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2017.01.10

【連載】新体制始動特集『誓-ちかい-』 第2回 北濱竣介×黒岩佑丞×柳澤一輝

 早大投手陣に欠かせない三人の中継ぎ右腕がいる。ルーキーイヤーからロングリリーバーとして活躍する北濱竣介(人3=石川・金沢桜丘)、今季大躍進を遂げた黒岩佑丞(スポ3=早稲田佐賀)、プロ入りを見据える柳澤一輝(スポ3=広島・広陵)の三人だ。自信を手に入れたこの一年、そしてその先ある最後の一年。一年と一年をつなぐ『今』の心境に迫った。

※この取材は12月3日に行われたものです。

「緊張しすぎているぐらいがいい」(黒岩佑)

一年の戦いを終え、充実した表情の黒岩佑

――皆さんはポジションも学年も同じということで、プライベートで遊びに行かれるのですか

黒岩佑 プライベートで飯ってないよな。

柳澤 ないですね。

――この三人ではないと

黒岩佑 北濱とは三年間ずっとキャッチボールしてるぐらいです。

――では、オフの日は何をして過ごされていますか

黒岩佑 自分は基本的にグラウンドに来て練習しています。遊びに行かないです。

柳澤 自分もジムに行ったりしてます。

北濱 授業へ行ってます(笑)。

――お三方とも地方出身ですね。北濱選手は石川県出身ですが、地元の魅力は

北濱 やっぱり伝統的な建物が残っているところが魅力ですね。

――黒岩選手は福岡県出身ですが

黒岩佑 食べ物がおいしいですね。『大砲ラーメン』っていう店が大好きで、帰省したら毎回行きます。

――高校は早稲田佐賀高ですが、進学のきっかけは

黒岩佑 母がパンフレットを持ってきて、「こういう学校もあるよ」と。そこまで東京六大学には興味がなかったのですが、大学には行きたいと思っていて、そういうのもありかなと思って受験しました。

――大阪府出身の柳澤選手はいかがですか

柳澤 (大阪には)中学校までしかいなかったので、そこまで愛着は・・・。高校で広島に行ったのですが、今でも地元の友達と会ったりします。

――広陵高に進学したきっかけは

柳澤 自分の父親がいろいろ高校を探していて、自分はどこでも良かったのですが、そこで広陵高校に目が留まったらしく「広陵はどうや」と言われて。中学校の時の野球のクラブチームの監督さんも顔が広い方だったので、それで進学しました。

――帰省の楽しみは

北濱 1年間会っていない友達と遊んだり、といったことです。

黒岩佑 高校の同期と年に1回集まることになっているので、それが楽しみです。

柳澤 自分も広島に行って、高校の同級生と飲みに行ったり、(高校の)練習にも顔を出したりします。コーチの方にもあいさつしに行ったり、という感じですね。

――ここから野球の話になりますが、まずことし一年を振り返っていかがですか

北濱 去年は3勝という数字を残せたのですが、ことしは春の1勝だけで、防御率も全く良くないし、一年間を通してチームに迷惑を掛けてしまったというのが一番印象に残っています。

黒岩佑 自分は2年生までメンバー外だったので、3年生になって初めてベンチ入りできて何試合も投げさせていただけて。打たれることも抑えることもあったのですが、そういった面では充実した一年でした。

柳澤 1年生の時(東京六大学リーグ戦で)投げて、2年生の時は試合に出れず、まあ自分の実力もあるのですが・・・。それで3年生になって(沖縄)キャンプも行けていなくて、試行錯誤して悩んだ時期でした。その分、春のリーグ戦で1試合だけ(早慶1回戦)なのですが投げられて、秋もしっかり投げて結果を出せたので、それが自信になったかなという一年間でした。

――秋季リーグ戦では早い回から登板するなど、中継ぎ陣の踏ん張りが大きかったように思えます

北濱 (早い回から登板することに関して)そうならないことが一番なのですが、その中でリーグ戦の前半の方では自分が投げて抑えられない試合っていうのがいくつかあったので・・・。後半の方は抑えられた場面もあったのですが、その前半でもっと自分がしっかり投げられていればチームも3位ではない順位を期待できたのかなと思っています。

