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2017.02.17

【連載】『平成28年度卒業記念特集』第18回 田村未来/女子バスケットボール

仲間に支えられた4年間

  昨年度の関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)でスリーポイント王と最優秀選手賞に選ばれ、3連覇に大いに貢献した田村未来(スポ=愛媛・聖カタリナ女)。「嬉しいことも悲しいことも悔しいことも、1年間にすごく凝縮されている。」主将としてチームを引っ張った最後の1年間をこう振り返った。

  小学校2年生からバスケットボールを始め、「バスケットのことしか考えていない日々だった」と語るほど、高校までバスケット一筋の生活を送ってきた田村。自らの進路を考える上で、バスケットを続けながら今しかできない経験をしたいという強い思いがあり、早大への入学を決めた。バスケットボール部入部当初は、各高校のエースが集うレベルの高い環境の中で、自分の思うようなプレーができず悩んだ時もあった。しかし、限られた練習時間を有効活用するために、バスケットを「やらされる」のではなく「自分からする」という姿勢を貫いた。選手同士で互いに刺激を与えあいながら、田村は着実に自分のプレーを確立していった。

スリーポイントシュートを狙う田村

  主将として迎えた最終学年。「これからの早大の基礎となるチームをつくることができた」と笑顔で振り返る。田村が強く意識していたのは、「人と人とのつながり」だ。一人ひとりが誰かのために全力を尽くすというチームメイト同士の「つながり」。チームを応援してくれるOGとの「つながり」。それらを大切にすることが、良いチームづくりにつながった。しかし、その道は決して順風満帆ではなかった。

  田村の主将就任とともに、ヘッドコーチが変わった。今までとは大きく違う環境の中で、伝統を残しつつ新しい早大として戦っていく方法を見出すことに苦労することになる。関東大学女子選手権(トーナメント)や関東大学女子新人戦(新人戦)を準優勝で終え、悔しい思いをすることもあった。それでも、部員全員が同じ方向を向いて戦い続けた。主将として、部員が悩みを抱えこまないように一人一人に気を配った。そしてリーグ戦で3連覇を果たし、自信をもって臨んだ全日本大学選手権(インカレ)。順調に勝ち上がり、迎えた3位決定戦。しかし、試合の主導権を握ることができなかった。試合終盤、田村は得意の外角シュートを沈めたが、関西1位の強豪である大阪人間科学大学に黒星を喫した。悲願の日本一は、後輩たちへ託すこととなる。

  「自分の人生にはバスケットしかない。自分の今のほとんど全部がバスケットから来ている」そう語る田村のバスケットに懸ける思いは並々ならぬものだ。大学卒業後もプレーを続ける。人間的にも大きく成長できたという早大でのかけがえのない4年間を胸に、新たな道を歩み始める。

(記事 下長根沙羅、写真 鈴木直人)

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