メニュー

軟式庭球部

« 特集に戻る

2015.10.17

【連載】インカレ全冠&天皇杯・皇后杯直前特集『FIGHTER』 第5回 永井里佳×小泉友梨恵

 全日本大学選手権(インカレ)で昨年の悪夢を打破し、悲願の優勝を手にした女子団体。『全勝』というスローガンを掲げ、常に先頭に立ちチームを鼓舞してきた小泉友梨恵女子主将(社4=和歌山信愛)はどのようにこの全国の舞台を振り返るのか。また、次期女子主将・永井里佳(スポ3=東京・文化学園大杉並)は今後どのようなワセダを作り出していくのか。一年間ペアを組んできた小泉から永井に託された主将の姿に迫る。

※この取材は9月26日に行われたものです。

再び手にした女王の座

主将として人望の厚い小泉

――インカレ全冠おめでとうございました。いま振り返ってどのように思いますか

小泉 自分たちは本当に必死に目の前の一戦一戦に取り組んできただけなので。実は言われるまで全冠ということに気が付かなかったんです(笑)。全部終わってから男子の主務に聞いてびっくりしたのを覚えています。女子の全勝というのは意識していたのですが、男女としての全冠というのは意識していなくてそれぞれが違う目標を掲げてはいましたが、それをしっかりやり切ることができててにいれられたのかなったって思います。

永井 周りからすごいねと言われるんですけど、自分たちは女子団体でインカレ優勝するということを目標にして来たので、全冠ということにはそこまで思い入れがないというか結果が付いて来たという感じです。インカレ団体優勝できたことの方がずっとうれしいです(笑)。

――優勝後チームの雰囲気などは変わりましたか

小泉 終わってから、そこを1番目指してきたからほっとした気持ちが大きかったです。やはりインカレは他の大会とは違う雰囲気がいろんな意味で最後も三次戦まで行って、そういった意味でインカレは怖いなと思いました。終わってすごくホッとしましたね。

永井 終わったときはすごく安堵しましたし、いままでやってきたことが間違っていなかったというのがわかってうれしかったです。いま私が主将としてやっているんですけど、チームでもこれから何かを変えるという感じではなくて今までのことを継続してやっていこうという気持ちが練習を見ていても感じられます。

――周囲の声にご自身がすごいことを成し遂げたのを気付かさ
た、ということですか

小泉 メンバー的に見たら勝って当たり前というか日本代表の子もいますし「勝って当たり前」ということはインカレ前は周りにも言われることは多かったです。でも実際勝って「本当に強いんだね」と声を掛けていただきました。

永井 OBの方々からは「ワセダを誇りに思う」と言っていただくこともあります。でも友梨恵先輩が言ったように自分は勝って当たり前というか勝たなくてはいけないものだったんだからという思いの方が強かったですね。

――では、男女アベック優勝は、とりに行くべくしてとった結果ということでしょうか

小泉 女子に関しては全勝ということを掲げていたので、そうですね。でも団体メインなので団体優勝というのを目標にみんな頑張ってきたと思います。個人戦でも団体戦というのを意識して「ワセダにあたるまでは負けない」というのを言ってきたので必然的に全冠というかたちになったのかなって思います。だから女子に関しての3冠は後から気付いたものではなくて獲りに行ったものですね。

――ダブルスにはワセダの選手が多く残っていましたね

永井 私はキャプテンと組んできて、やはり1年の時インカレに臨んだのとは全く違う気持ちで臨んでいました。団体とはまた違って向かって来られるということを意識しすぎた面も結構あったんですけど、受けないように心がけていました。でもワセダ同士で当たったときに受けてしまった気持ちがあって、迷いが出てしまったのが負けてしまった理由かなと思います。

小泉 ことしの自分たちの課題が、同士討ちになった時に受けてしまうというのがあって、実際六大学の個人戦とかでも番手が下の子に負けてしまうっていうのもありました。自分たちの直面している課題だなっていうのはずっと感じていました。やっぱり向かって来られたかなっていうのが一番ありますね。

――お互いの弱点なども分かっている相手と戦うことになるうえでやはり緊張はされますか

永井 程よい緊張感ですね。

――自分たちは負けてしまいましたがワセダの選手が勝つ、というこに対してはどのように思われますか

小泉 自分たちが負けるというのは本当に悔しいですけど、それと同じくらい他の大学ではなくて、同じワセダの仲間が優勝することは本当にうれしいです。< /p>

永井 後輩が優勝して悔しい気持ちも大きかったですが、他の大学よりはワセダが勝った方がうれしいし、日ごろの頑張りが伝わってよかったなっていう気持ちがあります。

――ワセダの強みとは

小泉 一人一人の技術や意識が高いなっていうのは感じていて、きょねん私が代交代したときにおととしの反省を生かして、一つ一つの大会でしっかり優勝していこうというのを決めてからみんなそれに向かって頑張っていける子ばかりなんです。大学によっては不真面目な子もいるかもしれませんがワセダはそういった子はいなくて、同じ方向を向いて頑張っていける子ばかりだったので、それが結果につながったと思います。

