バレーボール部

2016.06.05

早慶戦直前男子部主将対談 早大・山口頌平主将×慶大・上野素希主将

 絶対に負けられない伝統の一戦が1週間後に迫った。1年ぶりの対決に向けて早大・山口頌平主将(スポ4=長崎・大村工)と慶大・上野素希主将(文4=兵庫・甲陽学院)の二人に、最後の『早慶戦』に対する思いを聞いた。

※この取材は5月17日に慶應スポーツ新聞会と合同で行ったものです。

早大と慶大

――では、まず初めにお互いのプレーヤーとしての印象を教えてください

上野 彼はセッターなので、クイックと時間差の使い方が上手くて、僕はミドルなのでやっていていやだなという印象でした。

山口 中学の時からずっと身長も高くて、サイドやったり、センターをやったりと両方をやる器用な選手だなと思っていました。

――続いて、今季はリーグ戦での直接対決はありませんでしたがお互いのチームの印象をお願いします

上野 ワセダは松井監督(泰二、平3人卒=千葉・八千代を中心に組織だったり、バレーシステムがしっかりしているなという感じですね。一部の中でもシステムがちゃんとしていて、レシーブも拾うし、団結力があるなとずっと思っていました。

山口 ことしは1部と2部で会場が違ったり、対戦もしていないので、ことしのチームカラーがどんな感じかというのはわからないのですが、毎年、チーム全体で、みんなでかかってこられる感じがいやだなと感じますね。

――自分のチームの魅力はどんなところにありますか

山口 1部の中でもそんなに身長は高くないので、小さくてもそういうブロックとレシーブの関係をしっかりして、粘り強いバレーができているときは強いと思うので、そこを出していければいいなと思います。

上野 うちの魅力は、ことしから変えようと思っていて、いままでだったらキャプテンや4年生が中心になって、下はついていくだけっていう感じでした。でも、ことしはあえて4年生が頑張るとかじゃなくて、しっかり1年生から4年生まで全員がチームに関わって、全員で一丸となって戦っているというのが魅力だと思います。

主将の苦悩

――どんなキャプテンが理想ですか

上野 高校やきょねんまではキャプテンというのは率先して指示出して、どんどん厳しいことも言ってという感じだと思っていました。でも実際いま4年生になってみて、きつく言うだけじゃ人は動かなくて、きつく言うんじゃなくてあえて諭してみたりだとかが大事だと思うようになりました。僕、理想のキャプテン像っていうのがあって、北風と太陽なんです。北風じゃなくて太陽みたいに人を動かせるようなキャプテンが理想です。

山口 キャプテンもやりながらセッターもやっているので、コートの中でもセッターっていうポジションはみんなから見られます。キャプテンとしても、セッターとしても試合中に声かけや支持の声で、一番声を出そうと意識しているし、点数決まったら走り回って喜んで、チームの闘志を盛り立てようとしています。1年生も盛り上げようといろいろしてくれてはいるんですけど、やっぱり自分がコートの中心にいようというのは練習の時から意識はしていますね。

主将としての理想や悩みを話し合った

――いまキャプテンとして悩んでいることはありますか、その悩みに対してアドバイスをお互いにお願いします

上野 自分は結構優しい人間なので、優しいから後輩は意見を言いやすかったりと良いチーム状況にはなっているんですけど、逆に悪いことに対してきつく言えないです。悪いなと思っていて、本当はその場で注意しないといけないんですけど、待って、気づいてくれるかなという感じです。待つことは悪いことじゃないんですけど、本当にそれでいいのかなというのが悩みです。

山口 正直、僕は逆に練習中とかは気になったことやダメだと思ったことを言わないと気が済まないので、自分はそこで1、2年生が萎縮しちゃうかなというのを悩みで言おうと思っていました。だから、お互いが合わさればいい感じになればいいんじゃないですかね(笑)

――いままでキャプテンをやっていてよかったなと思う瞬間はありましたか

上野 1回セッターが怪我した時に、次の試合でチームがピンチになった時にみんなが団結してくれたんですよ。それが嬉しかったです。チームをまとめるのが僕の仕事なので、チームがまとまってくれたときは嬉しいです。

――もし上野さんがワセダにいたら山口さんはセッターとして上野さんをどう生かしますか

上野 知らないだろ俺のこと(笑)

山口 そうですね、レフトやるのかセンターやるのかで変わりますけど、レシーブが安定してくれればサイドで使いたいなと思います。レシーブがちょっとダメそうだったらセンターで、身長はまあまあ高いので。でも、中学の時はセンターだったよね?違うっけ?

