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2014.12.26

【連載】『集大成』 第10回 柳利幸

 学生三大駅伝で過去5度の1区を任され、早大のスターターに定着した柳利幸(教3=埼玉・早大本庄)。関東学生対校選手権(関カレ)、日本学生対校選手権(全カレ)1万メートルのダブル入賞はもちろん、自己記録を伸ばし続け、今季トラックで残した成績はチーム一といっても過言ではない。そんな柳に足りないものはただ一つ。苦戦している駅伝でのチームを勝利に導く快走だ。試行錯誤の日々を過ごす中で感じていること、箱根への思いを語っていただいた。

※この取材は11月26日に行われたものです。

「陸上歴4年目にしてやっとつかんできた」

真剣な表情で取材に応じる柳

――箱根まで1カ月少しまで迫り、いまどのような気持ちで日々を過ごしていますか

チームとしては全日本大学駅伝対校選手権(全日本)の結果を受けていまのままでは駄目だということで、もう一回全学年を集めてミーティングをしたりとか、その後上級生でミーティングをしたりとか、残り1カ月みんなで全力で取り組めるようにということを再確認しました。個人としては全日本と上尾シティマラソン(上尾ハーフ)を走ってまだ長い距離だと勝負するまでにはもう少し時間が、というよりは力が必要なのかなと思って、この集中練習期間でいかにケガせずに距離を踏むかっていうのを自分のテーマにしています。残りあと1カ月ですけど、自分のできることをしっかりやりたいと思っていまを過ごしています。

――チームを引っ張る立場となったことし1年間を振り返っていかがですか

実質そんなに引っ張っている自覚はないというか、みんなもそう思ってないと思うんですけど、まあそうですね。トラックシーズンでは今季チーム初の13分台、28分台を出して、そこから日体大長距離競技会(日体大)とかホクレンディスタンスチャレンジ(ホクレン)とか10月の学内記録会とかでみんなが13分台を出したり28分台が多く出たっていうことは少しみんなの心のカベを壊すことはできたのかなと思います。でも合宿中はみんなで代わる代わる引っ張っていたので自分が先陣を切って引っ張っていったっていう感じはしないですね。

――試合で安定して結果を出せるのは確実に力が付いている証拠ではないですか

トラックに関しては自分としても感覚みたいなものをつかんだというか。多少ケガ明けとかでもある程度走れる自信はあるので、そこはこれまでこの大学3年間で色々経験させてもらった中で培われた自分の能力だと思います。ことしは夏合宿もしっかり練習がこなせていたので根本的な走力は1、2年の時よりはしっかりついたのかなと思いますね。

――ことしからレース運びにも変化が見られました

一番変わるきっかけになったのが、関カレの2週間後に走った世田谷記録会です。先頭を引っ張りながらも残り数百メートルのところでDNFしてそこで1回自分で考えたり周りの人に相談したりして、最初から先頭にいないと駄目という自分の固定概念を振り払うことができました。楽しくレースを運べるようにっていうのを意識してその2週間後の日体大で思うように走れたので、これまでのがむしゃらにっていうのはいままでのレース経験を積んでいなかった未熟な僕だったからこそ、そんな走りしかできていなかったのかなと思います。

――トラックの走りに関してコツをつかんだように見えます

そうですね。1週間前からの調整の過程とか追い込みの練習とか自分がどういう系の練習をすればいいとかはだいたいつかめてきました。ただそれでも他大を見るとまだ全然僕よりも20秒30秒速い選手が多いのでそこはまだ検討の余地があるというか、自分でまだ消化し切れていないところがあるのかなと思います。

――積み重ねてきた練習とレース運びが上手くかみ合って結果が出たということですか

はい。陸上歴4年目にしてようやくつかんできたという感じですかね。

――それでは、ここまで成長してきたことに手応えを感じられるシーズンになりましたか

急成長とまではいかないですけど順調といえば順調な歩みをできた非常に濃い数年でした。全部が全部自分のプラスになって競技だけじゃなくてプライベートにも通じる面がいっぱい学べたかなと思います。

