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ラグビー部

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2016.04.01

【連載】新体制特集 『BE THE CHAIN』 第1回 ロック加藤広人×SO横山陽介

 今回の対談は、昨季から委員としてチームを引っ張ってきたロック加藤広人(スポ3=秋田工)と、ケガに苦しみながらも司令塔として戦ったSO横山陽介(スポ3=神奈川・桐蔭学園)の二人。下級生ながらFW、BKの中心として活躍した二人に、今季に懸ける思いや昨季の振り返りなどを語っていただいた。

※この取材は3月17日に行われたものです。

「自分らしくやって、思ったことを言えたら」(加藤)

幼馴染なだけあって、対談は和やかな雰囲気となった

――新チーム発足までのオフの期間はどのようなことをして過ごしていましたか

横山 あんまりオフの期間はなくて、二週間くらいだったよね。

加藤 僕は地元に帰ってそのまま成人式に出てっていう感じです。

――お二人とも出身は秋田ということですが横山選手も帰られましたか

横山 僕は高校が関東なのでこっちの友達と遊んで、成人式の間だけ地元に帰った感じです。一週間くらいしか秋田にはいなくて、母校(桐蔭学園高)が花園に出場したのでその応援とかに行きました。

――小学校から幼馴染ということですがお互いの印象は

加藤 中学校の時からキャプテンで高校の時もキャプテンだったらしいんですけど、高校の時にもっと考えることが増えたというか周りについて考えるようになっていて頼もしくなりましたね。

――横山選手はいかがですか

横山 でかくなりました(笑)。身長も体も。心はもともと大人っぽかったし。内面的なものより外面的な部分の変化が大きいなと思いますね、内面はそんなに変わっていないなって(笑)。

――お互いだけしか知らないぞということはありますか

横山 家の住所が一文字違い(笑)。

一同 (笑)。

加藤 ほんと最後の番地しか違わないんですよ。

横山 自転車で5分くらい。

――内面的な部分でのお互いだけしか知らないことはありますか

横山 内面ね(笑)。ハマり症。めっちゃ細かい作業が得意なんですよ。僕が靴ひもとかほどけなくなったらほどいてもらいます。コブ結びにしちゃってほどけないときとか良くやってもらっています(笑)。

――横山選手の知られていない部分は

加藤 うーん。何だろう。

横山 俺ないよね?オープンだもん!

加藤 裏でこそこそとかしないやつなんですよ(笑)。全員に対して同じ感じなので。

――帰省中、個人的なトレーニングなどはしていましたか

加藤 僕は地元の高校なので、母校に行ってウエイトやったり練習に参加したりしていました。やっぱり、僕が3年生の時に1年生だった子たちが3年生になっていて、みんな体も大きくなっていましたし、ラグビーに対する考え方なども変わっていて成長したなと思いましたね。

横山 僕はまだ東京にいる時はほぼ毎日走ったり、ウエイトしたりキック蹴ったりしていました。秋田に帰ると高校はあっちじゃないのでずっとぼけーっとしていました。東京にいるときはしっかり体を動かして秋田では休もうという感じですね。雪が降ってて寒いし(笑)。

――お二人の委員就任の経緯を教えてください

加藤 やっぱり僕らの年はこの二人だよね、みたいな。

横山 俺知らなかったもん。噂で「横山、委員だよ」みたいに聞いて。えっそうなのみたいな。でもまあそんな気はしていたんですけど。

――自分ではどのような点を買われて選考されたと思われますか

加藤 僕は1年生の時から試合に出させてもらっているので、そういった経験とかの部分も大きいんじゃないかなと思います。

横山 僕は年とか関係なく上の代にも下の代にも言わなきゃいけないなと思ったことを言えるんです。そういった部分と自分のポジションがSOということでゲームメイクの役割を重要視されているんじゃないかなと思います。あとはまとめるというよりは意見を出すところを買われてじゃないかな。

