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漕艇部

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2016.04.15

【連載】早慶レガッタ直前特集『4月17日』 第6回 5:是澤祐輔主将

 隅田川への挑戦は3回目になるが、いまだその瞳にエンジの歓喜が映し出されたことはない。学生最後の伝統の一戦に主将として臨む是澤祐輔(スポ4=愛知・宇和島東)。昨年、対校エイトはつかみかけた勝利を前に涙をのんだ。あれから一年、早慶戦を目前にいったいどのような思いを抱えるのか、その胸中に迫る。

※この取材は3月12日に行われたものです。

「もう一度挑戦者として」

今季の早大を率いる是澤主将

――主将に就任されてから半年が経ちました。この半年間を振り返って

 そうですね、主将になってからとなる前で特に変わったと思うことはありませんが、すごく見られているなということは日々感じています。練習一つにしても手を抜けられませんね。全体ミーティングとかでも自分が前に出て話すので、適当なことを言ってしまうと間違った意味で伝わってしまいますよね。それは部にとってマイナスになってしまうので、すごく気をつけています。

――高校時代も主将として活躍されていました

 はい、一応高校時代も主将ではあったのですが5人しか部員がいなかったので(笑)。結構違いますね、規模的には10倍くらいなのでチームをまとめる大変さというのは、また違った印象を受けています。

――普段の生活から共にする漕艇部ですが、それをまとめる難しさは

 やっぱりどこかで自分は主将だという意識があるので、ささいなことでも、例えば食べ残しとかも注意しますし、挨拶できなかったら注意しますし、普段の生活の細かい部分も見ていなければいけない点ですかね。

――新体制になって部の雰囲気はいかがですか

 昨年優勝して今シーズン迎えるわけなのですが、いい緊張感というか、優勝したことをいい意味で自信にして、ことしのシーズンはもう一回挑戦者としてレースに臨むんだというイメージで、みんなで一つになっているように感じます。いい雰囲気できているんではないかと。

――主将選出の経緯は

 そうですね、最終的には監督(内田大介監督、昭54教卒=長野・岡谷南)が決めるんですけどその前に前年度の幹部が話し合って、それから僕と監督が話し合って決める感じでした。その時点で僕が引き受けたので主将になりました。

――長田敦前主将(平28スポ卒=石川・小松明峰)からかけられた言葉は

 いや、特には(笑)。長田さんはいつも行動で示すタイプだったので、そういった背中から最後まで諦めないといった姿を感じました。

――副将のお二人(竹内友哉、スポ4=愛媛・今治西、木金孝仁、社4=東京・早実)が選出された経緯は

 竹内はスポーツ推薦で入ってきて実績もあって、自分とはまた違って厳しい言葉を言うこともあるんですが、それがチームのためになるということを買われてですね。木金は未経験ですがここまで上がってきただけあって、考えたり何か自分で工夫してやる能力は優れていますし、後輩の指導とかもそうなんですけど、未経験だからこそ得意な部分もありますし、チームにとってプラスになっているからですね。

――漕艇部には大学から競技を始める方も多くいらっしゃいますね

 未経験の子はやっぱり、他のスポーツをやっていた子が多くてどうすれば上に上がるかというノウハウを分かっている子が多くて、あとは僕たち上級生が手伝って引っ張り上げてあげれば停滞期があることはなくどんどん伸びていく印象があります。

――それが刺激になる場面もありますか

 そうですね、木金には絶対負けたくないと思いますし(笑)。やっぱり経験者としての意地で未経験には負けないというのと、逆に未経験の選手は経験者に勝つというようにお互いに高め合う環境ができていますね。

――主将としてのモットーは

 練習については絶対に一番を取るということを意識していて、どんな練習でも手を抜かずにやっています。練習以外の面では相手の意見をよく聞くということです。みんなから意見を聞いて、やはり最終的に判断するのは主将の自分なんですけど、独断で決めてしまうとうまくいかないと思うので、幹部だけではなく下級生にも毎日話しかけてどう考えてるのか、何を考えてるのかを把握して、それを組織の運営に活かせるようにしています。

