体操部

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2017.08.06

【連載】インカレ直前特集『shine on!』第3回 長沼園佳女子主将×市川はるひ

 数少ない女子部員として体操部を盛り立ててきた長沼園佳女子主将(スポ4=群馬・中央中教校)。そして主務という立場から、縁の下の力持ちとして体操部を支えてきた市川はるひ(スポ4=東京・鴎友学園女)。今回はこの2人に、体操部と、最後のインカレへの思いを伺った。

※この取材は7月22日に行われたものです。

「試合のための環境づくり」(市川)

体操部を裏から支える市川

――今シーズンの試合を振り返っていかがですか

長沼 今シーズンはいい感じです、割と。グループ(東日本学生選手権)は失敗あったんですけど、やろうとしてたことは全部できて、いいスタートだったかなと。いつもバタバタしてるんですけど、バタバタしつつもいいスタートが切れて、東(東日本学生選手権)もそれなりにできましたね。

――市川さんは主務としてどのような仕事をされているのでしょうか

市川 主務っていっても肩書きがあるだけで普通のマネージャーとあんまり変わらないんですけど、マネージャーの仕事っていうと競技面以外の環境づくりということで、会計から広報から、いろんな試合の手配とか、そういう事務仕事が対象になっています。

――試合中はどのようなことをされているのですか

市川 試合中は、女子だったら音楽を流すっていう仕事をしてはいるんですけど、試合に付くっていうよりはOBさんに挨拶させていただいたりとか、親御さんをお席に案内したりとかですね。あとは先生たちとの連絡を取って、試合が円滑に進むように1日のスケジュールとかを管理しているので、試合のための環境づくりっていうのが大きいかなと思います。

――お二人の他己紹介をお願いします

長沼 出会いは、スポ科のクラスが一緒で、クラスで集まった時の第1発見者というか(笑)、最初に「おはよう」って言った大学生っていうぐらいな、結構運命的な出会いをしてまして(笑)。

市川 知らなかった(笑)。

長沼 はるひは体操の知識が全くゼロから始めてくれたんですけど、いつも試合のときは私より自信を持っていて、「大丈夫よ!」みたいな感じでどっしりと構えてくれるので、私は日ごろ練習してて、あの技不安だなとか、試合失敗したらどうしようかなとかいろいろ考えてそわそわしてるんですけど、はるひは結構どっしり構えてくれるので、いつも助けられてます。

市川 園佳は一言でいうと真っすぐだなって思います。私が体操部に入ったきっかけも体操を好きになっていったのも、園佳が最初のきっかけですし、体操からすごく楽しいっていうのが伝わってくるので。あと、練習中もそうだし、練習以外でも体操中心にどう組み立てるかっていうのをちゃんと自分でやれる人で、体操に対しても他のことにもそうなんですけど、すごく真っすぐだなって思うので、そこが一番尊敬してます。

長沼 恥ずかしい(笑)。

「後輩がいるからこそ」(長沼)

大親友だという市川(左)と長沼

――同期のみなさんで仲がいいと伺っていますが、遊びに行ったりしますか

長沼 外にはあんまり行かないんですけど、誕生日のときは盛大に、練習が終わった後にホールのケーキを用意して(笑)。恒例行事みたいになってます。

市川 体操部はどの学年も誰かの誕生日のときは学年ごとに誕生日を祝うっていうのが恒例なんですけど、うちらの学年が一番盛り上がってるっていう自信があります(笑)。必ずいつも最後にケーキを大きく塊で残して、誕生日の人が一口で食べられるかチャレンジっていうのを必ずやってます。

長沼 今年はハイレベルにしようってことで、ケーキを下に置いて倒立しながら食べようっていう、22歳のチャレンジみたいなのを(笑)。

市川 園佳はこれ達成してます(笑)。

――今年は女子部員が2年ぶりに入ってきましたね

長沼 すっごいうれしいです。

市川 率直にただただうれしいです。

長沼 最初聞いた時、誰々入るんだってよとか、もう1人来るってとか、もうずっとにやにやしてて(笑)。「大丈夫かな」みたいな(笑)。すごいうれしくて。

――先輩として声をかけたりとか遊び行ったりとかはされましたか

長沼 ご飯とかは行きますけど、それ以上に練習中に後輩がいてくれるのが本当にうれしくて(笑)。「きょうも頑張ってるな、私も頑張ろう」って思えるのも、後輩がいるからこそっていうか。

――大きな変化として今年から内山玲子コーチがいらっしゃったと思いますが、いかがですか

市川 客観的に見ていて、今までももちろんしっかり真剣にみんな練習してたと思いますし、先生方も熱心に指導して下さっているんですけど、外からいらっしゃって、特にオリンピックっていう世界の舞台を経験されている選手とコーチなので、より緊張感もあるし、吸収しようっていう姿勢が選手からも見えるし、先生方にも刺激になっているのかなと思います。

長沼 週に1、2回なんですけど、いっぱい宿題を抱えようと思って、ここの部分が気になるとかがあったら全部言いに行って、どんな練習方法がありますかとか、どんな補強をしたらいいですかとか、全部聞いて。もうすごい筋肉痛な期間でした(笑)。