――昨年は睡眠障害に苦しまされましたが、生活面で気を使っていたことはありますか

夏合宿の途中、岩手合宿中あたりからお菓子とかそういうのを自粛というか禁止していまも続けています。その前からしろって話なんですけどね(笑)。それでかわからないですけど、ある程度体のキレは安定して保てていますし、全日本や上尾ハーフといった朝方のレースでしっかり走れるように睡眠調整っていうのは自分で意識してやるようになりました。ことしはそんなに大崩れもしなければ目立った走りもできなかったんですけど、そこは自分の中できょねんの経験を生かして見つけられたやり方だったので自分のプラスになったかなと思います。

――タイム的にも実績的にもワセダの顔と見られても良い成績を残してきたと思います

自分としても渡辺康幸駅伝監督(平8人卒=千葉・市立船橋)としても僕はまだエースと言えるほど突出した結果とかタイムはもっていないので、むしろいまだと高田(康暉、スポ3=鹿児島実)とか信一郎(中村、スポ3=香川・高松工芸)。箱根になったら下りの三浦(雅裕、スポ3=兵庫・西脇工)とかがいますし、自分は駅伝、ロードっていうものでトラックシーズンに見合った結果を出せていないので自分としてもまだまだというところがありますし、監督も言ってますけど日替わりエースというか調子のいい人がその日のエースになればいいかなと思います。

「自己ベストを出すだけが全てではない」

――ここからはチームのことに話を移らせていただきます。今季は1年生から4年生までまんべんなく入ったチームですね

そうですね、仲はいいです。ただ、これまでは単純に仲の良いチームだったんですけど、つい最近になって仲がいいだけじゃ駄目だというのをみんな気付き始めてミーティングだったりそういう話し合いでこれからは泥くさく言うべきところはちゃんと言ったりとか行動で示したりとかそういうのも残り1カ月でやっていかなければ他大に勝てないんじゃないかと話しています。練習がきつい時も声を掛け合ったり引っ張りあったりはできているので、あとは身近なプライベートとかそういう細かいところで指摘し合ったり、ミスを極力少なくするというのを徹底すれば本当に仲の良いだけじゃないチームとしてしっかり戦えるのかなと思います。

――上級生として意識が変わったことはありますか

1年2年の時は下級生で、練習でも試合でもどこか自分に甘えがあって、まだ1年生だから大丈夫だろうとか、先輩がどうにかしてくれるだろうとか、引っ張ってくれるだろうとか思ってたんですけど、いまはやはり自分が上級生としてやっているので練習も積極的に引っ張ったり、きつい人がいたら自分が前に出るとかそういうことも意識しています。あとはきつそうにしている姿をあまり後輩に見せたくないなというのが出てきたのでそれもいい方向にいけばレースでも負けず嫌いとか我慢強さが出るかなと思ってポイント練習を引っ張っています。みんなが苦しい中で自分がどれだけ頑張れるかというのを求められていますし自分としても課題としてやっているので、大学3年目にしてそういう自覚が出てきました。

――10月に行われた早大長距離競技会では自分のこと以上に周りを気遣う様子が見られました

学内記録会に関しては本当に上の層が自己ベストを出す感じではなくて、どれだけみんなが設定されたタイムを何人切れるかという記録会だったのでそのノルマよりも自己ベストが速い僕がしっかり引っ張っていかなければという気持ちもありました。きょねん、おととしは低学年というのもあって先輩に食らいつくしかできなかったので視野が広がったり、余裕も出てきています。チームを見れているといえば見えるようになったのかなと思います。

――その一方で走る度に自己ベストの更新は止まりました

いままでは順調に記録が出過ぎて自己ベストを出したいという自分の欲と走れば自己ベストが出るだろうというおごりみたいなものもありました。まあ本当にいままでがよくでき過ぎてましたね。ことし復帰明けの日体大で自己ベストは出なかったですけど、自己ベストを出し続けるのが全てではないというか、どうやってピークを持っていくかとかそういうことも自分で研究したり考えていく必要があるのかなと思います。まあ、本当は毎回出したいんですけどね(笑)。出すにこしたことはないんですけど、そこで無難にちょくちょく出し続けても他の人は大幅にベストを更新したりしていて、そういう方がチームにいい流れを作り出すことができると思うので、そういうことができるようにいまは試行錯誤して、来年以降また自己ベストを念頭に置いてやっていけたらなと思います。