――みんなの意見を聞いたことで新たなことに気づいたことなどは

 具体的にはこれといったエピソードはないんですけど、やっぱり話さないと分からないんですね。僕たちはいま就活をすることが多いんですが、僕たちにとって就活することは当たり前だししなきゃいけないものですが、それは下級生にとってはあまり分からなくて、どうしていま練習を抜けてするんだろうというのを思っていたりする子もきっといると思います。そこでしっかり自分たちと話し合って、就活と両立してどちらも頑張らなければ練習自体に集中することもできなくなってしまうんだよということを話し合ったりして、誤解やすれ違いをなくすように気をつけています。 

――今年度のチーム目標は

 全体目標は早慶戦完全優勝です。長らく達成していないことなのでそこをしっかりやり遂げようと決めました。男子部は昨年に引き続きインカレ(全日本大学選手権)優勝で、つづくセカンド、サードもメダルを獲ろうと思います。全日本(選手権)に関してはきょねんは決勝にいったのですが、そこで歯が立たなかったのでことしも決勝の舞台に立とうと決めました。

――全体目標として早慶戦が挙げられていますが、やはり大きな位置付けにあるのですか

 そうですね、時期も悪いと思うんですよね、僕は(笑)。すごく難しい時期に設定されていて、シーズンの1番始めなのでそこでつまづいてしまうと、この冬練習してきたことが無駄だったんじゃないかとか、自分は何してきたんだろうとか気持ちが折れてしまうこともあるので、やはりこの1年間波にのっていくためにもすごく重要な大会だと思います。

――部を率いる新4年生はどのような学年ですか

 個性が強いので、みんなキャラが違うんです。木金とかはすごく明るいんですけど、僕はどちらかといえば暗いですし、丹下(翼、スポ4=愛知・旭丘)は破天荒だったり(笑)。すごい個性にとんでいます。

――そういった同期がそろう中でチームワークはどうやって育んでいますか

 個性が強い分、まとまるのは意外とできるんですよね。なんでだろうな(笑)。あんまり考えたことなかったです(笑)。

――自分の性格はどのように捉えていますか

 僕は結構冷静ですね。少し暗いかもなんですけど。

――そういった面がレースに生かされているなと感じることは

 やっぱり、結構周りが熱くなっていても冷静でいられるので、自分の動きがいまどうなっているのかが分かりますし、仲間がどんな動きをしているかが分かってアドバイスとかできるので、そこがいい点だと思います。

――レース時に緊張はしないのですか

 いや、めっちゃしますね。本番はしないんですけど、前日はすごいするんですよ。

――その緊張を無くすためにやられているルーティーンなどは

 僕はすごくこだわりが強いんです(笑)。朝起きる時間も絶対決まってますし。大会だと特になんですけど。鴨南蛮を食べます(笑)。

――それはずっと前からのルーティーンですか

 いえ、ここに来てからです。前にレースの前に食べて、ただ単に美味しかったのとその大会で勝てたので。それからずっとです(笑)。

――新3年生の印象を教えてください

 3年生はすごくにぎやかというか、明るいやつが多いですね。みんなが明るいです。

――新2年生についてはいかがですか

 なんですかね、僕らに似て個性的なのかな。すごく静かなのかなと思ってたらうるさい時もあって。よく言うのは二個下と仲良くなるというので似ているところがあるのかもしれません(笑)

――後輩と仲良く過ごされるのですか

 いや、そんなことないですね(笑)。どうかな、わかんないです(笑)。

――学年のカベをなくすために意識していることは

 そうですね、普段からフレンドリーに話すことですね。あんまり、ガチガチの体育会という雰囲気ではないかもしれません。最低限の生活において大切なマナーはあると思うんですけど、それ以外はそんなに厳しくしていません。

――昨季は内田大介監督が就任されました。振り返っていかがですか

 監督は何でもできるという感じです。車の運転から、レースの戦略もそうですし、日曜大工なども(笑)。何でもできるんですよ。日曜大工というか、なんて言うんですかね、ブレードとか、ちょっと欠けていたものを直してもらいます。

