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漕艇部

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2016.04.14

【連載】早慶レガッタ直前特集 『4月17日』 第5回 S:竹内友哉副将×4:木金孝仁副将

 昨年の早慶レガッタでは実力は決して劣らない中、思いもよらない失格判定を受けた対校エイト。それから早一年、昨年に続き対校エイトに出場する竹内友哉副将(スポ4=愛媛・今治西)と、今年が初出場となる木金孝仁副将(社4=東京・早実)は4年生として集大成となる今シーズンから、副将としてもチームをけん引する。最後の早慶戦に向けて、お二人に熱い抱負を語っていただいた。 

 ※この取材は2月28日に行われたものです。 

副将としての思い

実力と経験を兼ね備える竹内副将

――改めて昨シーズンを振り返っていかがですか

木金 いろいろ含めて激動のシーズンだったと思います。チームとしては、早慶戦で波乱のシーズン幕開けとなったのですが、夏にはチーム全体として盛り上がってきた感じがすごく良かったと思います。個人的に言いますと、ボート部生活の中で一番つらい時期で、自分の練習に対して思うような結果が出てこない時期があって苦しかったです。そこを何とかもがいたおかげで、いまは少しずつ結果が出てきたので、自分にとって肥やしになった一年だと思います。 

竹内 ボート部全体としても個人としても、どん底と最高の両方を味わった一年でした。早慶戦で失格という過去に例のないものを味わって、早慶戦の終わった夜くらいに田中さん(優樹、平28商卒=群馬・前橋)と藤井さん(英貴前副将、平28スポ卒=東京・本郷)が大けんかを始めてしまって。それで他のみんなも大泣きをしてしまって、今年はもう終わったなと思いました。でもそこから切り替わって、むしろ今までよりすさまじい勢いで夏に向かい始めてインカレ(全日本大学選手権)で優勝しました。失格が良かったとは言わないですけど、逆にあの失格のおかげで火がついてあの夏があったという感じはありますね。 

――昨シーズンの自分の点数は何点だとお考えですか

木金 僕は60点ですね。これでも自分で点を上げたのですが、良くなかった40点というのはやはり個人的な結果としてあまりついてこなかったという部分です。60点をあげたのは、苦しい中でもどうやって成長していけばいいのかと自分の中で考える力をつけられたという意味では60点をあげていいかな、赤点ではないかなという感じですね。

竹内 僕は80点くらいですね。全日本(選手権)ではメダルを取れるくらいの実力はあったと思うのですが、精神的な部分で4位に終わってしまったので、そこはマイナスな部分かなと思います。早慶戦の失格は特にマイナスだとは思っていなくて、インカレや早慶戦はみんな良い雰囲気で良い漕ぎで臨むことができたのでそこはすごく良かったなと思います。 

――オフシーズンにはどのような練習をされていたのですか

木金 オフシーズンはシーズン中とは違って、全員で漕ぎを慣らしていく、ワセダのチームとしての漕ぎをつくっていくという練習が多かったかなと思います。個人的には、今までは瞬発力を培ってきたので、ラストシーズンということで、自分に足りないものは何かとしっかり見つめ合いました。その結果、ロングをしっかり漕ぎこんで、基本的な体力を詰めていくというのを1からスタートさせました。 

竹内 オフシーズンは、とにかくチーム全体として、技術的にも体力的にもメンタル的にもチーム全体の底上げを図るオフシーズンだったかなと思います。まず木金の言った通り、とにかく長い距離を川などで漕ぎ続けて、高い精度を求めていくという感じですね。 

――竹内選手は個人的に強化されたところはありましたか

竹内 冬はやっぱり、僕はフィジカルかなと思います。夏はレース期なので身体にキレを出すようなトレーニングになると思うんですけど、冬じゃないとウエイトトレーニングなどしっかりできないと思うので、フィジカルですね。 

――お二人が副将に任命されたときの心境はいかがでしたか

竹内 とりあえず女子の人数が少ないので、副将を男女兼用ということになったのですが、何で俺らになったんだろう。木金はしっかりしているので。 

木金 こう見えてそうなんですよ、とか言って(笑)。 

竹内 僕は陸上では何も言わないのですが、水の上だったら割としゃべる方なのでそういうところも含めてかなと思います。僕的には、こいつは結構強いから、頭が良いからとかは関係なしに、悪いところはちゃんと悪いと注意できる二人だと思うので、その理由もあるのかな。 