――今季はすごく周りが見えているなと感じるのですが、チームのことを普段から自分で考えたりするのですか

上級生というのもあるかもしれないですけど、きょねん出雲全日本大学選抜駅伝(出雲)と全日本でつらい経験をして他人の痛みをいままでよりわかるようになったのかなとも思いますし、人がどういう努力をしてきているというのを考えられるようになってきたのかなと思います。普段は授業の関係でポイント以外の練習をみんなと一緒に走ることはできないんですけど、ことしは本当に後輩を気をかけてくれる同期がいっぱいいて、そのおかげで自分が勉強とかプライベートに重きを置くときはそっちに集中できる余裕があるので、周りのおかげで余裕を持てているのかなと思います。

――高田選手が来季の駅伝主将になりましたが、柳選手はチーム内でどのような選手になりたいですか

主将は高田ということで、ワセダの長距離の顔は高田ということになるんですけどもちろんそれに負けたくないというか。いままで高校から高田とか他大の同期の久保田(和真、青学大)とか服部(勇馬、東洋大)とかは強豪校から結果を出してきて実力がある選手なんですけど、自分としてはそういう人たちに負けたくないです。このチーム内で言ったら高田はムードメーカー的な役よりしっかり結果を出して勝つことが求められますし、僕はある程度ムードメークしてトラックシーズンだったらインカレとかで結果を出してチームに貢献できればなと思います。やっぱりそんな突出して強いやつがいないのでみんなが自分の役割を果たすことが大事なのかなと思います。みんなで支えてみんなで引っ張っていくっていうスタイルでやっていけたらいいなと思います。

――謙虚な姿勢が見えますが、周囲からはエース格と見られることも増えたと思います

普段は謙虚でいいと思うんですけど、まだ試合で我を出すというか負けず嫌いな姿勢を出せなくて、試合でも謙虚になりすぎているところがあると思うのでそこはオンオフしっかり切り替えられるようにならないとこの謙虚さはマイナスに働きそうですね。これからはそんな大口をたたくわけではないですけど、しっかり自分に自信を持って色々言えるような感じになりたいですね。

――1年時には強豪校出身の選手に対して「住む世界が違う」という言葉を残していましたが、いまはそういう気持ちを払拭(ふっしょく)できましたか

やっぱりいま活躍している自分より速い選手というのは高校からやって来ているのでそこは地道に努力してきた結果がみんなそこで結びついているんだなというのを実感しています。僕とその人たちの溝を埋めるのはその人たちより影で努力しないと乗り越えられないと思うのでこれからはいい意味で意識してやれたらなと思います。

「まだまだ限界とは思わない」

全日本で1区を務めた柳

――全日本の結果について振り返ってください

まず全体でいうと当日しっかり自分の持っている力を発揮できなかった選手が他大に比べて多すぎたのかなと思います。やっぱり優勝、上位を狙うチームの区間順位が二桁の選手ばかりというのはシード落ちして当然ですし、そこにまだ何か自分たちに足りないものがあるのではないかということを気付かされました。いい意味でプラスになった面もあり、悔しいですけど現実を受け止めてこれからしっかりやっていくしかないと思っています。個人としてはレースの1週間前くらいからコンディションは良くもなく悪くもなくという感じで、1週間前くらいから僕が1区というのは渡辺監督からちゃんと準備しておくようにと言われたので気持ちの整理と覚悟はその1週間を通じてゆっくりできました。それでも前日には1、2年の時の自分のブレーキが思い出されてしまって悩んだり緊張も不安もあったんですけど、そういう時も支えてくれる人がいてそこで踏ん切りがついて、やってやるぞと意気込んでいました。でもやっぱり当日、駒澤と城西の村山(謙太、紘太)さんたちがくるということで最初からかなりハイペースになるというのは予測できていたのでそれについていったらまたきょねん、おととしみたいになるのかなと思って、良く言えば冷静に判断したつもりが負け腰になってしまい、そういうので第2集団で走るかたちになりました。個人としての走りはそれでいいのかもしれないんですけど、その後残りの区間の人たちのことを考えると先頭から1分以上離れているということでプレッシャーにもなってしまいますし、逆に貯金を作ってしまったことは自分がどこかでレースの途中どこかで決断して前をしっかり追う姿勢を持てなかったのは自分としてもまだ精神的に強くないからだと思うのでそういうのが浮き彫りになったというか。自分の中の無難な走りをしたというだけのレースでした。

