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庭球部

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2015.08.12

【連載】インカレ開幕特集『over the limit』 第3回 宮地真知香主将×梶谷桜舞

 4年生にとって、大学生活最後の夏が幕を開けた。抜群のフットワークで単複共に活躍し、主将としてもチームをけん引する宮地真知香主将(社4=福岡・折尾愛真)。昨年度の全日本学生選手権(インカレ)では女子ダブルス優勝を果たしたものの、今季はケガに苦しんでいる梶谷桜舞(スポ4=東京・富士見丘)。女子部連載の最終回では、ラストイヤーを迎えたお二人のインカレへの決意に迫る。

※この取材は8月5日に行われたものです。

「あまり結果を残せているという実感はないです」(宮地)

ストロークを左右に打ち分けポイントを奪う宮地主将

――今季のご自身の調子はいかがですか

宮地 全体的に調子はあまり良いわけではないのですが、今はぼちぼちという感じです。

梶谷 調子というより、私はケガをしていたのでそれを治すことに必死でした。

――梶谷選手は春関(関東学生トーナメント)からケガで苦しまれていたと思いますが、いまの具合は

梶谷 完治はしていないのですが、7月過ぎぐらいから練習を始めることができて。調子は少しずつ上がっていると思います。

――宮地選手はシングルスでコンスタントに結果を残されていますが、ご自身の成績をどのように考えていますか

宮地 私自身はあまり結果を残せているという実感はないですね…。負けてはいけないところであっさりやられてしまうことが多くて、あまり良いイメージはないです。

――梶谷選手はケガをしていた期間、ベンチからチームメートの試合を見ている姿が印象的でした。このような中で新たに感じたことはありましたか

梶谷 早慶戦(早慶対抗試合)のダブルスにベンチコーチとして入らせてもらったのですが、ベンチコーチをするのも緊張しました(笑)。でも、落ち着いて試合運びを見られるというか、相手の状態を見ることができましたね。やっぱりいざ自分が試合をするとなるとさらに緊張して周りが見えないことが多いので、もっと落ち着いてプレーするべきだなと思いました。

――宮地選手はユニバーシアードにも出場されました。海外の強敵との対戦はいかがでしたか

宮地 同年代の強い選手の中でベスト16になることができて。良い経験になったと思っていますが、自分自身もう少しできたのではないかなと思う部分もあります。すごく悔いの残る大会になりました。

――お二人共ダブルスでは1年生と組まれていますが、ペアの印象は

宮地 大矢(希、スポ1=愛知・名古屋経済大高蔵)はすごくダブルスが上手で、私がストロークを打っていれば決めてくれます。前は任せていて頼もしいです。

梶谷 上(唯希、スポ1=兵庫・園田学園)もボレーがとてもうまいですし、ストロークでもロブをうまく使ってゲームを組み立ててくれます。あと、すごく気軽に話してくれるので、組み合わせは良いと思います。

――特に梶谷選手はケガで練習する機会が制限されてしまっていたと思いますが、ペアとのコンビネーションはいかがですか

梶谷 きのうもダブルスの練習をしたのですが、やはり最近のテニスは4月に上が入部してからやっていたテニスに比べて落ちてしまっていて…。以前までとすごく差があるというか、4月に組んでいた時の良かったイメージとはかけ離れてしまっています。

宮地 私たちはコンビネーションが悪いということはないですね。私と大矢は役割がそれぞれ決まっているので、それさえできれば自然に2人のダブルスが成り立つという感じです。本番のインカレでも、自分のすべきことをしっかりできたら良いかなと思います。

――お互いのペアに対する印象はありますか

梶谷 私の中では、宮地のダブルスは池田玲・西本恵組(共に慶大)との対決が一番記憶に残っていて。そのイメージが強いのですが、二人でプレッシャーなくのびのびとやっているという印象ですね。宮地も普段からこんな感じで、ふんわりとは違うのですが、楽しそうにやっているなと思います(笑)。

――いまお話にあったようなことは意識されていたりしますか

宮地 いや、あまり楽しくしようとは思ってないです(笑)。

梶谷 でも気負っている部分はないよね。

宮地 確かにそうかも。自分はストロークさえちゃんとしていればいいというか、本当に決めるところは(大矢選手に)任せていて。自分が前にいるときはダメ元というか、思い切って動こうという感じなので、シングルスや他のダブルスよりは確かに自分が勝負に出ないといけないと気負っている部分は少ないですね。その分のびのびとプレーできているのかなと思います。