上野 ドリームマッチの時はセンターだった。

山口 合わせたよね?

上野 うん

山口 中学のドリームマッチの時に合わせた時はセンターで合わせやすいなと思っていたので、センターですかね。

慶大・上野主将

――ドリームマッチはどのようなものですか

上野 ドリームマッチというのは選抜で24人を中学校から選んできて、そこで合宿して、練習して、最後二チームに分けて試合して終わる大会というかお祭りみたいなもので、そこで同じチームでした。部屋も同じだったっけ?

山口 いや、そこまでは覚えてない(笑)

――高校とかではいかがでしたか

山口 自分は長崎の高校なんですけど、兵庫まで練習試合によく行っていました。彼のチームではないんですけど、国体のシーズンになると兵庫選抜としていつも練習試合している兵庫のチームに上野が加わるという感じでした。なので、国体のシーズンは久しぶりって感じで会って練習試合してました。

――では、もし山口さんが慶大のセッターだったらいかがですか

上野 もう全て任せます。(笑)いま、僕、セッターにこっち上げてとか次これ上げてとか言うんですけど、彼だったら勝手に全部やってくれるので、もうお願いしますって任せます。

山口 自分も言われたくないですねスパイカーに

早大・山口主将

――オフはどのように過ごされますか?

上野 学校行って、部室が好きなので部室の椅子が結構好きです。授業終わったら、日吉に帰って部室で動画を見ています。

山口 オタクだあ

上野 たまに後輩とか荷物を取りに来たりして、「またいるんですか?」みたいな感じです。

山口 自分も授業が昼からあるのでとりあえず昼前はいつもよりゆっくり寝て、そこから授業に行って夜は何もなければ普通にごはん食べてゆっくりします。友達と結構飲みに行ったり、後輩を連れて行ったりしてリフレッシュしているかなと思います。

――勝負めしや行きつけのお店はありますか?

上野 「トラの息子」という日吉のお店がすごくおいしくてヒレカツとハヤシライスがあって、ほぼ毎日行っています。あとその隣に「白鳥」という店があって昼しかやってないんですけど、昼食べる時にはそこに行ってオムライスを食べます。

――マイブームや趣味はありますか

上野 自分はオタクなので動画を見ることです。特にゲームの実況をみたりします。

山口 リーグで戦った試合を見返したり、Vリーグの試合を見たりとかです。バレーの試合を見ることが最近は多いです。

上野 自分もYouTubeとかで海外バレーの動画を見てますよ(笑)(笑)

早慶戦への思い

――早慶定期戦とリーグ戦はコートに立っていて、何か違いはありますか

上野 いま2部リーグで戦っているのですが、2部リーグは一つも落とせない戦いですが、1部でやってた頃はリーグ戦はずっと続いていくので負けても次がある、連続の中でやる試合なのですが、早慶戦はその日1日だけですし、色んな人が準備して、みんなが作ってくれる試合なので試合に入った時の気合いが全然違いますね。

山口 リーグ中はバレーしている友達が応援に来る機会はあまりないですが、早慶戦は友達もたくさん応援しに来てくれたり、OBの方とかも来て下さるので歴史、伝統を感じます。あのような雰囲気で戦うのはなかなか味わえることではないので本当にわくわくしています。

――現在のチーム状況はいかがですか?

山口 リーグ戦の途中では一時1勝3敗になってスタートでつまずいてなかなか自分たちの力を出し切れずに、負けが続いたのですが、途中で黒鷲旗(黒鷲旗全日本男女選抜)を挟んで、Vリーグの方と試合していきながら、何か吹っ切れて、いいきっかけが作ることができてリーグ後半戦では中大に負けてはしまいましたが、だんだん尻上がりに力は出していけているのかなと思います。

上野  セッターの尾木(将、法3=広島・修道)がケガをしてこの前戻ってきたのですが、まだ本調子ではないのでチームがかみ合ってないないかなという感じです。今まではケガ人がいて、セッターがいなかったのでみんなで頑張ろうとまとまっていたのですが、今週はホームの試合だったというのと尾木が帰ってきて、気持ちにゆるみがあったんじゃないかなと感じました。逆にこれで後がなくなって、きのうの練習とかも本当にみんなで頑張ろうとなりました。またピンチになってまとまったのであとはやることをやるだけです。

――チームとして早慶戦までに強化していきたい部分はありますか

上野 チームの方針は変わらないですが、ずっとシンクロ攻撃をやっていて、パイプだけがまだ完成していなくて、パイプを使えるようになるために練習していけたらいいなと思います。