――やはり戦略は監督が中心に考えられるのですか

 そうですね、ロジカルにボートのことを組み立てられる方なので。ボートの戦略ってほとんど練習の段階で決まるんですよ。野球とかサッカーと違って、相手がいて自分たちがこうするというのではなくて、相手がいない練習のなかで自分たちがこういう漕ぎをするというのを組み立てるんです。練習で相手を意識するとしたらペース配分だけであって、基本的なベースのところは漕ぎ方にあるんで、監督にはそういった漕ぎ方の部分で教えを請うてます。

――内田監督が就任してから部が変わった点は

 前は結構漕ぎについてみんなが考えることが違っていたんです。結構スポーツ推薦で入っている人たちは、シングルは強かったんですけど、僕らが目指すのはやっぱり8人乗りですよね。早慶戦とかも8人乗りですし。そこでみんながバラバラの動きをしてしまうと、全く歯が立たないので、そこを内田監督は『一つのクルーに一つの考え方』という方針を示してくれました。いまはチームで一つの漕ぎ方を表現しようとしています。実際、前はいろんな人を組み替えたりするとバラバラになってバランスを崩してしまったんですけど、いまは人を組み替えてもパッと乗ってパッと漕げるようになったのでかなり浸透しているように思います。

敗戦のレースで得たさらに大きなもの

――昨年の早慶戦を振り返って

 そうですね、レース自体はすごく楽しかったです。練習でやってきたことを全て出し切ることができて、練習でオールの動きを合わせようということを言っていたんですが、本番でもあっていることをすごく感じました。あとからビデオを見てもそこは変わらなかったので、自分たちが狙うところができていたというのはすごくうれしかったし満足しています。でもやっぱり、その分結果がついてこなかったというのが悔しかったです。

――1位で帰って来てから失格判定になった時のお気持ちは

 そうですね、あまりにも受け入れがたい感じがして、なんて言うんですかね、1回手に入れたものをすぐ離してしまったような感じです。喜んだ分、悔しさというのが大きかったです。

――早慶戦のレースがあったからこそ得たものは

 結果としては負けだったんですけど、レースの戦況は勝てたこと、また自分たちの漕ぎが例年になく完成度が高いものだったので、インカレでも確実に自分たちは通用するという自信になりました。その自信は早慶戦のレースがあったからこそだったと思います。

――そのインカレでは19年振りのエイト優勝となりましたね

 その時はすごくきつかったんですけど、それ以上に楽しくて。2位の日大がずっと横にいて出たり出られたりという感じでギリギリの戦況の中やっていたんですけど、自分たちの漕ぎがそこでもすごく発揮できているように感じました。あの時は9人全員が、僕らにとっては後ろ向きですが進行方向に進む意識が強くて、あと艇が浮いているような気がして、これは絶対勝つと思っていました。きついけど楽しかったですね。

――エイトには半数以上当時の四年生が乗られていました。近くで見てきて、上級生の思いをどのように感じましたか

 やっぱり大学スポーツの主役は4年生なんだなということを感じたのと、気迫とか最後の馬鹿力は僕たちにはないものをあったなというのを思って、見習わなければなと感じました。

――昨季の好成績を今季はどのようにつなげていきたいですか

 昨年優勝したという分、ことしはすごく課題の年だと思います。2回勝たなければやはり本当に強いということは証明できないので、何としても勝ちたいです。そのためには昨年以上の追い込みを自分たちに課していかないと他大には勝てないので、そういうところは気をつけていきたいです。

――周りの大学からのプレッシャーは感じていますか

 どうなんですかね(笑)。一回勝ったは勝ったんですけど、やっぱり日大が強いという印象をどこの大学も持っていると思うので、僕たちというよりはやっぱり日大ですね。僕たちも日大を意識していますし。挑戦者の気持ちを忘れないようにしています。

――逆に挑戦者として楽しみなことは

 昨年が優勝している分、連覇に挑戦できることですね。

「早慶戦は自分のためでなく誰かのためのものであってほしい」

最後の早慶戦への思いを語る是澤主将

――最近は早慶戦に向けてどのような練習に励まれていますか

 最近は長い距離を漕ぎ込んで、反復練習を何度もして8人全員が同じ動きと同じオールのさばきをできるように繰り返し練習をしています。

――3750メートルはかなり長い距離だと思いますが、ポイントは

 そうですね、とにかく前半ですね。前半で勝負を仕掛けて、自分たちを有利に立たせて最後長い距離を漕ぐことが大事だと思います。

――オフシーズン強化した点は

 個人的にはウエートと持久的なトレーニングをすごく頑張って、筋肉力もすごく増えました。エルゴメーターでのタイムもすごく伸びたので、結果的にも持久力がついてきたように感じています。クルー全体に関しては、フィジカル的なものは昨年を上回るものは持っていますし、各自追い込んで良い練習をしてきたので体力面はすごく自信があります。