永井 ワセダは上下関係があまり厳しくはないほうでテニス面に関しては上下関係なく話し合ったり、ペアに言ったりだとか、そういったものがプレーにも出たんじゃないかなと思います。また日本代表がいるので一番大学トップレベルの選手がいる中で練習が出来るというのもあって質の高い練習が出来ていることが強みですね。

center;

継承、そして飛躍へ

小泉からバトンが託された永井

――9月上旬に代替わりをなさったとのことですが、チームの雰囲気はいかがですか

永井 そうですね、一つ一つの代で全然雰囲気が違うので上の先輩のいい所は継続して、自分たちがやりたいところとかこうしていきたいなどは私たちの代が新たな色を添えられたらなって思っています。

――先輩から受け継ぐ雰囲気というのはどのようなものですか

永井 私が1年の時の代は雰囲気的にも固い雰囲気はあったんですけど、一個上の代はあまり先輩後輩関係なくというか、オンの時はピシッとしているんですけどオフの時に何でもお互い話し合える環境を作り出していてそういった雰囲気がいいなって思っていました。

――小泉さんは引退されてから練習には参加なさっていますか

小泉 いや、きょうがはじめてです(笑)。個人的に地元で練習したりだとか、引退してからは3回目の練習です。だいぶ空きました(笑)。

一同 (笑)

―久しぶりの練習の雰囲気はいかがですか―

小泉 でも、みんな国体で抜けて少なかったんですけど、楽しくできているんじゃないかなと思いました。

――永井さんがチームを引っ張っている姿を見てどう思われますか

小泉 なんか面白いなって(笑)

一同 (笑)

小泉 なんか、自分がいままでやっていたことが後輩が、自分が引っ張ってきた子たちがやっているから「すごいな」って(笑)。すごいっていうかできるんだ、成長したなあって(笑)。でもちゃんとしっかりできていました(笑)。

――普段の練習はどのようにされていますか

小泉 たいしてやってない(笑)

永井 えー!(笑)

小泉 本当に地元のコートとって友達集めてという感じでやるんですけど、本当にもう、5分やって30分休憩みたいな(笑)。すごいインターバルでやっています(笑)。

一同 (笑)

――現役の軟式庭球部ではいかがですか

永井 私たちは本当に変わりなく平日は二人で自主練で、5時まで練習なんですけど7時半までコート使えるので、残って練習するペアがインカレ後は増えてきています。人数少ない中でも後輩がしっかり声を出していい雰囲気づくりをしてくれているので練習もチーム発足してからだんだん良くなってきました。

――チームでの練習は5時までということですか

永井 はい学校始まってから火曜から金曜までが練習で本キャンと所沢に分かれています。本キャンは午前中なんですけど、こっちは授業終わり次第2時半から5時までです。

小泉 本キャンはコート馬場にあるんですよ、あと上石神井ですね。早大学院のコート使わせていただいてます。

――練習は選手のみでやるのですか

小泉 はい、監督は平日は全く来ないですね。自分たちで練習して、土日はたまに来ていただきます。でも来られた時も練習をこうしろといった指示はしないので自分たちで主体的に考えてという感じです。

――部員さんだけで練習なさることが多いとのことですが、そうると主将さんという存在が大切になってくると思います。そこについてはどうお考えで

すか

小泉 私が主将の時は4年生3人のうち二人が後衛だったので、後衛のメニューは二人に任せて私が前衛を担当という感じですね。3人でメニュー決めていましたね。後輩にメニュー何やりたいかとかも参考にしていました。

――例えば前衛のメニューはどのようなものですか

小泉 体が動いてないようだったらハードな動くようなメニューですかね。それぞれの技術に関しては、伸ばしたいところも人それぞれだと思いますし、平日で個々の部分をしっかり補ってもらって、なるべく土日に応用のメニューを持ってくるのが基本ですね。土曜日とかは形式練習とかゲーム入れたりとか、試合の近さとかを考慮してトレーナーもいるのでトレーニングメニューを入れていました。試合に標準を合わせて、しっかり時期を合わせたメニューができるようには気を付けていました。