黒岩佑 ことしは初めてベンチ入りして分からないことだらけだったのですが、その中でも秋はある程度の結果は残せたというか。ランナーのいる状況で投げることも多くて、そういう苦しい場面でもある程度は抑えられたというのは良かったなと思います。でも、もう少しできたなというのもあるので課題をつぶしていきたいです。

――もう少しできたかなと思われる場面は具体的にどのあたりでしょうか

黒岩佑 立大戦(1回戦、9回2死一、二塁で登板)ですね。自分が打たれて負けてしまったので。厳しい場面ではあったのですが、2アウトだったので「あとアウト1つ取ればいい」という考え方ができずに投げてしまったので、そこが後悔というか、苦しかったです。

――柳澤選手はことしの秋を振り返っていかがですか

柳澤 1年生の頃から中継ぎというか後ろで投げさせてもらった経験もあって、という意味ではしっかり準備もできて投げられたのかなと思っています。

――中継ぎ投手として、いつ出番が来るか分からないということへの難しさは感じていますか

柳澤 自分はないです。常に行ける状態にしていたので。

黒岩佑 難しいと言えば難しいのですが、自分は肩をつくるのも早いし、すぐに投げられる状態にできるので、そんなには苦にならなかったです。

北濱 自分もずっと中継ぎとしてやってきたので経験値もありますし、どのあたりでバックアップするのかというのは投手コーチの方から言われているのでそれを目安に肩をつくっています。

――苦しい場面で登板することが多いと思いますが、やはり緊張はされますか

柳澤 しないです。

黒岩佑 すごくします(笑)。逆に緊張感がないと自分はダメなので、緊張しすぎているぐらいがいいです。

北濱 自分は二人と違って、ピンチになったから投げるという場面はあまりなくて、どちらかといえば点を取られたその次の回から投げるということが多いので。(秋季リーグ戦の)立大2回戦では自分が投げる前に逆転に成功して、勝っている場面で投げるかたちになったので、その時はすごく緊張しました。

――東京六大学リーグ戦(リーグ戦)中は連投もあり得る中継ぎ陣ですが、体のケアで気を付けていることはありますか

柳澤 試合終わりにトレーナーの方に診てもらいます。あとは治療院にも通っていたのでそこで体をしっかりほぐして、疲れを次の日に残さないようにはしています。

黒岩佑 自分は特にないですね。アイシングして寝るって感じです。

北濱 「(肩が)張っているな」と思ったらトレーナーに診てもらったり、あとは風呂で交代浴をしたり、ということをしています。

――ことしの秋季リーグ戦では小藤翼選手(スポ1=東京・日大三)が捕手を務めましたが、小藤選手の印象は

柳澤 結構相性は良かったです。配球も自分が思っているサインをしっかり出してくれていたので、そのあたりは楽に投げられました。1年生ということで緊張もしていたと思うのですが、きちんとリードしてくれたので助かりました。

黒岩佑 小藤はすごく落ち着いているなと思いました。「緊張するの?」って前に聞いたことがあるのですが、「いや全然しないです」って。自分だけすごく緊張してるのでばかみたいだなって(笑)。

北濱 小藤は全く1年生感を出してこないで堂々としています。まあ1年生だからといって遠慮されてもこっちはやりにくいので、その面ではやりやすかったなと。

「一人で投げ切って勝つのがエース」(柳澤)

現状には満足しない。柳澤が目指すのはエースの座だ

――ことし一年に関してそれぞれお聞きします。まず北濱選手は春季リーグで初の早慶戦登板を果たしました

北濱 負けているけれど追い上げムードの中で投げて失点してしまったんですが、他の試合と違ってお客さんがたくさんいたので、そこがやはり「早慶戦は違うな」と感じました。