――クルー選考はどのように行いましたか

 先ほど言ったエルゴメーターで仮の4人を決めて、いままでの実績と照らし合わせました。あとは大体同じ実力くらいの人を二人乗りで組みかえながら選考して決めていきました。

――昨年から選出されているそれぞれのクルーの印象を教えてください

 石橋(広陸、スポ3=愛知・豊田北)はすごく目標に向かって地道に努力ができるやつで、派手さはないですが堅実に一つずつ積み上げているので信用できる選手です。石田(良知、スポ3=滋賀・彦根東)は石橋とは対照的に(笑)、みんなから見るとあんまり追い込んでなくね?みたいなこともあると思うんですけど、実はすごくやっていて意外とすごく考えて漕いでいたりします。力が強いのも彼の魅力だと思います。内田(達大、スポ3=山梨・吉田)については、すごい努力ができる選手で、みんなが練習終わったあとでも一人残って追い込んでいたり、自分にストイックにできたりする選手なのでいい選手だと思います。竹内については高1から知っていて、高2からずっとクルー組んでたりもするんですけど、安心感というか、竹内に任せていれば大丈夫だと思っています。竹内は向上心も強くて自分のいまの現状に満足せず常に上を目指し続けるのでそういったところを自分も見習っていきたいと思っています。

――今年度から選ばれているクルーはいかがですか

 木金についても、1年の冬に一回僕と早慶戦の対校(エイト)の選考に出ていて、ことしも一緒に出たんですけど、すごく成長を感じました。漕ぎに関しても上手くなったのはもちろんですし、人間的にもすごく成長したように感じます。伊藤(大生、スポ2=埼玉・南稜)については楽しみです。というかフィジカル的にも強いのでこれからどんどん伸びていく選手だなと。東(駿佑、政経3=東京・早大学院)はすごい努力の人間で、僕とか石田みたいな身長は無いんですけど、腹筋したり体幹したり漕ぎとかもよく一人で漕いでいて、そういったところでカバーしてつかんだシートですね。藤川(和暉、法4=東京・早稲田)は舵がうまいことですねひとつは。結構恥ずかしがり屋のやつなんですけど試合中は熱い言葉をかけたりするのでうちに熱い闘志を秘めたやつなのかと思います。

――ひとつのクルーでひとつの目標とおっしゃっていましたが、今クルーの目指す理想像は

 今クルーの強みがみんなが努力できることだと思ってます。目指すべきところはやっぱり、一糸乱れぬ動きというか、芸術的な動きだと思うんですけど、最高の漕ぎを目指せる能力と努力ができる人間がいるというのが一番の強みだと思います。

――意識共有の上ではなしあっていることは

 結構ビデオミーティングなどをして自分たちの漕いでいるところを見てここが違うよね、ここを合わせようという話は週に2、3回くらいやっています。あとは世界選手権などのビデオを見てこういうことを俺たちも真似しようとか手本にしてミーティングを開いたりしています。

――当日のレースプランは

 あんまり詳しくは言えないかもですが、基本的な戦術は先行逃げ切りで普段と同じがベストだと思っています。ことしは1艇身分、僕たちがハンデで遅れてスタートになるんですけど、そこを僕たちが一気にひっくり返して、自分たちが逃げていくというのが理想ですね。

――隅田川での練習は

 慶大と漕ぐことはまだしていないんですけど、僕たちはあした漕ぎます。

――慶大の印象は

 たまに見たりするんですけど、例年に比べると地味というか、個性的ではないように思います。例年はすごくみんな同じ動き、同じ漕ぎで統一感がすごくて少し不気味な感じがするんですけど、ことしは例年ほど統一感は感じられないなと思いました。慶大も漕ぎに関して変えている気はしますね。

