水泳部

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2016.04.01

【特集】新歓号特集『瀬戸大也選手独占インタビュー!』

 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。早稲田スポーツ新聞会は、4月1日に新入生歓迎号を発行いたしました。今回1面を飾っていただいたのは、すでにリオ五輪の代表内定を手にしている瀬戸大也選手(スポ4=埼玉栄)です。紙面では伝えきることができなかった瀬戸選手への独占インタビュー全編を、ぜひご覧ください!

※この取材は2月3日に行われたものです。

「同世代の選手には刺激を受ける」

笑顔で取材に応じる瀬戸

――年末年始の合宿はどのようなトレーニングをされたのですか

 年末のグアム合宿の前に高地合宿で3週間フラッグスタッフの方に行ったのですが、そこで結構追い込むことができました。最後の1週間はすごくばててしまって、思うような練習というのはできなかったのですが、ベースがすごく上がって、手術前のトレーニングができるような状態になりました。なので、グアム合宿ではさらに強化ということで、とにかく一日一日を全力でやるという感じでやりましたね。特にここを直そうという感じよりは、全体的な強化というのを意識していました。ですが、強いて言うとやはりキックの部分が足の手術をしたことによって衰えていたので、足をしっかりと戻して、それ以上に強化できるようにということで、キックは重点的に意識してやりました。

――ワセダの選手も一緒に合宿に行かれていましたがオフの日などは一緒に過ごされたのですか

 そうですね。一緒にみんなと過ごして、年明けのカウントダウンもみんなでしました。年越ししちゃったんですけど、そばも食べましたね。普段は自分が所属しているJSSの方で合宿に行っていたのですが、今回ワセダが来ていたのですごくホーム感があって、きつくてもみんなもきついことをやっているからということで頑張れるので、やっぱり仲間がいるというのはすごく良いなと思います。

――テレビ朝日ビッグスポーツ大賞では同年代の選手にお会いしたと思いますが、そこで刺激を受けたりなどはしましたか

 そうですね。羽生くん(結弦、人通=宮城・東北)とは(会うのが)2回目だったのですが、大谷くん(翔平、日本ハムファイターズ)とは初めて会いまいた。バドミントンの子とかも同い年でしたし、やっぱりそういうスポーツ界で活躍している人たちが同世代にいると、やっぱり他の年代よりは刺激を受けますし、僕も負けないように頑張ろうって思うことができるので、刺激は受けますね。

――普段はほかのスポーツを見たりはしますか

 あまり見ないんですけど、授賞式とかで同い年の子とかと友達になったりすると、スポーツニュースとかは見たりするので、そこで試合とかを見ることができるので、すごいなって思ったりしますね。友達が増えることで他のスポーツを見る機会は前よりは増えました。

――瀬戸選手のポジティブさの源を教えてください

 父親がポジティブな人で、無理とかキツいとかダメとか言うと、「なんでそんなこと言うの?」みたいな感じなんです。言葉でネガティブなことを言うと、どんどんそういう風に考えていっちゃって、負のスパイラルになりどんどんダメになっちゃうよと言われて。逆にいいことを言うと、流れも良くなってくるのでポジティブにいなさい、と小さい頃から言われているので、そこからですね。根付いている感じです。

五輪への思い

五輪への思いを語った

――五輪についてはどのようなイメージをお持ちですか

 当時オリンピックという存在を分かっていたのか分からないのですが、毎月出ていたスイミングクラブの雑誌に、水泳を始めた子たちの目標をみんな書く機会があったんです。クロールが泳げるようになりたい、友達いっぱい作りたいみたいな。でも自分だけオリンピックに出て金メダルを取るって書いていて、それが5歳とか6歳とかなんですよ。そのときの記憶はあまりないし、オリンピック自体もアテネ(五輪)の康介さん(北島康介=日本コカ・コーラ)や柴田愛さんの金メダルから記憶があるくらいなので、シドニー(五輪)とかは記憶があまりないんですよ。でも小さい頃から言っている目標で、自分の夢の舞台に行けるというのはすごくうれしいです。どんな舞台なのかな、というワクワク感の方が強いですね。

――緊張やプレッシャーはないのですか

 ないですね。プレッシャーとかは自分で決めつけるものだし、みんなから「頑張ってね」とか言われると逆にうれしいので、「よっしゃ頑張ろう!」って思えます。プレッシャーに押し潰されるというよりは、ワクワクしてとにかく楽しもうと思えることが自分の強みかと思っています。

――五輪をきっかけに水泳ファンが増えそうですが、そのことに対する期待感はありますか

 昨年だとラグビーのW杯がすごく注目を浴びていていましたよね。自分は世界選手権もありましたがそこまで話題性はなく、やはり(注目を集まるのは)オリンピックかな、と。オリンピックで一番見たい競技は水泳という方が多いので、結構期待されている部分もあると思います。そこでしっかり金メダルを取ることによって、水泳の知名度とかも上がってくると思いますし、知名度を上げることで次の後輩たちがもっと活躍してくれて、どんどん盛り上がっていくというのが、今の自分ができる水泳に対する恩返しだと思っています。とにかく自分は頑張って、ラグビーとかに負けないくらい人気が出るスポーツにできたらなと思います。

――五輪で自分のここを見てほしいというところは

 全部見ていてほしいですよ!開会式の次の日に、男子400メートル個人メドレーがあるので、そこでドカンといくところを見ていてほしいと思います。ドカンといけるように練習もしっかりやらなきゃいけないんですけどね。初っ端を見ていてほしいです。初っ端で金メダルを取ったら、後の種目も続くと思います。