――その委員の話は上級生から声が掛かるのですか

加藤 いきなりLINEのグループに招待されるんですよ(笑)。

横山 それで正式にわかるみたいなね(笑)。でも噂で結構事前に話題になってました。

――委員になることで意識の変化はありましたか

加藤 そうですね、何かしゃべらなきゃというか引っ張らなきゃっていう責任はすごく感じますね。けどまだまだ足りないというのが現状ですし、もっと頑張なくてはと思います。

――プレッシャーになったりはしますか

加藤 それはないですね。自分らしくやって思ったことを言えたらなと思っています。

――横山選手は何か意識の面で変化はありますか

横山 もともと結構言うほうなんですけど、それがバランスを考えて伝えるようにはなりました。自分が言うところと、言わずにチームの人が気付いてやるようになるのを待ったり。そのバランスをいまは意識するようになりました。あと、僕はいまケガをしているんですけど色んな人に声を掛けるようにしたり、自分がケガしているときしか話せないというか話す時間がなかったりする人の話をなるべく聞くようにしています。

――ファーストミーティングでは何を話し合いましたか

加藤 戦術面とかことしの方針、チームの進むべき道という感じですね。

横山 大悟さん(山下大悟監督、平15人卒=神奈川・桐蔭学園)に話してもらったんですけど、ことしは3つあってディフェンス、スクラム、ブレイクダウンにフォーカスして強みにしようという話でした。さらにそれをつくるための方針などを話し合って。あとはその3つを使っていかに勝つかということですね。

――今季から就任された山下監督の印象はいかがですか

加藤 コーチとしてずっと来てくださっていたんですけど、僕はあまり関わったことがなくて。そんなに深くは分からないんですけど、学生時代から有名な選手だったので、すこし近寄りがたいというかすごくオーラがあるイメージですね。

――そのイメージは監督就任後も変わりませんか

加藤 そんなに変わらないんですけど、話しかけていただいたりもして、意外とおちゃめな部分だったりが見えて、自分が思っていた以上に人間味のある方だなといまは感じています。

――おちゃめだと感じたエピソードなどはありますか

加藤 以前、食堂でみんなとご飯を食べていた時に俺の学生時代はこうだったというような、寮のエピソードなど教えてくれておちゃめだなと(笑)。

――横山選手は山下監督にどのような印象を持っていますか

横山 僕は大悟さんが高校のOBなので以前から面識もありましたし、大学選びで迷っていた時に相談にも乗ってもらってそれがワセダに入学した一因だったりするので色んな部分で関わっているなと思います。選手としても、監督としても大悟さんの言うことなら間違っていないというか、絶対に信頼できると思っています。

――かなり近い存在なのですね

横山 そうですね、僕が一番かどうかはわからないですけど、接してきた期間などもあるのですごく近い存在だなと思ってます。大悟さんと話しやすいほうだと思っているので戦術とか困ったときは伺ってチームに生かせたらなと思っています。

――全体練習はすでに始まっていますか

加藤 全体練習はまだですね。

横山 ポジション練習はファーストミーティング後からです。

――新チーム発足後の雰囲気はどうですか

加藤 4年生がいなくなって、下のチームだった選手が下級生には多いという現状で少しきついことがあったりするとムードが落ちてしまったりもしますね。きついときに頑張れるチームにはどのように持っていったらいいんだろうと悩んだりもしますね。いまはベース作る期間なので、しっかり心身ともに鍛えてシーズンに持っていけるようにしたいです。

横山 僕はいまCTBとSOを見ているんですけど、どちらも昨季スタメンだった人が少ないので、たぶん自信の無さとかもあって声がでてないんです。コミュニケーションがラグビー中も取れていないからそこを改善したいなって。僕はケガでいま参加はできなくて見ているだけなんですけど、SOとCTBがことしはゲームメイクする役割だと大悟さんが言っていて、でもその2つのポジションがチームを引っ張っていくのにこれではだめなのでもっと一人一人が声を出せるようにしてますね。いまは基礎のスキルと基礎の声の向上ですね。意味のない声ではなくで、意味のある声。「頑張ろう」とかそういうのではなくてもっと内容の濃い声だし、具体的にどうしたいのかどうしてほしいかの声だしを要求しています。

