バスケットボール部

2017.06.15

早慶戦直前4年生対談 早大・新川、北代、石原×慶大・高橋、堂本、木村

 通算勝敗数37勝37敗。まさに因縁のライバルとの1戦がことしも幕を開ける。75回目を迎える早慶バスケットボール定期戦に向け、両校の4年生にその意気込みを伺った。

※この取材は3月18日に行われたものです。

互いのチームの状態

――新チームで初の早慶戦(第13回東京六大学リーグ戦)となりましたがいかがでしたか?

石原 早稲田として他のチームと対戦するのは今日が初めてで、主力の新川や森井もいない中、あまりまとまりの無いチーム状態で試合を迎えることになりました。やはりそれが試合にも出てしまった結果です。試合が慶應のペースでいってしまって、みんなの気持ちが下がり、早稲田らしいところがあまり出てこない状態で終わってしまったのかなと思います。

新川 僕は試合に出ていないので何とも言えないのですが、試合に出たくてウズウズしていました。

北代 まだチーム練習を始めて2週間弱しか経っていない中、システムなどしっかりしていない状態で臨むことになり、そこに上手くいかないプレーのフラストレーションが溜まり、それがディフェンスにも影響したのかなと思います。早稲田らしさは、やはりディフェンスだと思うので、そこが切れて負けてしまったのかなと思います。

木村 慶應は早稲田と違って選手層も薄く、その中で今(3/18時点)、高橋も居なくてすごくきつかったということが1つあります。ただディフェンスを我慢して我慢してやっていけたということが、良かった点としてありました。昨日まで1週間練習していなかったのですが、そんな中でもできることはできたのかなと思います。反省点も見つかったので、そこは早慶定期戦に向かってしっかり修正してやっていきたいです。

堂本 今日は結果的に勝つことができましたが、やはり早稲田は攻守の切り替えが速いなと思いました。そこでは完全に負けていたなと。あと、すごく良い新人が入っていて、今後とても良いチームになりそうで、怖いなと思いました。

高橋 今日の試合は慶應のシュートが終始入って、それで勝ったと思うのですが、早稲田はオフェンスもディフェンスも比較的上手くいっていなくて、去年の方が強かったかなという印象を受けました。ただ、やはり一人ひとりの能力やポテンシャルは高いので、それが今後脅威になると思っています。今回は勝てましたが、3ヶ月後の早慶定期戦ではどうなるかわからないので、気を引き締めてこの3ヶ月間しっかりやっていきたいです。

――お互いのチームの印象は?

高橋 早稲田は、爆発力があると思います。一人一人の能力が僕たちよりもかなり高いと感じていますが、今日の試合ではそこが上手くかみ合っていなかったのではないでしょうか。かみ合った時に恐ろしいチームになると思うので、本当に脅威ですね。

石原 慶應はすごく思い切りが良くて、難しいことを考えず、単純に空いたら打つというところが良いと思います。逆に早稲田は、作って作ってノーマークを見つけてシュートを打とうというチームです。慶應は、いい意味で単純にバスケットをしていると思います。それを今日止められなくて負けたと感じているので、早稲田に無いものを慶應は持っていると感じます。

――新体制で変わったことは?

新川 早稲田は、特にないですね。

石原 そういうとこを、特に無いとか言ったらダメでしょ(笑)

新川 いや、本当に特に無いんですよ。

高橋 慶應は、昨年から割と学生主体でやらせていただいていて、今年はより僕たちが主体的に4年生中心でチーム作りをしています。昨年は割とバスケットの方針とかは、コーチとかから「こういう風にやって行こう」というのを言われていたのですが、今年はバスケットの所もオフの所も、練習の日程も自分たちで考えてやっているので、より一層に学生主体というのが今年のチーム体制です。

木村 去年のガード陣は最上級生でしたが、今年はセンター陣にしか最上級生がいません。そういう点で、チームのペースが悪い時にどうするのか、流れを読むのがすごく難しい。その点は、すごく苦労しています。

笑顔を見せる早大の面々

――早慶バスケ部間で何か関りはありますか?