――スポーツのどういったところが魅力だとお考えですか

 苦しいトレーニングをしてきた中で結果を出せたときの選手たちの表情を見ると、やっぱり笑ったりとか泣いたりとか、それぞれの選手のストーリーがあったのだなと見ることができると思います。試合以外でも、アスリートを追ったドキュメンタリーなどで選手の生活やストーリーを少し見ることができると思うので、そういうのを見てからオリンピックとかを見てもらうと、さらに面白くなると思っていて。自分も色んなスポーツ選手のドキュメンタリーとかを見て、メンタル的に頑張っているところや自分にプラスできるところとかはもらったりしています。そういうのを見てからその人の試合を見るとすごく応援したくなると思うし、スポーツには色んなストーリーがあるので、面白いと思います。

――試合の他に五輪で楽しみなことはありますか

 始めてのオリンピックで雰囲気がどんな感じか分からないので、水泳会場ではなくて選手村とか周りの人の数とかがすごく楽しみです。

「早大生の思いも背負って金メダルへ」

ワセダピースをしていただきました

――早大に進学するきっかけはどのようなものでしたか

 小さい頃に大学は早稲田大学に行きたいなと思っていました。やっぱり有名で、小さい頃は早稲田大学しか知らなかったので、そこに行きたいというのがありましたね。強い選手がいたからとかというのはなくて、小さい頃からワセダに行くという感じでしたね。ワセダというのがかっこよかったんですよね。本格的に決めた理由は、家から通うことができて、施設も50メートルプールがあって、それを貸してくれるということですごく条件が良かったので、本当にいいなと思ったというのが早稲田大学に決めたきっかけです。

――スポーツ科学部ではどのようなコースで学ばれているのですか

 僕は健康スポーツコースですね。ゼミは五郎丸さん(歩、平20スポ卒=現ヤマハ発動機)などと一緒のゼミに所属しています。

――方法実習などは取られていますか

 最近はあまり取っていないのですが、水泳と陸上と合気道とエアロビを取りましたね。

――そういった授業が競技に生かされているなと感じることはありましたか

 そうですね。エアロビなんかは有酸素運動で水泳のトレーニングと似ている感じはしましたね。波があって最初は楽でだんだんきつくなって、最後は落としていって、すごくすっきりして終わりました。陸上の授業では競歩のタイムを計ったんですけど、100メートルは及ばなかったのですが、400メートルはぶっちぎりの一番だったので、それは結構嬉しかったですね。次の日はめちゃくちゃ筋肉痛でしたけどね(笑)。

――スポ科では同じキャンパスで様々な競技のトップアスリートの方が一緒に学んでいますが刺激を受けたりすることはありますか

 高校からスポーツの強い高校に行っていて、やっぱり色々なスポーツの仲間が増えることがすごく楽しかったのですが、正直大学はクラスがないので、あまり仲良くなるというのがなくて少し寂しいなというのはあります。でも、やっぱり赤羽のトレーニング施設でワセダって入っているジャージを着ている人を見ると「ワセダだ」って思いますし、友達とかではなくても「ワセダの人なんだ、頑張っているな」と思ったりして、じゃあ自分ももっと頑張ろうと思うことはありますね。

――多くの早大生が瀬戸選手の活躍を期待していると思います。早大生にメッセージをお願いします

 自分が早稲田大学に入るときに決めていたことがあって、それは在学中にオリンピックに出て金メダルを取ることでした。まだ全然満足はしていませんが、今そこに内定していることはすごくうれしいです。冬の競技では同学年の羽生くんが取っているので、とりあえず夏は瀬戸、と。夏は自分が取りたいと思うので、早大生の方には応援していてほしいなと思います。

――今年早大に入学する新入生にもメッセージをお願いします

 早稲田大学はすごく歴史があって、本当に名門ですし、自分はあまりスケジュールが合わなくてラグビーなどの伝統のスポーツの応援には行けていないですけど、そういうところに行ったらすごく盛り上がると思います。勉強以外でもスポーツでも頑張っている人がいたり、自分も授賞式とかで勉強の部門で優秀な人が話しているところを見ていてすごくきちんとしているな、とか思ったりすることが多いです。早稲田大学には色んな人がいるので、たくさんの人と出会って自分にプラスになることを吸収していってほしいなと思います。

――最後に、五輪への目標と意気込みをお願いします

 自分自身始めてのオリンピックで、残念ながら行けなかった4年前の悔しさをぶつけるのも含めて、オリンピックを楽しみたいです。初日の400メートル個人メドレーでスタートラインに上がるときに、自信を持って臨めるように、(五輪までの)残り少ない日をしっかり過ごし、早大生の思いも背負って、しっかりと金メダルに向かって良い泳ぎができたらなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 大森葵、中村ちひろ)

五輪での活躍を期待しています!

◆瀬戸大也(せと・だいや)

1994(平6)年5月24日生まれのA型。174センチ、72キロ。埼玉栄高出身。スポーツ科学部4年。専門種目は個人メドレー。まもなく始まる競泳の日本選手権。瀬戸選手はこの大会で、男子200メートルバタフライと男子200メートル個人メドレーでの五輪代表権獲得を目指します。みんなで瀬戸選手を応援しましょう!

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