――新入生は一緒に練習されていますか

加藤  一緒ではないですね。ほぼ同じメニューではあるんですけど僕らが外の練習している間にウェイトトレーニングやったり、またはその逆だったり。接触はせずに時間をずらしての練習です。

――入寮はされてるようですが、見ていてどのように感じますか

加藤 例年になく、花園だったりに出場する強豪校からの選手が多いなという印象ですね。

横山 とりあえず、桐蔭から入ってきてくれてうれしかったです(笑)。ことしは二人いて、徹(柴田徹、社1=神奈川・桐蔭学園)は高校時代も寮が一緒でいろいろ話をした仲ですし直人(齋藤直人、スポ1=神奈川・桐蔭学園)も卒業してからもずっと仲良くてご飯とか行っていた仲なのでうれしいですね。きょうもずっと電話したりとかしていて、きもいですよね(笑)。もう友達ですね(笑)。自分も負けていられないというか、一緒に勝っていけたら楽しいなと思えるので自分の頑張ろうという気持ちにもつながります。

――加藤選手も同じく秋田出身の三浦駿平選手(スポ1=秋田中央)が入部してきましたね

加藤 一応知っていた選手で、大きい選手がいるなと名前だけ知っていた子なんですけど、ワセダに行きたいというのを聞いて僕も改めてしっかり知って意識するようにはなりました。この前、入学が決まってからご飯も行きましたし(笑)。すごく真面目な印象を受けました。秋田中央も賢い学校なのでちゃんと勉強もしてきながらラグビーも頑張ってきたんだろうなと思って、真面目という言葉がぴったりの選手だなと感じました。

――注目のルーキーはいますか

加藤 中野将伍(スポ1=福岡・東筑)ですね。僕もきょねんU―20でフィジーの遠征に行っていてそこで一緒だったんです。当時高校2年生だったのに2歳分飛び級していて。僕と身長は同じくらいですけど、僕より幅も強さもあって悔しいというか恥ずかしいというかそういった思いを抱きました。一緒に練習して、当たったりしたときにやっぱり強さっていうのは分かっていて、それがさらにこないだ見た時にもっと締まって大きくなっていたので、これからどんどんブレークしていくと思います。ライバル意識じゃないですけど僕ももっと体強くして負けないようにとは思いますね。

横山 俺は言いたくないけど、齋藤直人です(笑)。本当に言いたくないけどね!(笑)

一同 (笑)。

横山 本当に高1からずっと仲良くて、卒業してもずっと連絡は取っていたし、あそこまでラグビーと私生活とがギャップがある人は珍しいと思うんですよね。あいつ普段の生活ではめちゃくちゃシャイで、何もしゃべらないんですよ、ビビりだし(笑)。なのにラグビーになるとめっちゃ声出すし、ラグビーの話するときは目をキラキラさせて話すし、意識がすごく高いんですよ。実際各世代の代表とかにも選ばれていて能力も高いですし。また一緒にプレーしたいという思いもあるし、もっと伸びてほしいという意味も込めてすごく期待してます。

――同じポジションの岸岡智樹選手(教1=大阪・東海大仰星)に関してはいかがですか

横山 まだ一緒にプレーしていないので何とも言えませんが、賢さとかはあるので体格面ですかね。すこしサイズがないのでもっとウエイトとかして大きくなって。同じ部屋なので僕も学べるところは学びたいですし、教えられることは教えて切磋琢磨(せっさたくま)していきたいです。

――先輩後輩で同じ部屋なのですね

横山 そうなんです、基本は同じ学年で同じ部屋にならないようにしているので。僕らは一応部屋長になりました。3か4人くらいで。

加藤 いまは1年生にルールとか寮の決まりを教えているのでラグビーの話はできていないんですけど。これからシーズン始まったりすると、一緒にビデオを観たり戦術面的なことも話し合うようになると思います。

――新入生はまだ緊張している様子はみられますか

加藤 いやだいぶ慣れたように思います。入部してもう2週間くらいたったので。

「同じ場所で同じ時間帯で同じ相手でも僕は5メートルを狙う」(横山)

