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2017.02.10

【連載】『平成28年度卒業記念特集』第8回 鈴木ありさ/ゴルフ

プレッシャーの中で

 おととし関東大学秋季Aブロック対抗戦(秋季リーグ戦)での優勝を果たし、まさに波に乗っているワセダの女子ゴルフ部。「強い女子部」を2年連続で主将として率いてきたのが、鈴木ありさ主将(スポ4=東京・杉並学院)だ。名実ともにチームを引っ張ってきた鈴木は、この4年間をどう振り返るのだろうか。

 両親の影響で10歳の頃からゴルフを始め、ゴルフ部のある学校を求めて名門・杉並学院中に入学した鈴木。石川遼プロも所属した恵まれた環境の中で技術を磨き、ゴルフ部への入部を前提にワセダへの入学を決めた。初めは大学の体育会特有の上下関係の厳しさや、団体戦としてのゴルフに戸惑ったという。ゴルフは元来個人競技だ。各々のスコアを合計するだけが団体戦だと思っていた鈴木にとって、部員が一丸となって戦う団体戦としてのゴルフは未知のものであった。

重責を負いながら2年間主将を務めあげた鈴木

  そういった戸惑いを乗り超えて手にした栄冠が、秋季リーグ戦での優勝と信夫杯争奪日本女子大学対抗戦(信夫杯)での3位入賞であった。当時4年生がいなかったことで3年生ながら主将を任された鈴木。自分がやらなくてはという思いが強く同期とぶつかりながらも得た創部初の功績に、部員全員が喜びを分かち合っただけでなく、OBやOGからも多くの祝福があったという。

 しかし、それだけに主将2年目としてのプレッシャーは大きかった。新たに1年生を2人迎え臨んだ春季・秋季リーグ戦はともにトップと5打差の3位。リーグ優勝、ひいては日本一を目標に掲げていただけに悔しい結果となってしまった。しかし、主将1年目とは異なり周囲を信頼し頼ることで「チームが一丸となって戦うことができた」と鈴木は振り返る。4年生にとって秋季リーグ戦は、ここで信夫杯への出場切符を掴めなければ最後の団体戦となる。「練習場に行くと必ず4年生が誰かいたので、それを見て私も刺激を受けました」と語るように、最高学年としての気合は並々ならぬものであった。皆を信じて率いる主将と、それに応え互いに高めあえる同期、そしてその姿を見ていた後輩たちがいた。熾烈なスコア争いの中で見事3位入賞を勝ち取ることができたのは、2年間主将を務めあげた鈴木の存在なしには語れないだろう。

 「日本一を目指してほしい」と後輩への思いを語った鈴木は、達成感に満ち溢れていた。ゴルフ部卒業とともに12年間の競技生活に一度ピリオドを打つこととなったが、早大ゴルフ部で培った精神と獲得した仲間たちは、今後の人生において大きな糧となるだろう。4年間の誇りを胸に、新たな成長の場へと今一歩を踏み出した。

(記事 石塚ひなの、写真 越智万里子)

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