――宮地選手から見て、梶谷・上組のペアとしての印象はどういったものでしょうか

宮地 二人とも前も後ろもできて、動きもとてもスムーズで。ダブルスとして上手だなと思います。

チームを率いる4年生として

なごやかな雰囲気で取材は進んだ

――今季は土橋監督(登志久、平元教卒=福岡・柳川)が不在ですが、4年生としてチームをどのように引っ張っていますか

宮地 いままでは監督が(チームを)引っ張っていってくれていましたが、その監督がいないので。4年生がみんなを引っ張るというのはもちろんですけど、下級生も含めた全員が自分たちがやらないといけないという意識を持つことが大事です。監督がいない分、とにかくみんなで頑張ろうと話をしています。

梶谷 みんなで頑張ろうとしているという部分は宮地が言ったことと重なりますが、チームのことはやはり4年生に一番責任があります。特に練習や対抗戦は4年生が引っ張っていかないといけないとすごく感じていて。いまは就職活動がちょうど忙しい時期であまり練習にこれない人も多いですが、宮地、吉冨(愛子、スポ4=愛知・椙山女学園)、日比(沙織副将、スポ4=神奈川・湘南工大付)といったレギュラーの4年生がコート上から引っ張っていかないといけないと思います。

――部の雰囲気などで変化した点はあるのでしょうか

宮地 まだまだとは思いますが、一人一人が自立しようという意識は昨年より芽生えているのかなと思います。

梶谷 ことしのチームのテーマが自立なので。宮地が言ったように個々の自立もそうですし、練習の中で1年生を含めた全員がしっかりと自分の意見を言えるようになったかなと思います。

――その中で宮地選手はどのような主将を目指していますか

梶谷 主将像だって!(笑)。

宮地  そうですね…(笑)。うーん、まあでも自分はみんなを引っ張るとか、言葉でみんなをしっかりやらせるというタイプではなくて。まず自分がしっかり行動して、みんなはそれに付いてきてね、という感じなので、自分がしっかりやれて、結果としてチームを引っ張ることができれば良いのかなとは思います。元々私は1年生のころからこういう感じでやってきたので、急にきりっとするのも不自然ですし…。普段はこういう感じでいるんですけど、大事なときにしっかりやれれば良いかなと思います。

――梶谷選手からも、宮地選手は気負っている感じがないとお話がありましたが

宮地 ありのままでプレーしたいというのもあるんですけど、それができないときもあるので。主将だからというのをマイナスの面で捉えて自分にプレッシャーをかけるのではなくて、かえってプラスにして戦えるようにしないといけないと思います。

――では、梶谷選手にとって主将としての宮地選手はどのような存在でしょうか

梶谷 宮地が言ったように、自分からがつがつ声を出して、付いて来い、みたいな感じではないです。でも、練習中の宮地のひたむきな姿勢はたぶん後輩たちにも伝わっていると思います。私は早慶戦の時にビデオ撮っていて2階から(宮地選手の試合を)見ていたのですが、1ポイントも落とせなくなった場面からの宮地のプレーはさすが主将だなと思いながら見ていました。

宮地 うそやろ(笑)。

梶谷 いや、ほんとだって!(笑)。伝わったよ。私はやるからね、って!

宮地 うそ、ありがとう(笑)。

梶谷 普段は主将としてのオーラはそんなに感じないですけど、早慶戦などの崖っぷちの試合の時はさすが主将だなと思います。

「最後のインカレで出し切りたい」(梶谷)

昨年は全日本選手権にも出場した梶谷(左)。ケガからの完全復帰が待たれる

――ここからはインカレについてお聞きします。お二人にとってはことしが最後のインカレになりますが、いままでのインカレでの思い出や印象はありますか

宮地 インカレでは3年間を通して、結果もそうですけど内容的にもあまり良い試合ができたことがなくて。4年目はもちろん結果も残したいですが、自分自身が納得のいくプレーを元気にやれたら一番良いなと思います。