山口 自分たちもチームスタイルは一緒だと思うのですが、負けている試合はサーブで流れをつかめないことがあって、ミスが多くなったりしてコートに入れるだけのサーブになったりするという悪循環に入ってしまうのでやはりサーブを一人一人強化していくことともっと一つ一つのプレーの精度を上げてやっていくことです。

――ご自身のチームの早慶戦でキーマンになる選手はいますか

上野 富澤(太凱、経1=神奈川・慶應義塾)です。彼は人がいっぱい来てくれたりとか盛り上がれば盛り上がるほど、力を発揮するタイプなので一人は彼です。もう一人は黒田(彪斗、環3=富山第一)です。彼は好不調の差が激しいので良い意味でも悪い意味でも彼次第という所があります。いかに黒田が乗れるかというのが早慶戦の勝利に掛かっているかなと思います。

山口 スタメンに出ている人も途中出場の人もみんな中心なんですけど、不調な時は4年生がプレー面でも結果を出し切れていない。4年生の力不足がリーグ最初につまずいた原因でもありまあす、というのと今回の早慶戦がラストとなるので4年生みんなでまとめて早慶戦の勝利へみんなを導けるように4年生が一つになれたらと思います。

――相手チームで警戒すべき選手は

山口 黒田選手です。黒田選手が最多得点を取ったリーグがあったのでその選手を中心に攻めてくるんだろうなと思うので黒田選手を警戒すべきかなと思います。

野瀬 彼(山口)です。ワセダはすごいエースがいるわけではなくてチーム力で勝っている気がする。そのチームをまとめているのは彼ですし、スパイカーを操るのも彼がやっているのでいかに彼をつぶせるかだと思います。(笑)

――お二人の中で一番印象に残っているバレー早慶定期戦はありますか

上野 2年前の日吉記念館でやった早慶戦です。人もたくさん来ましたし、フルセットでしかも最後に柳田さん(将洋、平27環卒=現サントリーサンバーズ)が決めるという漫画みたいな試合だったので。ベンチにいてほとんど試合に出ていなかったのに勝った時は涙が出てきた試合でした。自分が出ていないのに涙が出てきた試合は初めてだったのでそれぐらい感動する試合でした。

山口 僕も2年前の日吉でフルセットで負けて歓声を聞きながら、コートを去って本当に悔しい思いをしたのでそういうことがないように頑張りたいです。

――最後にファンの皆さんへ早慶戦の意気込みをお願いします

上野 慶應は他の大学と比べても一番団結力がある大学だと思っていて、早慶戦という舞台になると、どのスポーツでも応援がいっぱい来てくれてそういう環境でやらしてもらうのは幸せだと思うし、応援してもらえるのは力になると思います。ホームでやるので勝ちたいです。皆さんの期待に応えられるよう、応援に来てくれた人を楽しませるような試合をしたいです。

山口 アウェーなので多少は慶應の方が応援は多いだろうなという予想はありますけど、しっかりワセダを応援してくれる人の応援を力に変えて100%の力を出して勝ちたいと思うので応援よろしくお願いします。

――お忙しい中、いろいろとお話しいただきありがとうございました!

最後の『早慶戦』に対する意気込みを語った両主将

◆山口頌平(やまぐち・しょうへい)

1994(平6)年7月21日生まれ。173センチ。長崎・大村工高出身。早稲田大学スポーツ科学部4年。セッター。主将としてセッターとして誰よりもチームのことを見ている。早大の多彩なコンビバレーを支える司令塔。練習中は選手たちに厳しく言うこともあるそうです。しかし、オフのときは後輩たちを連れてごはんに行くこともあるのだとか。オンオフの切り替えがしっかりしていることがチームの雰囲気が良い秘訣なのかもしれません

◆上野素希(うえの・もとき)

1994(平6)年11月2日生まれ。191センチ。兵庫・甲陽学院出身。慶應義塾大学文学部4年。センター。高いところからのクイックと勝負どころでのブロックが持ち味。優しそうな笑顔で取材に応じてくれました。そんな上野主将の元気の素は日吉にある「トラの息子」と「白鳥」だそうです。早慶戦の前もおすすめを食べて大事な一戦に臨むのでしょうか

★早慶戦の場所と日程

場所

慶應義塾日吉記念館

日時

6月12日(日)

タイムスケジュール

12:00 会場

13:00 開会式

12:30 女子戦開始

15:00 男子戦開始

試合終了後、閉会式

★早慶戦プロモーションビデオを作製!

 早慶戦プロモーションビデオが作成されました。今までの早慶戦での両校の名場面が見られるかっこいいPVです!この動画を見てぜひ早慶戦へ!ワセダを応援しよう

動画はコチラから