石原 はい。ありません。

一同 (笑)

石原 なんかある?

高橋 就活の訪問先で、ちらほら見かけるのはあります。「あれ、あいつ見たことある」と思ったら早稲田だったみたいな。

木村 サワ(トカチョフ)とは仲いいみたいですね。

石原 そうですね。僕たちもサワも高校は東京で。そういうところではありましたが、まあ最近は無いです。

新川 この3人は、国体で一緒だったので。

高橋 ここ(高橋・堂本)は、神奈川国体です。

木村 自分だけ京都で、主将の森井は知っていましたけど、それくらいです。

石原 あんまり遊びに行ったりはしたことないです。

高橋 なんで、今年はやります!

石原 バチバチしよう。

高橋 今年こそは。去年もやるとか言っていたけど、早慶飲みを実現させます。

石原 絶対しないよ。

一同 (笑)

――プライベートは充実していますか?

新川 充実していますよ。

石原 お前だけだろ(笑)

北代 早稲田の4年生は、プロに行く人と就活する人が分かれていて、プロに行く人はバスケを頑張るのですが、就職する人は自分も含めてバスケと両立して空いている日にやらなければ疎かになってしまうので、コートの上ではバスケに集中して、一歩外に出たら就活をやっていきたいなと思っています。

新川 僕はちょうど怪我をしていて、将来も就活をしない考えでいるので、僕はずっとバスケの事しか考えずにこれからもやっていこうと思います。今はちょうど自分の体と向き合う期間というか、将来にとって大切になる時期だと思うので、すごく良い時間を過ごせています。

石原 僕は、飲み会に行っています。いっぱい。

一同 (笑)

石原 いやでも本当に。バスケは好きでやっていますけど、やっぱりきついことも多いので、どうやってリラックスするかって考えると、自分の中ではお酒大好きなので、お酒大好きな早稲田のメンバーで飲みに行って騒いで気分転換をしています。というところで、プライベートは充実しています。

堂本 この前のオフは、みんなで河口湖に行きました。下級生はみんなで出かけていて、僕らはどうしようかとなった時に、河口湖が一番近いなという事で河口湖に行きました。

石原 仲良いね。

高橋 逆に飲み会とかは無いです

新川 いや、俺らもないよ。全員集まることあんまりなくない?

北代 出かけても、誰か一人いないみたいな。それで一回も揃わない。

慶大も和やかな様子で取材に答える

早慶定期戦という舞台

――昨シーズンの早慶定期戦を振り返っていかがでしたか?

石原 昨シーズンは、色々ありました。前日11時くらいに寝るつもりでいたんですが、その前に学生コーチの方からもらったモチベーションビデオを観てテンション上げてから寝ようと思って、みんなの良いプレーとか熱いプレーを観てたら、興奮しちゃって3時くらいまで寝付けなくなりました。「このままじゃ寝られない」と思って、お酒を飲んで4時に寝たんですよ。でも次の日の朝が7時起きで、当然寝不足となってしまいました。結果、終盤3ピリくらいに足をつっちゃって、そこから試合に出られなかったという苦い経験でした。

堂本 ズルいでしょ。それは。

高橋 いやいや、それはただ単純に言い訳でしょ。

一同 (笑)

石原 そういうのもあって去年は…

高橋 実際のところ?

石原 去年の早慶定期戦は、楽しかったですね。

新川 早慶定期戦のあの独特な雰囲気は、個人的には好きで、勝敗は別ですけど、去年は慶應の勢いに負けました。慶應は、早慶戦に本当に強いので。

北代 早慶定期戦では、僕らが入ってから1度も慶應に勝てていなくて、本当に3度目の正直という、みんな強い気持ちで臨んだのですが、みんな言っているように、早慶定期戦になると慶應はやっぱり強いなというか、気持ちとか会場の雰囲気にのまれて押されてしまったかなというイメージです。

高橋 去年は、六大学でコテンパンに負けてしまって、そこからチームが「流石にヤバいぞ。」という感じでまとまって、早稲田のスカウティングとかを重ねて。自分たちの春シーズンの目標は、早慶定期戦勝利というのを掲げてやってきたので、とにかくそこに向かって頑張った結果、試合でもいい感じに進んで会場も味方してくれて。入るはずの無いシュートが入ったりして、勝てました。

――どんなシュートでしたか

木村 サワのやつだよね?