真剣な表情で昨季を振り返る横山

――では次に昨シーズンの振り返りをお願いします

横山 ケガをしたのは後悔ですね。8月の夏合宿でケガをしてしまって。それまで自分でもいろいろつかんでいた部分がありましたし、これからというところでのケガだったので。英国遠征も行けなかったし、シーズンの最後にちょっとだけ出たんですがラグビーのゲーム勘のないままの出場になってしまいました。ケガのせいにはしたくないですし、無駄ではなかったけど、もったいない時間だったというか。他にもいろいろ心残りはありますが、プレー以外だとケガが心残りですね。

――逆にスタンドから試合を見ていて学ぶ部分もあったのではないでしょうか

横山 それはありましたね。視野が広くなりました。コーチとかいろいろ考えながら言ってんだな、って。同じ視点で見て、言ってほしいことを考えさせられて。そういう部分を見習えたかなと思いますね。言い過ぎないというのを僕はいまやっていますし。

――体調管理はどうしていましたか

横山 痩せすぎるなと言われていて。もともとガッツリ食べられるタイプじゃないので、体重減らしたら増やすの大変なんで、減らさないようにしていたんですけどなぜかめちゃくちゃ減ってしまって。そこから戻していくのが大変でしたね。でももう戻りました(笑)。10キロ増えたので大きくなったと言われますけど、大学レベルだとまだまだ小さいですね。細いんで。大きくしたいです。

――加藤選手は昨シーズンを振り返っていかがですか

加藤 僕はU―20出させてもらって、心身ともに成長できたかなと思います。まあ体は微妙ですけど(笑)。おととしは1年生で必死だったというのもあって(昨季は)メンタル的にも余裕が持てるようになりましたね。

――U-20の経験はどのような経験でしたか

加藤 自分より大きくて速くて強い相手は、例えば帝京大さんとかに共通する部分もありますし、そういう相手に対してどううまく戦うかを考えましたね。そのためにラグビー理解を深めたり選手同士でミーティングを重ねたり、自分たちから意見を発信したりしました。

――ワセダの代表として出るのと日本の代表として出るのとで意識の差はあるんでしょうか

加藤 試合が始まる前まではあるんですけど個人的には試合始まったら関係なくて、いままでやってきたことを遂行して、勝ちにいくっていうのは変わらないですね。

――高校時のポジションであるNO・8からロックへのポジション変更で苦戦したことはありましたか

加藤 チーム事情でポジションを変更したのですが、厳しいプレーをたくさん求められているポジションなので、僕はあまりフィジカルが強くないですし、そういう部分ではすごい大変でしたね。いまも苦戦しているのでいまの時期に体を大きくして強くしようと努力しています。

――昨シーズンはどのようなチームでしたか

加藤 軸をぶらさないでやりたいことを一年間やっていくっていう話だったんですけど、結局やりたいことが多すぎて。例えばポットっていうシステムをやりたくて採用したんですけど最後のほうはこれがいいんじゃないかとか前にやったものをやり出したりとかしてしまった印象です。結局軸がしっかりできなかった原点回帰というか、立ち返るというものがなかったですね。

――横山選手はいかがですか

横山 広人の言ったとおり、何をしたらいいかわからなかったですね。やってきたものをいきなりやらなくなったり、やってないものをいきなりやってみたりして、何がしたいんだと。結局試合の週の最後くらいにこれ何やるんだっけ、って。サインも覚えられなかったんで、腕にテーピングを巻いてそこに書くみたいな。こういうときこうする、っていうプランを全部書いて、毎回見ていました。

――委員がミーティングをして決まったことの意図が、チームには正確に伝わってなかったのでしょうか

横山 上からのいきなりの指示が多くて。これをやれ、みたいな。でも、そのときの僕らの対応力がなかったというのもありますね。僕ら自身がスタッフたちのやりたいラグビーに対応できる能力、スキル的な能力やラグビー理解力をつけられていなかったなと。

――全国大学選手権セカンドステージ敗退についてはどのように受け止めていますか

横山 天理大戦なんですけど、僕がキックミスして負けてしまって、結構引きずりましたね。あんなイージーなところであんなミスしたのは人生で初めてだし、なんでだろうみたいな。でもそれをいつまでも引きずっていてもしょうがないんで、もうプレーで見せるしかないなって思います。ギリギリで勝負していくのが僕の強みなので、同じ場所で同じ時間帯で同じ相手でも僕は5メートルを狙うと思います。