永井 私になってからもそんなには変わりはないです。オフ明けは足が動いていないのでまずは基本練習からして、徐々に上げていくというか次の日はきついのをやったりだとか。そういう感じで臨機応変に練習はしています。

――雰囲気作りなど何か工夫されていることはありますか

小泉 でもやっぱり練習中に盛り上げるためにしっかり声を出して行こうというのを意識しています。あとは練習をこなすだけではなくてノーミスを定めなくても意識してやっていくだとか、そういった一つ一つの練習に自分たちで意味をつけて、ただこなすだけじゃなく試合を想定してやっていました。

永井 やっぱり強いトップレベルの選手がいるので同じ学年でもその人にどうしたらいいか相談してお互い聞きあったり、「ちょっと打ち方直したいから見てて」とか。お互いに見合ったり注意し合ったりというのが素直にできる関係というのを作り出すことですかね。実際それができたから自分も伸びた部分があると思います。

――オフの日は何をされていますか

小泉 え、なんだろう(笑)。買い物行ったりだとか。

永井 授業ない日は一人で買い物に行くことが多いです。

――部の皆さんでどこかに行かれたりされますか

永井 あんまりないですね。年に2、3回女子会とかですかね。

――女子会ではたとえばどんなことをなさるのですか

小泉 ボウリングとかですかね。私上手いんです(笑)!

一同 (笑)

永井 でも結構テニス以外で他のスポーツできない子はおおいですよ。

小泉 たしかに、何でテニス上手いのにそれ出来ないのって思うことあるわ(笑)。

――永井さんは何か得意なスポーツはありますか

永井 サッカーとバドミントンは得意というか好きです。水泳ができないんですよ(笑)。

小泉 私も泳げない~(笑)。クロールもできないし平泳ぎも自己流だから終わってます(笑)。

一同 (笑)

――スポ科だと水泳の授業などもあると思いますが・・・(笑)

永井 そうなんですよ、教職の必修に水泳があって初心者コースの一番ビリみたいな(笑)。本当にどの泳ぎ方もできなくて中学の頃15メートルやっと泳げるという感じです。

――先輩後輩でペアを組んでいる方も多いですが、仲を深めたりするために先輩後輩で遊びに行かれますか

永井 みんな別々にそれぞれですね。

――この取材中で永井さんと小泉さんの仲の良さが伝わってきました

一同 (笑)

小泉 部活とかで結構話しますし、ホテルとか同じ部屋になるのでそういった部分も環境で絆を深めている感じですかね(笑)

――小泉さんから見て永井さんはどのような主将でしたか

永井 私が1年生からキャプテンを見てきた中でも雰囲気とかもしっかり作っていたし、オンとオフの切り替えが上手で、みんなを集めてキャプテンから言葉を言うことがあるんですけど、その時も本当にすごい言葉を言ってくれて、他の人だったら自分の気持ちをチームに伝えるのにたどたどしくなってしまう部分もあると思うんですけど、友梨恵先輩はなんか監督がしゃべるみたいな感じでした(笑)。

小泉 監督!?(笑)

永井 なんか、もう伝えたいことをはっきりわかりやすくチームに伝えてくれていたので!「すごいな、キャプテンってこういう感じなんだ」っていつも見てました。

小泉 そうですか、なんか(笑)。いやでも、じぶんではそういう風に思ったことななかったので、みんながそういう風に感じてくれてたんならキャプテンやってよかったなっていうのをいますごく感じました。

――では逆に小泉さんからこれから主将を担う永井さんに言葉はありますか

小泉 でも私が主将やってた時は、私が主将だったけど同じ学年の子にすごく助けてもらって支えてもらってたので、あまりキャプテンだからって背負わずにやってもらいたいですね。きょねんの永井と同じようにしっかりやっていればそれでみんなは付いてきてくれると思うので自分らしさを忘れずにやって欲しいです。

――今後どのようなチームにしていきたいですか

永井 人に言われて動くのではなくて自分から積極的に練習面にしても他の面にしてもやっていけるチームになりたいです。みんながテニスをもう少し1番に考えて、奈央さんとか日本代表の絶対的実力を持った人が抜けてしまったので、そういった面でも個々が技術を磨いていけたらなって思います。

――自分の強みというのは

小泉 私は自分がテニスをやってきて思うのは自分は才能がある方ではなくて、でも劣勢の立場に立った時にあきらめずに頑張って食いついていけるっていうのがあります。その性格が大学の競技人生にも生きたかなって。

永井 私はみんなより才能というのもないので、その分自主練で社会人とか上手な人のプレーを研究して自分に自信をつけて臨めるというのが強みかなって思います。

center;