新川 訳分からなかったです。

高橋 あれを決められるのが、サワなんです。お祭り男なんで。東京国体でも途中参加でチームに入ったのに、全部オイシイ所は持って行きましたし。

一同 (笑)

堂本 去年はチームとして強い思いがあって。というのも、勝てば総勝敗数が同じになるっていう試合でしたから。そういう思いもあったし、その前の4年生が抜けてだいぶ戦力が落ちてしまったこともあり、オフを返上して練習を重ねました。色んな辛いことを乗り越えての1勝だったので、僕ら的には本当に大きな1勝でした。

木村 チームの事は2人が言ってくれたので、個人として言うと、自分は去年チームの足をすごく引っ張ってしまったので、勝てたのは良かったですけど、その点で個人的には本当に悔しい早定期慶戦でした。

――この学年は勝ったことしかない慶應と負けたことしかない早稲田という学年ですが、どう考えていますか?

新川 僕たちは早慶定期戦の勝利の喜びを知らないんですよね。もう今年こそはって感じです。それに尽きます。

堂本 負けるのが怖いです。逆に。

木村 今年も勝ちます。

新川 本当に萎えるよ、負けると。

高橋 なんかちょっと違う台詞ないの?負けるのが怖いっていうのは、なんか嫌だ。

堂本 いや、なんかほら、負けたことが無いからっていう。

木村 今のは無しで、僕の言ったことだけで(笑)

石原 これはもう、チームワークでは勝ってるわ。

――相手の警戒している選手は?

石原 慶應は、やっぱりインサイドだよね。

北代 そうですね、インサイドだと思います。

石原 慶應はサワを筆頭に、身長が高くて動ける選手が多いので。自分で言うのもなんですが、早稲田のウィークポイントは背の小さいインサイドなので、慶應の誰を警戒しているかというより、インサイドをきっちり止めて、こっちの流れにどれだけ持っていけるかだと思います。

堂本 こっちはアウトサイド?

木村 そうですね、逆にインサイドで負けてしまうと厳しいので、そこは絶対に勝てるようにしていかないといけないと思います。早稲田はアウトサイドにすごい選手が多いので、やはり怖いですね。

高橋 個人的には全員怖くて。それぞれが基本的にプレーのキャラクターが違うし、火が付いたら止められない選手が多いというのが素直な印象で。全員驚異だなと思います。

――自分達のチームのキーマンとなる選手は?

新川  僕は、石原だと思います。去年は彼が足をつって負けたので。

石原 いやでも、正直最上級生になって思うのは、4年生になると最後の年だから気合が入るけど、やっぱり後輩は「もう1年あるし」という部分があって。自分もそうだったけど。ちょっと泥臭さというか、ガチになれない面があって。誰かというより、4年生として後輩の気持ちをどれだけ上げさせるかということが、早稲田ではカギになると思います。

新川  後輩が、全員キーマンだな。

石原 後輩が全員キーマンというか、4年生は全員やる気に満ちているので、その気持ちのギャップをどれだけ埋められるかというのが大事になると思います。

北代 個人的には、森井がチーム練習に参加する替わりに、一歩進んだステージで活躍している中、4月から合流して彼が中心になり、プロで味わってきたレベルとかを僕たちに還元してくれて、さらに一歩高いレベルで練習していけたらいいと思っています。そういう意味では、主将の森井がキーマンになるかと考えています。

高橋 サワって言いたいところではあるのですが、個人的には木村がキーマンだと思います。去年の早慶戦では活躍できていませんでしたが、練習で調子がいい日は本当に止められないので、その日を4年生の意地で早慶定期戦の日に持ってきてくれればいいんじゃないかと考えています。