木金 僕はまず、副将と言われたときの気持ちは、身が引き締まったというか、(副将になると分かったのが)インカレの夜だったんですけど、優勝してきた中で自分にタスキが回ってきたと感じて、怖いなと思いました。その後に、同期や4年生と話して、しっかりやらないといけないと喝を入れられました。僕と竹内が選ばれたということに関しては、竹内は僕から見たら勝負に対して本当にめちゃくちゃストイックな心構えを持っていますね。陸上ではあまり言わないのですが、練習中に熱くなって周りに厳しくどんどん喝を入れてくれるので、そういう面で副将に適しているなと思いました。逆に、僕は陸から一人一人にしっかり目を向けて、誰か何かに悩んでることはないかな、こいつ押しつぶされそうだな、とか一人一人のささいな変化に気づいてケアしていくのが自分の役割かなと思っています。 

――木金選手は高校時まで未経験でもご活躍をされていて、周囲に影響を与えている存在だと思います。そのことに関してはどうお考えでしょうか

木金 やっぱり自分が未経験として頑張ることが下級生にとって原動力につながるのかなと思っています。逆に自分が練習態度の面でどう行動しているのか周りからはすごく見られていると思うので気を付けて行動しています。 

――お二人から見て、是澤主将(祐輔、スポ4=愛媛・宇和島東)の印象はいかがですか

木金 是澤は実力もあって自分に慢心しないタイプなので、下級生のときからいいなと思っていました。でも主将になって、しっかり話せることができるのか心配はしていたんですけど、結構ミーティングで言うことがしっかりしていています。論理性も整っているのですごいな思って、改めてこいつについていこうと思わせる主将だなと思っています。本人の前ではあまり言わないんですけど(笑)。 

竹内 僕は高校の時から知っているのですが、普段はのほほんとしていてこいつは何も考えていないのかなと思っていたのですが、木金の言った通りみんなの前ではしっかり言うことは言うのでしっかりしているなと思います。 

――これから最上級生になるにあたって意識の変化はありますか

木金 そうですね、僕は4年生になって基本的なことを忘れないようにしようと意識するようになりました。挨拶であったりとか、監督コーチに対する礼儀だったりとか、そういう面ですね。4年生になったということはそれだけ影響力があるということなので、4年生は1年生に対して見えてない部分があるかもしれませんが、1年生は4年生がやっていることは見えているので、しっかり自分の影響力を認識しています。そういうところから隙のないチームにしたいと思っていますね。 

竹内 木金の言った通り後輩は自分の鏡なので、後輩が挨拶をだらしなくしていたら、自分もそうしているんだろうなということですね。後輩の態度は自分の態度だということを意識するようになりました。 

――後輩との関係を築くために意識していることはありますか

木金 僕がよくやるのが、ネタをストックしておくことです。僕はよくポカをするので、失敗談が数多くあるんですけど、そういう話をどうやって面白く話すかというのをストックしてみんなで飯を食っているときに披露しています。下級生が乗っかりやすい先輩になろうと意識しています。 

――最近のエピソードはありますか

木金 それは数知れないほど星の数ほどありますね(笑)。後輩が何でも言いやすいように距離感を感じさせないようにはしています。  

竹内 僕はあんまり意識したことはないですね。忙しい身なので後輩ともあんまり遊びにも行かないですね(笑)。 

――これからの1年は副将としてどんなチームづくりをしていきたいですか

木金 僕は一人一人が自立したチームになってほしいなと思います。それはつまりこのシーズンだけではなくて、僕らがワセダを抜けた後も強いチームであり続けるという意味です。一人一人チームに何が足りないのか考えた上で行動をできる、一人一人が強くなれるようなチームになってほしいなと思っています。全員がそういう考えを持てるようにするには、僕から練習の姿勢を見せていけばいいのかなといまは考えています。 

竹内 ワセダってスポーツ推薦が男子であれば2人くらいいて、そこそこ高校で強かった人がいるのでみんな自分の考えがあるんですけど、やっぱり自分の考えだけではエイトは勝てないんですよね。一人の監督や主将なりの考えにみんなが一斉に向けるチームにしたくて。きょねん藤井さんが副将のときは、藤井さんが長田さん(敦前主将、平28スポ卒=石川・小松明峰)にとにかくついていく態度を見せてくれて、僕ら後輩も長田さんについていこうと。1日に20回くらい長田になれと(笑)。今年は是澤だと思うんですけど、そういう同じ方向にみんなが向けるチームにしたいです。 