――プレッシャーもありながら、他校のエース格が集まった1区でのこの走りは良いものではないのですか

監督からも僕の走りは50点と言われていて、まだ僕に求められている走りは全然できていません。ただタスキをつないでいるだけということで50点だと思うので。自分の力を十分に発揮できなかったのはたしかなのでまだまだだと思います。

――渡辺監督からはどのような走りを求められているのですか

具体的には言われたりしていないんですけど、後半に後輩とか大学駅伝が初めての選手がいる中で、僕は数えるほどですけど大学駅伝を経験しているのでそこでその人たちに勢いをつけられるような走りを求められているのかなと思います。

――レースの途中で第2集団から飛び出すというのは難しいことではないですか

当日も僕がラスト1キロで飛び出したかたちなんですけど、でも全然後ろについていましたし、最後は東海大の白吉に負けましたし、そこはまだ駅伝の走りっていうのができてなかったなと思います。

――1区を任されることが多くなってわかってきたこと、感じていることはありますか

1区を走る選手って、自分が行ってやるとか勝負してやるっていう精神的にタフな選手が起用されて来ると思うのでその他大で選出された選手に対して自分は本当に精神的なタフさを持っているかと言われると疑問が残ります。1区なら1区特有の駆け引きとか集団走がありますが、自分的には最初は自分のペースにあった集団で走るっていうのは最低条件で、それ以上を狙うんだったら多少無理をしても先頭に食らいついていって最後でしっかり勝負を決めるっていうことが1区の仕事だと思うので、そこはこの3年間で何回も経験してわかってきました。

――1区を任されることについてはどのように感じますか

監督からすると僕はまだ単独走ができない選手だと思われていてそれと同時に1区を任せられるインカレとか大きな大会で結果を出している選手が僕しかいなくて。それこそ途中区間だと単独走をする時もあると思うんです。そういうところを考えて僕は1区に起用されているのかなと思いますね。自分の中でもお前はこれができるから1区だとは言われてなくて、まあ単独走ができないとは言われているんですけどね。そういった理由からですかね、やっぱり。

――箱根では1区以外の区間も走られていますが、柳選手自身、単独走には苦手意識はあるのですか

復路を走ってますけど、そこはほとんど後ろに人が誰もいない状況で本当に単独走だったので。といっても駅伝を走った中ではことしの箱根の7区区間5位が自分の中では区間順位はいいので、自分としても単独走が苦手なのか、1区が向いてるのかはわからないです。でもそこは監督が決めることなのでもし自分としても1区が自分に向いていないと疑問に思ったりとか他にいい選手がいるんじゃないかと思ったらそれは監督と相談するべきですし、そこはもう少し冷静に自分とほかの選手を見比べて決めるしかないです。

――以前、「ロードではトラックのような爆発力はまだ出せていない」という言葉がありましたが、やはりロードはトラックとは違うものですか

ただ単純にロード慣れしていないというのもあるかもしれないですけど、やっぱりまだ走り込みが足りないのかなとは思います。ロードは走り込んでなんぼだと思うのでそういうところとか。あとは自分でも全然わからないんですけど自分の意識次第だと思います。トラックとロードで区別せずに走りというところでちゃんとひとくくりで見れたらまた結果が変わってくるのかなと思います。

――トラックで勝てる選手にロードで差をつけられる要因はどのような点にあるとお考えですか

人生で2回目か3回目くらいの駅伝が大学駅伝だったのでそういうところでまだ経験不足。中学と高校で経験している人たちとはまだ経験の差が全然ありますし精神的にも自分の知らない、それこそサッカーをやっている間に日本のトップレベルで戦っていた選手たちと一緒に走るということで自分としても少し不安になったり他人と走る前に比較してしまうところも正直あるので、そういうところでちゃんと自分に自信を持って勝負できればまた違う結果が出てくるのかなと思います。