木村 自分も、自分で。僕もそれを言おうと思っていて、自分がどれだけやれるかがカギになってくると思います。

高橋 「早慶定期戦あるある」、空回りするやつ。

木村 いや、空回りだけはしないように。去年は、それで空回りしたので。それだけはしないように、そういう意味でもキーマンです。

堂本 僕も木村と言いたいとことでしたけど、2人が言ったので僕はサワで。先ほども言ったようにお祭り男で、早慶定期戦にかける思いは人一倍あると思っていて、それが主将になった今、責任感も増してどこまでやれるかっていうのが本当にカギだと思っているので、期待したいです。

――勝敗数をタイとして迎える早慶定期戦となりますが、意気込みは?

石原 言ってやれ副キャプテン2人!

新川 なんでそこで自分最後…

石原 最後きっちり締めろ!

新川 そうですね、個人的には勝敗数で慶應には抜かれたくないので、チームの為にも、OBの方の為にも、早稲田大学の為にも勝ちたいという思いが強いです。

北代 先輩方であったり、OBの方が築き上げて下さった今の勝敗数でもあって。そんな中去年並んでしまって、ここが節目じゃないですけど、ここを託された代は僕らだけだと思うので、しっかり責任を持って勝ちに行きたいと思います。

石原 タイなんで今。逆にここ1個勝てば「お、この代やるじゃん。」「終わりよければ全てオッケー。」みたいな感じになると思うので(笑)。早慶定期戦は大学を背負ってバスケットをするので、自分たちだけの問題じゃないと思います。そういう所も気にしながら勝ちたいです。

堂本 こんなに歴史を感じながらバスケができる大学も慶應と早稲田だけだと思うので、まあ歴史に名を刻むじゃないですけど…

高橋 歴史感じながらバスケしてるの?

一同 (笑)

木村 それ思ったよ。

高橋 歴史を感じながらバスケするってどういうこと?

堂本 こんなに2校間で交流のある大学も無いし、これだけ一つのスポーツで熱くなれるのもここだけだなとすごく感じるので、最後しっかり勝って4年間を終えたいと思います。

木村 自分達は4連覇したら60年ぶりとかで、勝ち越せるのもすごく久々でかなり期待されていると思うので、そういう意味でも自分たちの代で4連覇して勝ち越してというのが、夢じゃないですけどやってみたいという気持ちがすごく強いです。絶対に勝ちたいと思います。

高橋 自分たちの代で4連覇というのが懸かっていて、僕たちは三田会という存在に強く支えられてバスケットが出来ているので、この歴史ある早慶戦で勝って恩返しをするという意味でも4連覇して、戦績も勝ち越しできるように頑張ります。

――ありがとうございました!

(取材・編集 秋間勇人)

早慶戦では4年生の意地のプレーに注目です!

◆石原卓(いしはら・すぐる)(※写真一番右)

1995年(平7)8月30日生まれ。身長171センチ。東京・京北高校出身。早稲田大学社会科学部4年。

◆堂本阿斗ディーン(どうもと・あとでぃーん)(※写真右から二番目)

1995年(平7)8月18日生まれ。身長187センチ。神奈川・慶應義塾高校出身。慶應義塾大学部商学部4年。

◆北代智樹(きたしろ・ともき)(※写真中央右)

1995年(平7)7月29日生まれ。身長188センチ。東京・早実高出身。早稲田大学社会科学部4年。

◆高橋晃史郎(たかはし・こうしろう)(※写真中央左)

1995年(平7)8月11日生まれ。身長191センチ。神奈川・慶應義塾高校出身。慶應義塾大学法学部4年。

◆新川敬大(しんかわ・けいた)(※写真左から二番目)

1995年(平7)5月3日生まれ。身長186センチ。東京・京北高校出身。早稲田大学スポーツ科学部4年。

◆木村能生(きむら・よしき)(※写真一番左)

1996年(平8)3月11日生まれ。身長192センチ。京都・東山高校出身。慶應義塾大学環境情報学部4年。

慶應スポーツによる女子部主将副将対談はコチラから!!