――マウンドではとても落ち着いている印象がありますが、下級生の頃からリーグ戦で投げてきた経験が生きていると思うことはございますか

北濱 去年、道端さん(俊輔、平28スポ卒=現明治安田生命)に、「とりあえずコースを狙うのではなく腕を振ることだけを考えろ」と言われて、それが試合でできてきたことが結果につながったし、そういうピッチングに気付けたことは良かったです。

――黒岩選手も春季リーグ戦の早慶1回戦に登板されましたが、その時の心境は

黒岩佑 かなり点差が開いていたので、全然緊張しませんでした。

――結果的に0点で抑える好リリーフとなりました

黒岩佑 ピッチング自体は結構良かったと思うんですよ、四球も出さなかったので。けど負けている試合だったので、どれだけ良いピッチングしても・・・という気持ちもあります。監督さん(髙橋広、昭52教卒=愛媛・西条)や投手コーチの方にアピールするという意味ではすごく良かったかなと。

――春の早慶戦での好投が、その後の秋季リーグ戦での出場機会につながったと思われますか

黒岩佑 そうですね。

――柳澤選手は春季リーグ戦の早慶1回戦が1年秋以来の登板となりました

柳澤 自分も早慶戦が初めてだったので、ランナーを出すまでは全く緊張しなかったのですが、出してしまってからは・・・。大学に入って初めて緊張しました。ちょっとマウンドで動揺してしまって、そこがいけなかったなと思います。

――ことしの秋季リーグ戦では安定した投球が見られました

柳澤 そうですね。そんなに暴れることもなくしっかり要所要所で抑えられたのが結果につながったと思います。

――皆さんは同学年ということでお互いをよく知ってらっしゃると思いますが、投手としての印象はそれぞれいかがですか

柳澤 北濱は自分の道を行くというか、マウンドさばきを見てもいい意味で自分の世界に入れているので、バッターからしてもやりにくいと思うし、そういう面では自分も見習わなければと思います。黒岩は堂々としています。リーグ戦に2年生まで出ていなくて、3年生でいきなり出場となっても堂々とマウンドに立って自分のスタイルで投げていて、「他のピッチャーに譲らないぞ」みたいな空気がありますね。

黒岩佑 さっきも言ったと思うのですが、北濱は1年の頃からずっと一緒にキャッチボールしてて、本当に毎日フォームが変わらなくて。寒い日も暑い日も、雨が降っている日も風が強い日もフォームが一緒です(笑)。そこが一番すごいなって思うところです。ピッチング自体はもう見てもらえればわかると思うんで、これはキャッチボールをやっている自分だけが知っているすごさです(笑)。柳澤はもう、入部した時からずっと「球が速いな」って。この体のサイズで投げ方がしなやかできれいで、技術的にも自分のフォームを確立しているのがすごいと思います。

北濱 柳澤を最初に見たのが高校生練習会で、自分はバッターだったんですよ。

柳澤 え、バッターだったんだ。全然覚えてない(笑)。

黒岩佑 この話ずっとしてるよな。

北濱 まあ、それが最初だったんですけど、「球が速いやついるな」って思って大学に入ったらまたいたんで「あ~、彼か」って(笑)。黒岩は入部した当初は自分より球が遅かったんですけど、ウエイトトレーニングを頑張って球速を伸ばして、気付いたら抜かれていました。だいたい球速を求め始めるとコントロールがダメになってしまって、そういうピッチャーをよく見てきたのですが黒岩は球速を上げながらもしっかりストライクも入るのですごいなって思ってます。

――黒岩選手自身、球速が上がったことに関していかがですか

黒岩佑 正直1年生の入部した時から球速を上げることしか考えていなくて。ベンチ入りメンバーを見たら球が速い選手が優先的に入れられていて、まあ吉野さん(和也、社4=新潟・日本文理)とか大竹(耕太郎、スポ3=熊本・済々黌)とか特殊なのは別として、自分みたいな右のオーバースローのタイプは球が速ければベンチ入りできるかもって思ったんです。

