来のためになるいろんな経験を積むことができます。いろんな人と関わることもできるので、その中で、自分の中の常識が変わってきたり、卓球部に入部していろんなことに挑戦してもらいたいですね。人間的に成長できる環境が早大にはあります。

――3人は4年生ということで、人生最後のリーグ戦となります。そこに懸ける想いを教えてください。

内田 僕たちが入学して一度も団体戦で優勝することができていないので、優勝に懸ける思いはとても強いです。何としても優勝したいですね。そのためにできることなら、なんでもサポートしますし。

村山 僕はあまり全国大会での経験がないので優勝という言葉に実感がないです。優勝したらどうなるのかが、全く想像つきません。その中でも、チームが優勝を目指している以上、できることがあればなんでもサポートしたいです。

山下 早大が長年優勝できていなくて、いつも2位にとどまっています。あと一歩勝ちきれない現状がある中で、その原因を追求、解決策を模索しながら、ここまできました。最後の最後で、僕たちが取り組んできたことが正しかったと、証明する意味でも優勝したいです。

――ズバリ、秋季リーグ戦の目標は

一同 優勝!

――最後に、意気込みを聞かせてください

村山 メンバーに声が届くかわかりませんが、上ベンチから、頑張ります!

内田 学連なので、影から頑張ります! 心中では全力応援!

山下 一番近い立場で、一番の応援をします!

――ありがとうございました!

(取材・編集 本田京太郎)

※春季リーグ、インカレ、秋季リーグの三冠を達成することを『グランドスラム』と呼ぶ。

秋季リーグ戦の抱負を色紙に書いていただきました!

◆村山周平(むらやま・しゅうへい)(※写真中央)

1994(平6)年10月13日生まれ。神奈川・桐蔭学園出身。先進理工学部4年。右シェーク裏・裏。休日はゆっくりと一人でDVD鑑賞をする村山選手。でも、ゆっくりしすぎて、返却を忘れることが多いのだとか!

◆内田雄太郎(うちだ・ゆうたろう)(※写真右)

1995年(平7)10月27日生まれ。神奈川・逗子開成出身。人間科学部4年。右シェーク裏・裏。ラーメンをこよなく愛する内田選手。たくさんのラーメンを食してきたけれど、一途に通い続けているのは早稲田の武道家だそう。恋人のように愛しているとのことです!

◆山下浩平(やました・こうへい)(※写真左)

1995(平7)6月12日生まれ。東京・早大学院高出身。スポーツ科学部4年。右シェーク裏・裏。鮎釣りが趣味だという山下選手。先日も大きい鮎を釣ったのだとか!

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