――どういうチームの方向性にしていきたいかという話はされるのですか

木金 ミーティングの場より、そういう話はプライベートで話すほうが深くなりますね。トレーニングルームで夜にストレッチしながらのほうがそういうことを話したりします。 

竹内 最近は色々問題がありすぎてそういう話に至らないよね。 

木金 ケガや環境などでいろいろどうすると話しているので余裕を持てていないですね。 

オフの日の過ごし方

フレンドリーな一面をもつ木金副将

――ここからはオフの話などについてお伺いします。お二人はオフの日はどう過ごされていますか

木金 僕は普段あまり会えないような友達とご飯に行くのが好きです。やっぱり体育会系をやっていると練習で友達とあんまり会えなくなるので、久しぶりにあって楽しい話をしてリフレッシュをしています。部活ではない人ともつながりを残しておきたいなと思って、そこで楽しみます。 

竹内 僕は寺田くん(寺田圭希、人4=滋賀・膳所)と写真を撮りに行くくらいですね。漕艇部は一眼レフを持っていて写真が好きな人が多いですね、5、6人くらいいるので。そのメンバーでLINEを作って話し合って行くかみたいな。行くときは結構遠出をします。この前は川越のさらに奥の田舎に行きました。 

木金 知的な趣味ですよね(笑)。僕と是澤はとりあえず肉食っとくかみたいな感じです。 

――木金選手は最近のマイブームはありますか

木金 最近は就活が増えてきたので、就活サイトからのメールを消すことですね。いかに親指を効率良く動かして消すかという(笑)。

――漕艇部のみなさんは最近自炊をしているとお聞きしたのですが、お二人はされていますか

木金 僕はみんなほど見栄えが良いわけではないのですが、栄養を取れれば良いと思っているので鶏肉を茹でただけとか、ピーマンを買ってきてそのまま食べたりとか。これは自炊ではないよな(笑)。 

竹内 食してるだけだね(笑)。 

――栄養摂取に気を使っているのですね

木金 自給自足っていう感じですね(笑)。 

――食生活で最も気を使われているところはどこでしょうか

木金 食事を取る面で一番気を付けているのはカロリーですね。ボートって激しく体力を消耗するので、カロリーを取らないと体重が落ちてパワーも下がってしまうので、そこを維持するためにまずはしっかりとカロリーを取るということを考えています。そういうことを考えていると気付いたら野菜がないってなってしまうので最近は野菜を取らないとな、と思っています。ピーマン作戦で(笑)。 

竹内 僕はどちらかというとバランス重視です。軽量級で日本代表の選考などで体重制限があるので、体重をキープするためにバランスをとってカロリーは制限内に収めています。野菜は食べまくってます。 

――お二人で遊びには行かれますか

竹内 あんまりないね。

木金 仲は良いんですけど竹内は彼女と仲が良いので(笑)。圧倒的に僕よりも仲が良いので隙がなくて。あとは最近お互いいろいろ忙しくて。温泉とかみんなで行きたいですね。

竹内 引退したらみんなで日本一周旅行します。 

木金 初めて聞いたんだけど(笑)。聞いてたかもしれない、忘れてたかな(笑)。 

――改めて、お互いの印象はいかがでしょうか

木金 僕が入部したときの竹内の印象はすかしてるなと。でも、いまは本当にすごいなと思っていて。何がすごいかというと勝負の勝ちに対するこだわりの強さを極限まで追いつめていくというのがすごくて。選手として好きですね、僕は。 

竹内 照れますね。

一同 (笑)。

――竹内選手はいかがでしょうか

竹内 記憶力悪いので第一印象は覚えてないのですが、木金は対校(エイト)に乗るまでに強くなるとは思っていませんでした。エルゴだったら未経験で大学から始めたのに僕よりも速いですし、未経験でここまでくるのはすごいなと思います。1年のときとかはまともな指導を受けられていなかったと思うので、木金は自分の力でのしあがったかなと思います。努力家だなと。