「最高の笑顔で終われたら」(長沼)

インカレへの意気込みを語る長沼

――昨年のインカレはどのような大会になりましたか

長沼 きょねんのインカレは、耐えたっていう感じの試合だったかなと思います。やりたい技をもりもりに入れて、完成度も上げてたつもりなんですけど、やっぱり器具に合わせたりとかいろいろなことがあって。でも良い実施じゃなくても大きな失敗にしないように耐えて耐えてっていう試合だったかなっていう。

――インカレまで2週間あまりですが今のお気持ちはいかがでしょうか

市川 全体に対してということであれば、集中力とか緊張感は高まってきてますし、徐々にチームとして合わせられるようになってきているのかなと思うので、きょねんの7位から最終班に上がるっていうことに向けて、準備は整っているのかなと思います。個人的には、私の仕事は直接結果に影響することではないので、インカレだから特別にモチベーションを上げるっていうことは私自身はないんですけど、やっぱりインカレはみんなにとって大事だし、いつもと違うっていうのがあると思うので、逆に私はいつも通りにして、チーム内でバランスを取れるようにできたらなと考えています。

長沼 ありがたいです。

一同 (笑)。

長沼 インカレは大学の名前で出る最後の試合なので、失敗はしてもいいかなっていうくらい大きく自分の演技をできたらいいかなと思ってて。みんなに感謝の気持ちを込めて、はるひに最高の笑顔を届けたいです(笑)。

市川 期待してます(笑)。

――特に力を入れて練習していることはありますか

長沼 割と平均台にこだわっていて。由綺(内山、スポ1=東京・帝京)が来てから、平均台は数だなって思って、本当にすごい練習するんですね、連続で何十本っていう勢いで。それを見て、今まで自信なかったけどやり込めば自信になっていくなっていうのを感じたので。あと、種目別(全日本種目別選手権)とかの応援は行けなかったんですけど、もし必死に練習して(平均台に)乗る回数上げれば、由綺も乗るんじゃないかなって思いつつ(笑)、必死にやってたら逆に平均台の通し練習が全然苦にならなくなって、こだわって数をこなせるようになりました。

――では今は平均台に自信がついたのでしょうか

長沼 きょうはちょっと調子悪かったけど(笑)。でも気持ち的に、危ない落ち方は全然しないし、安定感まではいかなくても安心感があるっていうか(笑)。

市川 はたから見てても、圧倒的に回数は増えてますし、試合とかで見てても、きょねんのインカレを思い返すより今年の東インカレとかグループの方が、圧倒的に見てていいなと思うので、演技する上での余裕が出てきてそれが一番大きく表れているのが平均台なのかなと思います。

――具体的な目標はありますか

長沼 きょねんが45.6とかだったので、ルールが変わってDスコア(技術点)が低くなっても、45点台に乗せられたらなと思っています。

市川 チームの絶対的な目標として、きょねん7位だったのが予想外な結果ではあったので、絶対に6位以内、最終班に上がるっていう目標は、男子女子関係なくチーム全体の目標かなと思っています。ただ、何位かはその時になってみないと分からないこともあるので、個人的には頑張ってほしいっていうか、乗せる気持ちはすごくあるので、6位っていうよりは6位以上を目指すつもりで試合には臨んでほしいなと思います。

――最後のインカレへの意気込みをお願いします

長沼 7月の頭に国体予選で実家に帰って、大学のサポートゼロで自分一人で試合に行ったときに、音楽のことやらロイター板のことやらであたふたしてしまって、なんとなく試合が回ったという感じだったので、いつも本当にお世話になっているんだなっていうことを感じたし、インカレとかだと男子も日にちが違うのでがっつり応援してくれるんですね、本当にそれが力になるんだなっていうことを、それがない状況で感じたので、その(応援がある)状況を楽しんで、いつもサポートしてくれる方に感謝して、最後は最高の笑顔で終われたらなと思います。

市川 私は入部が遅かったので、初めて経験した遠征が1年生のインカレでした。今回は4回目ということで、気持ち的にはしっかりやりたいなというところはあるんですけど、私の仕事上、気持ちで意気込んでいくっていうよりは客観的に一つ一つこなしていって環境を整えるっていうことが一番必要なことだと思っているので、勝つために必要な環境を全て整えられるように集中したいなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 村田華乃)

今回の色紙のテーマは「体操/主務の仕事をする上で大切にしていることは?」

◆長沼園佳(ながぬま・そのか)(※写真右)

1995年(平7)5月31日生まれ。身長155センチ。群馬・中央中教校出身。スポーツ科学部4年。大学4年生にして初めて出来た同性の後輩にとても喜んでいる様子の長沼選手。きらきらした笑顔で後輩の話をしてくださいました。強化してきた平均台と、演技後の笑顔をお見逃しなく!

◆市川はるひ(いちかわ・はるひ)(※写真左)

1995年(平7)5月24日生まれ。東京・鴎友学園女出身。スポーツ科学部4年。普段取材を受けない裏方の仕事をされているだけに、今回の対談には戸惑ったという市川さん。しっかりとした口調で話す姿に仕事への誠実さがうかがえました。インカレでも変わらない仕事ぶりで部員をサポートします!

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