加藤 2年連続セカンドステージ敗退ということで、悔しいというよりかは情けないというか。なんでできなかったんだろうという、たらればが多くて。2年になって朝からウエイトしたりだとかハードなことやってきましたし、いま思えば足りなかったかもしれないですけど、いままで以上に頑張ってきたので。それなのに結果が出なくて、どうしたらいいんだろう、という感じでした。

――その反省から何か学ぶことはありますか

加藤 明確なゴールだとかストーリーが描けてなかったんじゃないかと思いますね。たとえばコンタクト強くするためだったり、体を大きくするためにウエイトを頑張るんですけど、個人個人に明確なゴールがなかったから、練習のための練習というか、ウエイトのためのウエイトになっちゃったのかな、と思います。なのでことしは、グラウンド入って一礼するときにきょう意識すること一つ言ったりして、一日一日のストーリーを描いていくことが大事かなと思います。

横山 天理大戦は別として、東海大戦はチーム力に差があったんで、そこをどう埋めていくかがことしカギになっていくと思いますね。ことしは特定のトッププレイヤーがいないなかでどうやっていくかを考えていきたいです。体とか身長とかは決まってしまっていてもスキルは伸ばしていけると思うので。自分に何が足りないのかを考えて自分に必要なものをやろう、と思いました。たとえばFWがキックしても意味ないし、BKがスクラム組んでも意味ないし。自己分析して何が足りないか、弱みを弱みじゃなくしたり強みをもっと強みにしたり、そういうことを考えてチーム練でも意識してやっていこうと思います。自分に足りないものとかわかってないとやっていけないし、じゃないと上にも上がれないし練習やっていても意味ないので。

――昨シーズンのそれぞれの役割は何だと考えていましたか

加藤 僕は1年生のときの海外遠征の経験をまわりに発信することと、下級生をまとめたり私生活を見たりすることですかね。

――その役割に点数を付けるとしたらどのくらいでしょうか

加藤 40点くらいですね。あまりリーダーシップを発揮できなかったし、しゃべれなかったし、私生活とかで思ってることがあっても言い出しにくかった部分もあってなかなか言えなかったりしたので。

――横山さんはいかがですか

横山 先輩と後輩をつなぐことですかね。広人は、私生活を下級生にやらせる立場で、僕はどちらかと言えば先輩と後輩を上手くつなぐ立場でしたね。あとはプレー面のことも言う立場だったと思うんですけど、個人的にできていると思った試合もありますし、全然できてないと思った試合もあって、波があったんですね。僕はどちらかと言えばチームをまとめるというより、一方向に向かわせる役割かな、と思っていて、そういうのってプレーがなってないとだめなんですよ。プレーが自分で納得できてないので、点数は30点くらいですね。

――先輩と後輩をつなげるために普段意識してることはありますか

横山 特に後輩とかいろんな人としゃべることですね。それは結構高校からやってたんですけど、僕の高校のラグビー部も九十何人いて人多くて、一個下は話し切れるんですけど二個下になると正直名前もあやふやな人がいるんですよ。だから一年生の頃とか先輩に話しかけてもらったときってめっちゃうれしくて、あとは逆に見られてるんだなと思ったんで、そういうのをやっていくことによってその子が上手くなるかはわかんないんですけど所属意識というかチームの一体感は増えてくかなと思ってますね。ラグビーのことだけじゃなくて私生活の話とかなんでもいいんで、いろんな人と一言二言話そうかな、と思っています。

――次にFWとBKそれぞれについての振り返りをお願いします

横山 FWはスクラムとモールに力を入れてて、結果的にスクラムはマイボールを獲得できましたし早慶戦でもスクラム〜〜〜もありましたし、そういった点では満足ですね。ラインアウトモールも、モールを一つの武器として使うっていう話になっていて、実際にそれで取れていることも多かったので練習してきた成果が出てきて良かったのかなと思います。あとはラインアウトは僕が1年生のときに比べて良くなって、対抗戦では(獲得率が)90パーセントになりましたし。ラインアウトコーチの方々に良く指導してもらった結果かな、と思います。