梶谷 1年目はインカレに出場できていないので、2年目と3年目の話になります。2年目は1年生の終わりにあった新進(関東学生新進選手権)で優勝したときから、何も考えずに、と言ったら変ですけど、勢いがある中でインカレに臨むことができました。3年目は夏関(関東学生選手権)からずっと試合続きで、ダブルスだけ勝ち残っていたのですが、体が結構きつい状態になっていて。シングルスは最後に辻(恵子、教3=東京・早実)と試合をしたのですが、どこかやり切れなかった部分というのはありました。その分、ダブルス一本になって優勝することができたのだと思います。2年目のインカレでは2回戦で負けてしまったし、3年目の春関では慶大の藤岡莉子・村瀬早香組に負けてしまって。ふがいない思いをしていたので、インカレで優勝できたことで目標が実現できて本当に良かったです。ことしは正直全然自信がないのですが、ラストイヤーに懸ける思いもありますし、最後の個人戦でもあるので思いっきりぶつかっていきたいです。

――インカレに向けて強化しているなどはありますか

宮地 細かく挙げたらきりがないですけど、何かあるかな…。

梶谷 私はまだ復帰して1か月くらいしか経っていないので、本当にいままでのインカレの入り方とは変わっています。高校のときもここまでテニスをせずに大会に入ったことはなかったですね。ラストイヤーということで複雑な思いもあるんですけど、ダブルスに関しては春関で試合ができなくなってしまって、上には申し訳ないことをしているので。インカレは予選からの出場ですが、一つ一つ勝ち切りたいなと思います。いまは少しでも自分のテニスの質を上げようと頑張っています。

宮地 私も最後のインカレなので、試合に入る前にここまでやってきたんだぞ、と思えるまで練習なり調整なりをすることが大事かなと思います。

――ことしは夏関がインカレの後にずれましたが、影響はありますか

梶谷 私は逆にずれて良かったなって思ってます(笑)。本来なら今ごろもう試合を単複こなしていないといけないのですが、そこまでの準備ができていたかと言われるとちょっと際どいです。でこぼこのクレーコートからのハードコートで、なおさら自分の足には負担がかかってしまっていたと思うので、本当に良かったと思います。

宮地 私もしっかりハードコートで調整できるので、なくてよかったなと思います(笑)。

――インカレでの明確な目標はありますか

梶谷 私は単複予選からなので。夏関の予選が7月から始まっていてそこで復帰戦は終えていますが、シングルスはインカレの舞台での復帰になります。予選とはいえインカレ出場者はみんな強いので、一試合一試合しっかり勝負して、予選を脱してから本戦で戦いたいと思います。

宮地 本当に最後の年で、テニスもこれまでやってきて最後の個人戦になるので、自分の中で後悔がないようにやることが一番です。最後に出し切りたいと思います。

――最後に、改めて意気込みをお願いします

宮地 インカレからリーグ戦(関東大学リーグ)まで時間がないので、自分の試合もそうですけど、みんなの試合もしっかり見ておきたいです。リーグ戦につなげられるように、個人戦でも頑張って勝ち進みたいです。

梶谷 私も最後のインカレで出し切りたいです。あとは宮地が言ったようにリーグ戦で対戦する他大であったり、自分たちのチームのことも考えながら、4年生として頑張りたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 豊田光司)

インカレへの思いを、それぞれの言葉で書いていただきました!

◆宮地真知香(みやじ・まちか)(※写真右)

1993年(平5)6月19日生まれ。身長161センチ。福岡・折尾愛真高出身。社会科学部4年。今季の主な成績は関東学生トーナメント女子シングルス準優勝、女子ダブルスベスト4。全日本学生ランキング女子シングルス2位、女子ダブルス16位(2015年8月11日現在)。いつも真剣に取材に応じてくださる宮地主将。「主将としてのオーラはない」とのことですが、その真摯さはこちらにも伝わってきました。最後のインカレで完全燃焼する宮地選手に注目です!

◆梶谷桜舞(かじたに・ろぶ)(※写真左)

1994年(平6)1月27日生まれ。身長159センチ。東京・富士見丘高出身。スポーツ科学部4年。全日本学生ランキング女子シングルス13位、女子ダブルス3位(2015年8月11日現在)。ケガがまだ完治していないという梶谷選手ですが、色紙には「やるしかない」という決意の一言を書いてくださいました。インカレ会場では元気なプレー姿を見せてくださることでしょう!

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