木金 調子乗っちゃいますよね。

一同 (笑)。

最後の早慶レガッタへの思い

今季副将として早大を率いるお二人。早慶レガッタでは桜橋を笑顔で通過してみせる

――昨年の早慶レガッタを振り返って

木金 きょねんは本当に悔しかったの一言ですよね。僕的には早慶レガッタの第二(エイト)に乗ると決まって、勝つまでにどうしたらいいかしっかり逆算して、やることを洗い出して、ひとつひとつつぶしていって万全の状態で迎えたと思ってはいたのですが結果はついてこなくて。まずそこで悔しかったし、結構負けると周囲からいろいろ言われて、言い返す力もないくらいに悔しくて。何より角南さん(友基、平28スポ卒=岡山・関西)を勝たせられなかったっていうのが特に悔しかったです。角南さんは僕ジャパン選考で早慶戦の前からずっと長い間ペアを組んでいて、一緒に頑張ってきた方なんですけどジャパン選考で僕がふがいない漕ぎをしてしまって迷惑をかけてしまって。早慶戦も何とか絶対勝たせたかったんですけど勝たせることができなくて、4年生に申し訳なかったなと。勝たせてあげたかったなと思って、悔しかったです。 

竹内 きょねんはツメが甘かったかなというのが反省点です。ルールをまず認識していなかったというのと、あとセカンド(第二エイト)はスピードで負けていたので。練習で毎回これくらいやればいいだろう、これくらいで勝てるかもってなってしまうんですけど、やっぱりそれだときょねんはツメが甘かったので、ことしはみんなが常に夏のインカレ(全日本大学選手権)での日大を意識していると思うので、まずケイオーは倒そうという気持ちです。 

――対校エイトのメンバーに選ばれたときの心境はどのようなものでしたか

木金 あくまで通過点でしかないと思っていたので、その日のうちに隅田で勝つこととケイオーに勝つことだけを意識していました。だから特別な感情はありませんでした。

竹内 僕も選考の前の内定で決まっていたので、特に何もなかったですね。

――選考はどのように行われたのでしょうか

竹内 選考は最初に6人決まっていて、木金と鈴木(大雅、スポ2=埼玉・浦和)と東(駿佑、政経3=東京・早大学院)でストロークサイドの残り2シートを3人で争うかたちになって、木金と東が勝って2人が乗りました。

――現在はどのような練習を行っていますか

竹内 ここ(戸田ボートコース)だと片道1.5キロか2キロくらいしかないので、川は片道9キロとれるので川でずっと(対校)エイトで8人の精度を高める練習をしています。

木金 いまは常に土台作りという感じですね。長い距離でしっかり最初から最後まで同じ漕ぎを維持するのと全員で同じ動きをするというところを詰めていかないと実際のレースペースになったときに、一緒に船を押しているだけで最高のスピードが出ないのでここをしっかりやっていかないと、と全員が危機感を持ってやっています。

――昨年と比べてことしのクルーの雰囲気はいかがでしょうか

竹内 きょねんより少し静かかなと思います。藤井さんがいなくなった分ですかね。藤井さんは1時間練習があったら1時間ずっと話し続けている人だったので少し静かになったかなと思います。でも一人一人の馬力はエルゴの平均を見ても爆発力を見てもきょねんより上かなと思います。

木金 僕は練習でのっていくところはのっていくという点も、一人一人のモチベーションといい雰囲気も勢いが出せて良いのかなと思っています。盛り上げ方もただ声を出すだけではなくて自分が周りにいかに影響力を与えて声を出せるかというのがすごく大事だと思っているのですが、その部分で一人一人が周りに対して声を発していけていると思うので、その量をもっと増やしていけたらさらに良くなっていけるなと思います。

――現段階の改善点はありますか

竹内 キャッチですかね。水をつかまえるところがまだ8枚バラバラで。波がないところで1枚ぱっと合わないと、きのうも監督(内田大介監督、昭54教卒=長野・岡谷南)やコーチから言われたのですが隅田川の波があるところだとここでちょっとずれたら隅田川ではブレード1枚分くらいずれるので、とにかく突き詰めて完璧にするところが課題だと思います。

――伸ばしていきたい点はありますか

竹内 爆発力とかかな。 

木金 勢いはあるんですけど、一つ目はまず爆発力の上限をもっと上げられるなと。それくらいポテンシャルを持っているメンバーなのでそのポテンシャルをうまく水中の出力に還元できるようにして、水中の爆発力の上限を上げるということが一つです。あとはその爆発力を維持できるかというキープ力っていうのを上げていきたいです。