横山 BKとしてはFWが頑張ってくれているなかでBKがミスをして、足を引っ張る場面が多かったと思います。

――改善点はありますか

横山 改善点はスキルを高めることですね。体の強さは当たり前に高めなきゃいけないんですけど、ワセダの選手は小さいんで。でもそれだけじゃなくて、スキルも高めていかないといけないと思います。たとえばキックが蹴れないとか、パスできないとかそういうのをなるべく減らして個人練でちゃんとやっていく。ウエイトは当たり前として、それ以外の部分をハイレベルにやっていくことですね。

「自分が見本になってしっかり取り組んでいきたい」(加藤)

今後に向けた思いを話す加藤

――先ほども原点回帰という話がありましたがこれからどんなチームにしていきたいですか

加藤 僕がファーストミーティングで言ったとおり、スクラム、ブレイクダウン、チームディフェンスを強みにするというのをいま徹底的にトレーニングしていて、いまのシーズンオフの期間とこれから始まる春のシーズンで結果を出して強みにしていって、これから上手くいかなかったときも原点回帰をして立ち返れるようになれればな、と思います。

横山 選手一人一人がどこを目指しているのかをちゃんと把握して、それに向かって頑張れるチームにしていきたいなと思います。そういう、個人個人が集まる集団にしたいですね。

――現時点でのチームの強み、弱みはありますか

横山 強みはまだやってみないとわからないところですね。弱みは経験値です。試合の経験値。上の舞台での試合ということで。たとえば高校でいったらの花園。それも一回戦とかじゃなくてベスト8やベスト4、決勝といった大きい舞台で、1回のミスとか1回のチャンスを取りきるか取り切らないかで勝ちか負けかが決まってしまうような、そういう試合を観客が多い中でやっているか、とかですね。ワセダって応援してくださる人がたくさんいるんで、観客の人たちがいっぱいいるなかで緊張しないで試合をこなしたことがある選手がまだ少ないっていう、そういう経験値の少なさがこわいですね。

――経験値は普段の練習でつけるの難しいと思のですが

横山 正直ワセダって伝統的に花園とかを経験していない選手が最終的に上にあがって活躍する場面が多いと思うんですけど、それがなんでかって考えたときに自主練の努力で補って自信をつけて、ここまでやったんだから大丈夫だっていう自信を持ってグラウンド出たら、やっぱりその通りプレーができた、っていうのがあると思うんですよね。ここまで達するまでに僕も含め本当に努力ができているかって考えたときに、僕が1年生の時のスタメンの飯野(飯野恭史、平27商卒)さんとか見ると僕はまだ全然及ばないんで、やっぱりそういう4年生がそこまで努力してるチームって強いと思うんで、努力していきたいと思います。

――次の春季大会もそのようにやっていきたいとお考えですか

横山 僕は最初出れないんですけど、そうですね。春も勝ちたいんですけど、春って冬のシーズンよりも毎週試合があって、もうほんとに試合が続くんですけど、そのときに試合で見つけた課題をその週にクリアできるかが重要で。だから春シーズンはその分チャレンジできるシーズンだと思うんですよ。一回チームが落ちてもすぐ上がれるし、上がったからってヘタなプレーすればまた落ちちゃうし。けど冬になればチームって固定されてきちゃうんで、春にどこまで自分を伸ばせるかなんですよね。春に自分の色を出していきたいですね。

――昨年の春シーズンは結果はこだわらずにフィジカルを鍛えたということでしたが、今季はどういう意識で臨むのでしょうか

加藤 結果を出すというよりは差を埋めていくというか。それこそいま強みにしているものをより強みにしていくだとか、昨シーズンで帝京大に取られた92点の差を埋めていく、という感じですかね。

横山 どちらかというと昨年よりは結果と内容どっちも、という感じですね。昨シーズンは結果、内容が7:3だったんですけど、ことしは5:5でいくと思います。いまやってることを完璧にすれば結果は必然的についてくるんじゃないかと思います。