――5番としての自分の役割は

 絶対に最後まで強い力を出し続けるということですね。5番ちょうど真ん中なのでリズムをつながないと後ろに伝わってこないので、リズムと力を自分が伝え続けることを意識したいです。

――慶大の主将も昨年5番でした

 なんですかね、僕が思うのはストロークがキャプテンだとかっこいいじゃないですか、きょねんの長田さんみたいに。5番にいるとちょっと真ん中の方で、頑張ってる感ではないですけど、ストロークみたいに俺についてこい!みたいな感じはないので。慶大の主将もそういった感じではなくて自分が仲介役というかチームをまとめる中心として動いているんじゃないかと思います。

――学年が上がるごとに早慶戦への思いの変化はありますか

 ありますね。1年生の時はあまりどういった方が協力してくれて成り立っているレースなのかも分からなかったし、いまはそれが分かっているので。早慶戦は隅田川の台東区の方とかにも協力して頂いていて、水上警備隊の方にも出動して頂いて成り立っている大会なので、いろんな人に助けてもらっていろんな人を巻き込んで初めて成立するレースなんです。だからその重みっていうのは年を重ねるごとに感じるようになりました。

――インカレ優勝してからの早慶戦ということで例年とは違った位置付けになりますがその点に関しては

 プレッシャーはやっぱり感じていますね。インカレ優勝したから、早慶戦も絶対勝てるだろうっていう、僕たちはそう思ってなくても周りがやっぱりそう思うので。その期待に応えなきゃいけないというプレッシャーは日々感じています。

――そのプレッシャーが重荷になることは

 重荷というよりは楽しみです。僕はあまり期待されないんですよ。期待されないことが多くて(笑)。だから、その期待されない分絶対に勝ってやるという反骨心というのは人一倍強いので、追い詰められた方が燃えますね。

――是澤選手にとって早慶戦はどのようなものですか

 早慶戦は選手も頑張っているんですけど、それ以上にマネジャーとかOBの方が頑張ってくれて成り立っているのでやっぱりそういった人たちに自分たちが勝利するところを見せたいという思いが強いです。

――やはり普段の大会とは違いますか

 そうですね、普段の大会は自分たちが準備して自分たちで漕いで勝つという感じなんですけど、それとはちがって多くの人の協力があって大会という場所を提供してもらって自分たちがレースに出るので。その分、そこに協力してくれた人たちには自分たちが勝つところを何としてでも見せたいです。

――是澤選手はまだ一回も隅田川での勝利を経験されていませんね

 あんまりそれは意識していないんですけど、自分ならできるだろうという絶対的な自信があります。きょねんもそう思っていたんですけど、最後まで油断しないようにやっていきたいです。

――主将としてどのように早慶戦で引っ張っていきたいですか

 慶大には申し訳ないですが、いつもクルーに言っているのは、僕たちが目指すのはあくまでインカレ優勝や、全日本で決勝に進むことだから慶大に勝つことだけを意識しているともったいないと思うんですよね。早慶戦というのはあくまで、自分たちがインカレ優勝するためのステップとして行うものだから、絶対に負けてはいけないし、最大の目標を達成できるように練習するようにはクルー全員にいつも呼びかけています。

――それでは最後に早慶戦の意気込みをお願いします

 僕にとって早慶戦とは自分たちのものではなくて、誰かのためのものであってほしいと思っています。それは早慶戦に出られない下級生だったり、早慶戦を準備してくれたマネジャーであったり、まだボートを良く知らない人であったり。そういった人たちに自分たちが漕いでいるところを見せたいですね。最終的には、絶対にケイオーに勝ってみんなで喜び合うところを見せて終わりたいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 三佐川唯)

◆是澤祐輔(これさわ・ゆうすけ)

1994(平6)年9月5日生まれ。身長183センチ、体重81キロ。スポーツ科学部4年。愛媛・宇和島東高校出身。ポジションは対校エイトの5番。自身の性格を冷静で暗い所もあると評した是澤主将ですが、一言一言丁寧に言葉を選んでコメントする姿から、早慶戦への熱い思いが感じられました!本番のレースでも冷静に、そして内なる闘志を燃やし、優勝に導くキャプテンの姿に期待大です!

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