――主にウエイトトレーニングをされてきたのですか

黒岩佑 そうですね。ひたすら。

――高校の時の球速は

黒岩佑 測ったことないんですが、大学入って最初の紅白戦では133キロでした。

――皆さんが同じ投手として目標とされたり、意識されたりする選手はどなたでしょうか

柳澤 目標で言ったら有原さん(航平、平27スポ卒=現北海道日本ハムファイターズ)。高校も一緒ですし、(高校の学年は)かぶってはいないんですけど大学では1年お世話になりました。有原さんのピッチングを見て「こういうピッチャーになれれば」と思いましたし、自分自身もそれを目指すことでもっと成長できるので、目標にしていますし尊敬もしています。

黒岩佑 自分は入学した時からずっと慶大の加藤さん(拓也、4年)が好きです。自分が1年生の時の早慶戦で、その時のワセダは有原さんや中村さん(奨吾、平27スポ卒=現千葉ロッテマリーンズ)とかタレントがそろっていて、「絶対ワセダが優勝するんだろうな」って思っていたら加藤さんが一人で抑えて一人で勝っちゃったので 、「こういうピッチャーになりたい」という思いはずっとあります。

――加藤拓也選手と個人的な交流はありますか

黒岩佑  オール早慶戦の時に無理を言って連絡先をもらって、トレーニング法とか調整方法とか聞いたりしています。

――北濱選手はいかがですか

北濱 自分に似た投手はあまりいないと思うんですけど、強いて挙げるとするならダルビッシュ有投手(テキサス・レンジャーズ)みたいな真っすぐを投げてみたいなと思います。あとは1個下なんですけど、増田圭佑(文2=茨城・江戸川学園取手)が投げ方を自分に似せてきている気がするので、結果出していかないとあいつに席を取られると思うので気を付けます。

――早大投手陣の中で、「こいつには負けたくない」という選手はいますか

柳澤 大竹、小島(和哉、スポ2=埼玉・浦和学院)ですかね。来年は先発もしたいですし、先発ではその二人が結果を残してきているので、その中で自分が第一線で先発としてやれるようにはしたいと思っています。

黒岩佑 自分はいないですね。ワセダは優秀な選手が多いので、お手本にすることの方が多いです。負けたくないな、というのはあんまりないですね。自分のやることで精一杯なので。

――現在は中継ぎとして活躍されていますが、先発をしたいという気持ちはありますか

柳澤 自分はあります。ワセダのエースを背負うことを目標にして今もやっているので。しっかり先発して一人で投げ切って勝つのがエースだと思うので、それを目指して練習しているつもりです。1年生の頃からずっとその気持ちは変わらないです。

黒岩佑 1回くらいはやってみたいです。だけど無理だなと思います。先発タイプは3人いるので、やってみたいかやってみたくないかだったらやってみたいですけど、現実的に厳しいかなと思います。でもマウンドは譲りたくないので、うしろでも1回マウンドに上がったら最後まで投げたいです。

北濱 自分は入ってきた頃は先発ができるとは思っていなかったし、できて中継ぎだろうなと思ってやってきたのですが、ことし一年やってみて、先発が左投手3人しかいなかったので、そんな中で右の先発がいてもいいんじゃないかなとは思いました。自分も右の先発候補に入れればいいなと思って練習しています。

――自分の投手としての持ち味はどういった部分ですか

柳澤 自分は真っすぐです。真っすぐで空振りが取れますし、真っすぐで勝負ができるので、自分の強みだと思います。それがどれだけ通用するか楽しみですし、もっと伸びるとも思っています。

黒岩佑 柳澤ほどではないですが真っすぐが強みですね。それに加えて、フォークとのコンビネーションが今は持ち味だと思います。

北濱 自分は試合の前半から中継ぎする上でテンポを一番大事にしているので、テンポよく投げていれば打者もいつか逆転してくれるだろうという思いで投げています。

――北濱選手の決め球はなんですか

北濱 割合で多いのはスライダーですね。一番空振りが取れる自信があるのはチェンジアップです。

――大学に入学してから成長したと感じる部分はどんな部分ですか

柳澤 連投ができるようになりました。高校時代は捕手だったので、夏の大会で投手をさせられた時は全然投げられなかったのが、大学に入っていろんなトレーニングや投げ込みをしてからは連投もできるようになって、体自体が強くなったのかなと思います。