――ライバル校はどこになってくるのでしょうか

横山 ライバルというより倒さなきゃいけないのは絶対に帝京大ですね。そこは絶対にブレないというか。逃げれないですね。日本一を目指すんで。

――それぞれの今季の役割についてはどのようにお考えですか

加藤 しっかりと下級生まとめることと、自分の意見をしっかり発信することです。3年生なんで前に出て上に立たないといけないと思います。ラグビーのことだったり私生活のことだったり、背中を見せるじゃないですけど自分が見本になってしっかり取り組んでいきたいですね。

横山 僕は人にモノが言えるんで、さっき言ったように年上も年下も関係なく言えるんで、そのときの言い方だとかそういうのを気をつけながら言っていきたいですね。練習は厳しくやっていくし、穣司さんが、練習と試合は同じメンタルでやらないと試合でも出せない、と言っていたんですけど、本当にその通りだと思うんで、試合の厳しさを練習でもやっていきたいですね。3年生ですがほぼリーダーみたいな感じだと思うんで、生活や組織統一は広人に任せて僕はラグビーの目標とか意識統一を担当したいです。かといって自分ができないことはしないです。本当はチームのリーダーって、パーフェクトな人間にならなきゃいけないんですよ。けど、僕はまだ人間ができてない。なので、僕が見れない部分は広人に見てもらおうと思います。

――お互いがお互いを補っているという感じですね

横山 そうですね。でも僕が言いすぎると後輩がキャパオーバーするんで、私生活は大目に見てあげて、でも逆に広人からはちゃんと言ってもらうというか。バランスをうまくとれるようにやっていきたいですね。

――同じ方向を向くためにチームとしてのスローガンはありますか

横山 『BE THE CHAIN』で鎖になれ。たぶん大悟さんたちが話して、ファーストミーティングでこれが発表されましたね。

――それぞれこのスローガンからくみとる考えはありますか

加藤 やっぱり僕らって他の大学に比べて個が優れてるわけじゃないと思います。それでも、鍛えれば光るものもあるしセンスとかもしっかり鍛えて鎖のようにみんなで固まれば強い組織になれるんじゃないかな、と共感していますね。

横山 個人だと弱いんでチームで頑張ってるときにみんな以上に頑張れる選手になってほしいという意味がこめられてるんじゃないかな、と思います。弱いところが一つでも切れちゃうとダメなんで、みんなが努力して100%を出すと、たぶん固くなれるんじゃないかなと感じますね。