――レースのポイントはどの部分でしょうか

木金 いかに3750メートル強いハートを維持できるかですかね(笑)。

――ご自身のシートの役割はどこだとお考えでしょうか

木金 チームを盛り上げることと、あとは水中で竹内をバックアップすることかなと思っています。まず、きょねん藤井さんが抜けた部分をしっかりと自分がその穴を埋めていかないとな、と思っています。僕はいままでずっと必殺仕事人みたいなのがかっこいいなと思っている部分があって。まずは自分の仕事や練習を淡々とこなすという、自分のやるべきことを淡々とやるというのを意識していたんですけど、4年生になってくると自分ではなくてどうやってチーム全体を動かして勝つかというのを意識しなきゃいけないなと思ったので、いまはとにかく藤井さんに負けないようにいかに周りに影響を与えられるか声を出して頑張っています。あとは結構ミドルフォアにパワーのある選手が乗っていて自分もその一人なのでそこの4人で竹内、石橋(広陸、スポ3=愛知・豊田北)のストロークペアをバックアップしていくかというのを意識して日々強く強く漕ごうと思ってやっています。 

竹内 僕はストロークで僕が狂うと後ろがすべて狂うので、とにかくどんなに波があってもどんなに勝っていても負けていてもマシンのごとく最初に漕ぎ始めたテンポとリズムを最後まで続けるだけだと思います。

――ケイオーの印象はいかがでしょうか

竹内 コースだと全く怖くないんですけど隅田にいくと死んでもいいくらいな、命を懸けてきます。僕は死ぬのはちょっとごめんだと思っているので(笑)、命の懸け具合が半端ないので早慶戦は本当に油断できないですね。 

木金 僕はきょねんの早慶戦が終わった後の全日本軽量級選手権の裏でオープントライアルっていうのがあっって、そこでは圧倒できたんです。何でコースだとこんなに余裕なんだろうなっていう感じではあるのですが、やっぱり早慶戦だと何仕掛けてくるか分からないっていう怖さがありますね。コースは一直線なので、とにかく自分が早く漕げればいいんですけど早慶戦ってまず距離が長くて、しかも一番のポイントって曲がるんですよね。曲がっていて相手が自分のコースに入ってくる可能性もあるんですよ。だからどこで、どんなイレギュラーなことを仕掛けてくるのかなっていう怖さはありますね。どういう戦い方をしてくるかなっていうのは全く分からないので。

――お二人にとって早慶レガッタとはどのような大会でしょうか

木金 僕にとっては、特にことしは何が何でも、死んでも負けられない大会ですね。漕ぐのは僕たちなんですけど、勝ってほしいと思っているのは僕たちだけではなくて、いままで勝てなかった先輩方とかいつも応援してくれるOBや家族、自分に付いてきてくれる後輩たちのためにも、期待を背負っているのでそういう面で死んでも負けられないと思っています。 

竹内 僕は夏までの通過点に過ぎないかなと正直思っています。それでもきょねんの失格もあるので、一個上の先輩方に僕らが圧倒的に勝っている姿を見てほしいです。命までは懸けられないんですけど本当に死ぬ気でやりたいですね。

――最後に早慶レガッタに向けて意気込みをお願いします

木金 死んでも勝ちます! 

竹内 僕は死ねないんですけど(笑)、きょねん僕らが失格って言われたときに向こう(ケイオー)がガッツポーズして喜んでいて、それが許せなくて。こっちは長田さんが大泣きしているのに、その横で負けているはずなのに喜んでいて。それがいまだに許せないので。ことしは劇的に勝つのではなくて普通に漕いで普通に勝って、僕はオール外して掲げます! 

――ありがとうございました!

(取材・編集 新庄佳恵、黒田菜々子)

◆竹内友哉(たけうち・ともや)(※写真右)

1994(平6)年7月20日生まれのA型。身長172センチ、体重71キロ。スポーツ科学部4年。愛媛・今治西高出身。ポジションは対校エイトのストローク。勝ちに対するこだわりが強いと称された竹内選手。「普通に漕いで、普通に勝つ」とはっきり答えてくださる強い姿勢が印象的でした。必ずや隅田川にストロークとして勝利のリズムを生み出してくれることでしょう!

◆木金孝仁(きがね・たかひと)(※写真左)

1994(平6)年5月14日生まれのO型。身長178センチ、体重78キロ。社会科学部4年。東京・早実高出身。ポジションは対校エイトの4番。後輩から接しやすい先輩でいるために常にネタをストックしているというフレンドリーな一面を持つ木金選手。丁寧に質問に答えてくださる姿から早慶レガッタに向ける熱い思いがうかがえました。当日も『全身全霊』でレースに挑む熱い男の活躍に必見です!

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