――感覚的にトラックとロードで違う感じはあるのですか

違いますね。ロードだとスピード感はつかみづらいというのはあるかもしれません。トラックでスパイクで走っているのとマラソンシューズで走るのでは僕は全然感覚が違うのでそういうところもあるのかもしれません。

――具体的に走り方を変えたりするのですか

そうですね。ストライドに寄ってみたりピッチに寄ってみたりっていうのは3年間で試行錯誤しているんですけど、まだこれっていう走り方、自分にあった走り方は見つけられていないです。

――そういう状況で箱根ではどういう走りができたらいいなと現時点では考えていますか

本当に自分の走り方が自分の体とマッチできれば、自分としては大学生トップだったり実業団の人たちにも勝てるような感じになりたいです。まだまだ限界とは思わないですし、まだまだ全然勝負していける。その走り方というか何か感覚的なものがつかめたらいけるのかなと思います。

――全日本のレース後、田口大貴(スポ4=秋田)選手に寄り添っていた時の心境を教えてください

やっぱりあの時誰かがやってくれるだろうという気持ちが心の片隅にあったのかなと思って、いざゴールして7位でシード落ちしてみると僕たち3年生以下ももちろん悔しかったですけど一番はアンカーを走った田口さんが悔しがっていました。それを見てやっぱり自分たちが誰かに頼るのではなく自分がやらなきゃ駄目だって思えてきて、そういう色んなことを思ったら田口さんにも申し訳ない気持ちもあり悔しい気持ちもあり、ただ肩を貸すぐらいしかできなくて、本当にあの時は近くにいるというかタオルをかけて一緒に歩くぐらいしかできなかったですね。

――上級生になって4年生の思いというのもより身近に感じるようになったのではないですか

3年間一緒にやってきた先輩なので練習以外にもプライベートでもお世話なったし色々なところを見てきたのでそういう人が悔しがっていて泣いているところを見たら自分としてもこのままじゃ駄目だという気持ちがすごい出てきました。

――4年生を助けてあげたいという気持ちでしょうか

そうですね、最後は笑って終わってほしいです。

――3度目となることしの箱根はどのような心境で迎えますか

1年目2年目はさっきも言ったように誰かがやってくれるという心の弱さがあり自分としてもロードが苦手っていう意識があった中で走ったんですけど、今回の箱根は上級生ですし、経験は十分積んできたのでそんな甘いことは言えないと思います。そこで自分が今度はどうチームに貢献するか、チームにどういう流れをつくるのかっていうのを念頭に置いて、他大もそういう意気込みでやってくると思うのでそれに負けない気持ちも持って臨みたいと思います。

――いまのチームが勝つために必要なことは何だと思いますか

他人に頼っていたところを捨てて、自分がやってやるっていう気持ちと試合を純粋に楽しむ気持ちを持つこと。走ることを楽しむというか、僕をはじめ当日不安ばかり考えてしまう選手もいっぱいいると思うので、そういうのをなくしていけたらみんなしっかりと自分の力を発揮してそれなりの結果がついてくるのかなと思います。

――箱根の目標、抱負をお願いします

箱根駅伝ではいままでの自分を打開できるような、そしてチームに貢献できるような走りをします。そして、笑って4年生が引退できるように頑張りたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 中澤佑輔)

箱根への意気込みを書いていただきました

◆柳利幸(やなぎ・としゆき)

1993年(平5)4月23日生まれのO型。172センチ、57㌔。埼玉・早大本庄高出身。教育学部教育学科3年。自己記録:5000メートル13分52秒43。1万メートル28分48秒50。ハーフマラソン1時間3分4秒。レース後は毎回のようにファンに囲まれ、サインを書いている柳選手。疲れも見せず、笑顔で応じるあたりに物腰やわらかな人柄が表れています。今回は昨年よりも慣れた手つきで色紙に抱負を書いていただきました!

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