二人で臨む大舞台

永井・小泉組での試合は残りわずかだ

――間近に迫る皇后杯は社会人も出場される大きな大会ですがどのような意気込みですか

永井 きょねん小林・平久保が2位に入っているのを見て自分達でも頑張れば高い場所に行けるのではないかなって思いました。でも並大抵の練習では無理だと思うので、意識を高く持っていま練習に取り組んでいます。まだエイトとかにも入ったことはないので、しっかり勝ちあがって目標としては優勝に置きたいです。

小泉 最近社会人の絶対的な存在の人が引退したりだとか、学生のレベルも上がっているので、確実に無理という状況はないと思います。まずはしっかり目の前の試合に集中して、いつも皇后杯は1回戦負けだとかあまり勝ち進んだことはないので、一戦一戦大切にしていきたいです。

――皇后杯に向けて強化したい点は

永井 私はインカレの反省も生かして、ポイントで大事な場面になった時に迷ってしまってそれがミスにつながったりしたので、ボールの所に早く行って大事な場面になった時に確実に決められるような練習に取り組んでいます。

小泉 ゲームの状況がいい時に前衛が出れるのは当たり前なんですけど、流れが悪く後衛だけじゃ決めきれない時に、社会人はしっかりそこで前衛が出て決めることが多いので、そこで私もしっかり仕掛けるっていうのをできればいいなって思います。

――永井さんはきょねんに比べてシュートボールの精度が格段に上がっている印象を受けます

永井 一年一年やってきた中で自分のビデオとか見て研究したんですけど、試合で打つボールと練習のボールに差が結構あって、それもどこか迷っている部分があってボールの速度とかボールに行くまでが遅くなっているっていうのがわかりました。それをどうにかしなきゃと思って、ずっと同じ練習を繰り返したりだとか練習中に試合だという意識を持って練習したりだとかで試合でも自信持って徐々に打てるようになってきました。

――前で構えていてやはり頼もしさは感じていますか

小泉 はい!(笑) やっぱり相手に打ち込まれても逃げるんじゃなくてしっかり同じコースに打ってくれるのですごい助かっています。

――ワセダの選手もライバルになりますね

小泉 そうですね、さっきも言った通りワセダの選手と当たるまではしっかり残って、当たっても今回はしっかり勝つという意識をもって頑張りたいです。

永井 私もワセダに当たるまではしっかり勝ち進んで、同じワセダの先輩とか後輩だったり他の人よりも結果を出して、実業団にも劣らないプレーをして上位に入りたいです。

――お二人で組まれるのはあと数少ないですが特別な思いは

小泉 ことし1年組ませてもらったんですけど、その前にも一緒に組んでインカレ3位になったことがあるんです。自分は大学入ってから思うように勝てなかったんですが永井と組むようになってから勝てるようになって思い入れがすごくあります。私の中では永井と組んで4年間で1番良い成績を残せたっていうのもあって感謝もすごく大きいですし、もうすぐ終わりだと思うとさみしいなという気持ちもあります。

永井 1年の時にインカレ3位になって、2年のときにはまた別の先輩と組んだんですけど、やっぱり1年のインカレの時の思いがずっと強くあって、友梨恵先輩と組みたいっていうのが私の中にずっとありました。だから友梨恵先輩が最後の年に組むことができて本当に嬉しかったです。残り少ない試合で勝ちたいっていう気持ちは大きいんですけど、インカレも終わったので楽しんでプレーしたいです。楽しんでやった方が後から結果もついてくるので友梨恵先輩と二人で楽しんで取り組めたらなと思います。

――それでは最後に一言ずつお願いします

小泉 目の前の試合にしっかり取り組んで頑張りたいと思います!

永井 どの場面でも自分が引くことなく積極的にプレーしていきたいと思います!

――ありがとうございました!

(取材・編集 吉田安祐香、三佐川唯)

きょねんのスローガン『全勝』の前でワセダポーズをしていただきました!

◆小泉友梨恵(こいずみ・ゆりえ)(※写真左)

1993年(平5)8月26日生まれ。身長171センチ。和歌山信愛高出身。社会科科学部4年。明るく笑顔でインタビューに答えてくれる様子からは名実ともにチームの太陽のような存在であることが感じられました。そんな小泉選手、特技のボウリングでは最低でも170のスコアをたたき出すそう!ソフトテニス以外の競技も得意なようです。

◆永井里佳(永井・りか)(※写真右)

1994年(平6)12月21日生まれ。身長159センチ。東京・文化学園大杉並高出身。スポーツ科学部3年。新主将としてこれからの部の展望を真摯(しんし)に語ってくれた永井選手。終始まっすぐと前を見据えるその瞳には女子部の明るい未来が映っていました!

« 特集に戻る