黒岩佑 自分は全部が伸びていると思います。入ってきた時のレベルが低すぎたということもありますが、コントロールもストレートも変化球も全部良くなってきていると思います。

北濱 自分は真っすぐの平均球速が高校の時よりは上がったのかなと思います。高校の頃は130キロ台前半だったのが、今は130キロ台後半か140キロくらいなので、そこは大学で伸びました。

「四冠を達成して終わりたい」(北濱)

ラストシーズンへの意気込みを語る北濱

――この時期、投手陣はどのような練習をされているのですか

黒岩佑 ひたすらポール間走ですね。練習は夏に比べてきつくなっています。

北濱 量は増えていますけど、内容自体はそんなに変わっていないです。

――特に重点的に取り組んでいることはなんですか

北濱 ことし一年、去年と同じように火曜日から木曜日までやるトレーニングを決めて、1週間でルーティンをつくるというかたちでやってきたのですが、それがことしは通用しませんでした。筋トレをやってもだめだったので、他に自分がなにをやっていないかを考えた時に、走ってないということをよく言われたので、最近は走っています。

黒岩佑 自分は基本的にトレーニング中心ですね。ランニングとかは全体練習である程度消化できているので、個人的に足りない部分はトレーニングで補っています。

柳澤 自分は球速を上げたいので、肩周りや肘回りなどの可動域は自分で広げながら、握力のトレーニングで力をつけて最後のリリースを指にかけられるようにして球速を上げる努力はしています。

――早大は投手層が厚いですが、その中でメンバーに入ることの難しさはどのように感じていますか

北濱 自分たちの学年が、大竹を入れて4人、二山(陽平、商3=東京・早実)もいますし、リーグ戦を経験している人数は他の大学に比べて多いと思います。ですが、経験しているからといって抑えられるわけでもないですし、オープン戦から結果を残してやっていかないと。早川くん(隆久、スポーツ科学部入学予定=千葉・木更津総合)も入ってきますし、他にも良い投手はどの学年にもいて、しっかりやっていかないと足元をすくわれるので、これまでやってきたことをそのまま謙虚にやっていきたいです。

黒岩佑 自分は3年生からやっと投げ始めたような投手で、代わりはいくらでもいるという立場なので、危機感を持って自分の良いところをどんどん出していきたいと思います。

柳澤 ライバルはたくさんいるので、それに負けないように、自分のやるべきことをしっかりやれば結果も自然とついてくると思うので、周りに流されず自分のやるべきことをやって、一つずつ結果を残していきたいです。

――秋季リーグ戦のあとに行われた東京六大学秋季新人戦(新人戦)を観て刺激を受けた投手はいますか

北濱 新人戦だと増田とか、川上(開誠、創理2=東京・早実)もいますし、他にも同郷の竹田くん(和真、スポ1=石川・金沢)は期待している面もあれば恐ろしい存在でもあります。

柳澤 今後出てくるとしたら竹田、増田あたりですかね。その二人が出てくればチーム自体の投手のレベルも上がると思うので、そういった意味では全員が刺激をもらえるのではないかと思います。

――柳澤選手の後輩である今西拓弥選手(スポーツ科学部入学予定=広島・広陵高)がスポーツ推薦入試での合格を決めましたが、どんな投手かご存知ですか

柳澤 3つ下で学年がかぶっていないのでなんとも言えないのですが、身長がすごく高くて、高さを生かした投球は武器になりそうですね。自分は先輩なので教えていきながら成長してもらえればいいかなと思います。