――桑野詠真主将(スポ4=福岡・筑紫)と本田宗詩副将(スポ4=福岡)の印象はいかがですか

横山 宗詩さんはオンとオフの切り替えがすごく上手いよな。

加藤 ほんとそうだよね(笑)。

――エピソードなどありますか

横山 本田チルドレンとか言ってよくわからない組織を作っていて(笑)。それに僕も入ってるんですけど、おもしろいです(笑)。

加藤 組織っていうか勝手に呼んでるだけだけどね(笑)。

横山 LINEグループもあって。『本田チルドレン』っていう(笑)。

――何かしたりするんですか

横山 いや、なんもしないっていう(笑)。写真撮るときだけ、本田チルドレン集まって、みたいな(笑)。本田さん、おもしろいです(笑)。

――逆にオンのときの本田さんというのは

横山 マジメ。

加藤 実はね。

横山 実は。あんなにテキトーそうなのに。曲げませんね。人に流されないんで。そこが良い点でもあるんで、まあ難しいですけどね。そこが宗詩さんの性格なんで。

加藤 マイナスではないと思うので、そこはうまくやっていければいいな、と思います。

――主将の桑野選手についてはいかがですか

横山 優しいよね。

加藤 頼れる。

横山 うん。優しいし、マジメだね。

――副将の本田選手とは対照的なイメージですか

横山 うん、逆にね。バランスとれていいのかもしれない。

加藤 詠真さん一人だと抱え込みすぎてパンクしちゃうかもしれないですし。

横山 僕らもサポートとか含めてしていけたらなと思います。

加藤 そこも俺らでうまくバランス取っていけたらな、と思います。

――他の委員の選手についてはいかがですか

横山 広瀬さん(泰斗、政経4=東京・早大学院)は、優しいですね。で、意外と、めっちゃシャイ(笑)。

加藤 知らない人にはあんま話さない。あとはマジメです。あとラグビーが好きですね。

横山 ラグビーについてはめっちゃしゃべりますね。部員の中でラグビーのこと一番好きだと思いますよ(笑)。

――佐田涼祐選手(社4=東京・早実)はいかがですか

横山 掃除を俺にやらしてくる(笑)。僕がめんどくさくなっても、掃除をやろう、って誘ってくれます(笑)。

――押し付けられるのではなく、一緒にやるんですね

横山 そうです。僕が眠くても、誘ってきてくれるから掃除できますね。一緒にやるぞ、って来てくれるんで。面倒だな、とか思いながらやるんです。佐田さんはマジメです。マジメって言っておきます(笑)。マジメって書いておいてください(笑)。もう掃除呼ぶなって(笑)。

――山口和慶選手(スポ4=福岡)は寮長と委員を兼任されているのですか

横山 そうですね。山口さんもマジメでシャイですね。あと、この間はうるさくて怒られました(笑)。ちょっと騒いだら怒られました。僕、声でかいし騒ぐし、響くんで(笑)。

――ことしから山口選手が寮長になって厳しくなったとお伺いしましたが

横山 山口さんが厳しくなったというか、単純に寮が厳しくなったんです。寮の外もサンダル禁止だったりとか。ちっちゃいことのように見えるけど俺らにとってはキツいです(笑)。

加藤 廊下にラックとか置いてそこに靴を置いたら、それもダメって言われて。だからいま外にバーッて靴置いてるんですよ。殺風景です(笑)。

――そういう規則の一つ一つがチームの雰囲気をつくるんでしょうか

横山 っていう予定です(笑)。

加藤 うーん、全てが結果論なんで、結果出したらこれが正しいってなりますし。

横山 結果出すしかないよね。

――具体的に最上級生をどのように支えていきたいという思いはありますか

横山 支えるというよりかは一緒の立場ってイメージかな、俺は。僕は詠真さんとも話すし、宗詩さんとも話すから、お互いの意見を中立の立場でというか。逆の性格が良いときもあれば悪いときもあると思うんで、ぶつかっちゃうときもあると思うし。ぶつかったときに俺らがつなぐ役割を果たせたらな、と思います。

――最後に、来季に向けたの意気込みと、ワセダのファンに向けて一言お願いします

加藤 昨シーズンはできなかったリーダーシップ、しゃべることを意識して、私生活、ラグビーともに前に出れるように努力します。ファンのみなさんには、一昨年、昨年と結果が出なかったんですけど、ことしこそ結果を残せるように努力していくので、いままで以上のご声援よろしくお願いします。

横山 僕が知っているワセダの10番っていうのは本当に何でもできて上手い人だと思うんで、それに近づけるように、10番のユニフォームを着るからにはそういう選手になれるように頑張ります。そしてリーダーとしての役割をきちんと果たしたいです。ファンの人たちはワセダが優勝するところを見たいと、OBの方にも応援してくださる方にも言われるので、勝てるように努力するのは当たり前ですけど、勝つ姿を見せることができるよう頑張るので応援よろしくお願いします。

――ありがとうございました!

(取材・編集 寺脇知佳、三佐川唯)

今季の意気込みを書いていただきました!

◆加藤広人(かとう・ひろと)(※写真左)

1995(平7)年9月30日生まれのO型。186センチ。99キロ。秋田工高出身。スポーツ科学部3年。ポジションはロック。今季は前に出て、チーム内でも発言量を増やしていきたいと話してくれた加藤選手。FWの核として今季も大活躍してくれるはずです!

◆横山陽介(よこやま・ようすけ)(※写真右)

1995(平7)年4月14日生まれのA型。181センチ。85キロ。神奈川・桐蔭学園高出身。スポーツ科学部3年。ポジションはSO。地元の秋田に帰省した際には、家でリラックスしていたという横山選手。短いオフ期間ながらしっかりリフレッシュできたようです!

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