――来年、最終学年になる上で意識していきたいことはなんですか

北濱 1年生の頃は春も秋も2位で、優勝する難しさを4年生に教えてもらいましたし、2年生の頃は逆に春も秋も優勝して日本一にもなって、勝つ喜びを教えてもらいました。ことしは5位と3位で2位にもなれなくて、リーグ戦で勝つ難しさをあらためて教えてもらったのですが、自分たちの代では去年できなかった『四冠』を達成して終わりたいので、『四冠』の喜びを後輩たちに味わせてあげられたらいいなと思います。

黒岩佑 優勝したいです。優勝して、「早稲田佐賀高校出身!」「名門!」みたいなのをやりたいです。個人的には、優勝したとしても主力でやっていないと心から喜べないので、自分が主力として活躍したいという気持ちはあります。

柳澤 チームとしては優勝、日本一というのは目標として取り組んでいます。自分自身としてはここ(早大)に入ってからずっとプロを目指してやってきているので、一番大事な来年の春に結果を出して、スカウトの人たちに自分をアピールして、ドラフト会議で指名してもらえるように頑張りたいです。

――来年の4年生はどんな学年になりそうですか

北濱 キャプテンが佐藤晋甫(教3=広島・瀬戸内)で、自分が大学生活で見てきたキャプテンの中でも見たことのないタイプだと思います。中村さん、石井さん(一成前主将、スポ4=栃木・作新学院)はクールな感じで、右京さん(河原、平28スポ卒=現トヨタ自動車)は面白い感じだったんですけど、それとはまた違うタイプの人間なので、どうなるかはまだ分からないです。

黒岩佑 自分たちの代は騒がしくて収集がつかなくなることが多いと思うので、そこで練習している時とふざけている時の切り替えができたら強いチームになるのではないかと思います。

――個人としての来季の具体的な目標はなんですか

北濱 今、通算で4勝しているので、春秋合わせて6勝くらいして、ぴったり10勝できればいいなと思います。自分が先発をしないでそうなるとチーム状況はまずいので、先発もして6勝したいです。

黒岩佑 自分は1年生の時からずっと球を速くしたいと思っていて、一つの目標として150キロを投げたいので、そこを目指していきたいです。なおかつ主力として投手陣を回していければ最高ですね。

柳澤 自分は先発をしたい気持ちが一番強いので、しっかり先発で投げ切れる体力をつけて、最終目標であるプロに行けるようにやっていきたいです。

――最後に、来季に向けた意気込みを聞かせてください

北濱 チームとしては優勝しないとその次にはいけないので優勝を狙って、個人としては先発候補に食い込んで投手陣を底上げできるようにしたいです。

黒岩佑 とりあえずチームの日本一を前提として、なおかつ自分が引っ張っていけたらいいなと思います。

柳澤 日本一を目標にして、チーム一丸となって戦って、その上で自分の役割を果たしてチームに貢献していけたらいいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 三浦遥、川浪康太郎)

最終学年に懸ける思いは強いです!

◆北濱竣介(きたはま・しゅんすけ)(※写真左)

1995(平7)年4月20日生まれ。176センチ。75キロ。石川・金沢桜丘高出身。人間科学部3年。投手。右投右打。マウンドでの立ち振る舞い同様、普段もクールな雰囲気の北濱選手。今季の反省や来季への意気込みを語る表情はとても真剣でしたが、時折見せるはにかむような笑顔がとても印象的でした。

◆黒岩佑丞(くろいわ・ゆうすけ)(※写真中央)

1995(平7)年8月5日生まれ。175センチ。88キロ。早稲田佐賀高出身。スポーツ科学部3年。投手。右投右打。どんな質問にもしっかりと目を見て明るく答えてくださいました。対談中、隣の組の選手に話しかけられるなど、そのフレンドリーな性格でチーム内でも人気者のようです。

◆柳澤一輝(やなぎさわ・かずき)(※写真右)

1995(平7)年8月3日生まれ。181センチ。88キロ。広島・広陵高出身。スポーツ科学部3年。投手。右投右打。「先発投手をしてみたいですか?」という質問に「はい」と即答された柳澤選手。受け答えの一つ一つから、投手というポジションに対する強い信念を感じました。

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