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ア式蹴球部

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2014.12.11

【連載】『逆襲のホイッスル』 第4回 秋岡活哉×宮本拓弥×山内寛史

 ワセダのストライカー。それはどのような状況でも得点を取ることが求められ、そのゴールでチームを勝利へと導かなければならないポジションだ。そんな中、今シーズン後半戦で飛躍的な成長を遂げたFW山内寛史(商2=東京・国学院久我山)。山内選手とともに2トップの一角を担ったFW宮本拓弥(スポ3=千葉・流通経大柏)。そして、ケガからの復帰を果たしインカレ勝利へ導くゴールに期待がかかるFW秋岡活哉(政経4=FC東京U―18)。この3選手にインカレに向けた思いを語ってもらった。

※この取材は11月28日に行われたものです。

「一回のチャンスで決め切る力がなかった」(宮本)

後期のチームを厳しく振り返る宮本(左)と秋岡

――今季のア式蹴球部(ア式)の結果を振り返って率直な感想をお願いします

宮本 今シーズンの関東大学リーグ戦(リーグ戦)を通してはっきりしたのは、順位の低いチームには勝つことができたけど、自分たちよりも強いチームには勝てなくて結局勝ち点をものにすることはできなかったということです。リーグ戦4位という結果に終わってしまったのは、1位を目指していたことを考えればふがいなかったです。

秋岡 自分もミヤ(宮本)と同じようなことを感じていて、直接対決が残されていて上位を直接たたけば順位も入れ替わるというチャンスの中戦った5試合で、1分4敗という結果に終わったのは、偶然とかじゃなくて自分たちの力が足りなかったということの表れだと思います。そういった意味では上位に立つためにはチームとしてもっともっと強くならないと優勝はできないんだと感じました。

山内 自分も率直に優勝に値する実力がなかったんだと感じています。上位に勝てなかったのもそうですし、下位に勝った試合についても得点を重ねられないと言うかギリギリで勝っていったというのがあるので、絶対的な力があれば下位には3-0とかで勝てただろうし、上位にも勝利できたと思うので、ただただ実力不足でした。

――最後5試合で得点を取り切れなかった原因は

宮本 原因は僕たちFWは一回のチャンスで決め切る力がなかったということですね。もちろんそれもあるんですけど、チームとして攻撃していく中でチャンスボールというのもFWから見れば正直あまり来なかったと思いますし、決め切る力も必要ですけどもうちょっと味方と意思疎通をして、自分の欲しいところにボールを出してもらったり、そういう部分の関係性を強くしていかないと得点には結びつかないんだと感じました。

秋岡 上位のチームのDF陣はやはり能力も高いですし、個として打開する力だったり、一対一で突破する力というのが強いので、チャンスをなかなか生み出せないですし、関係性とかコンビネーションもまだまだ不足していたと感じます。個の力というのを上げていかないと、なかなか上位相手に点を取るのは厳しいのかなと感じました。

山内 ミヤ君と重なりますけど、まずFWとして個として点を取れなかったというのと、チームとして攻撃に関して言えば、攻撃のバリエーションが単調でチャンスを多くつくり出せないというのをずっと課題にしている中で、関係性だったりがリーグ戦中に改善できなかったのが最後の5節負けが続いたことにつながってくるのかなと思います。

――試合に臨むにあたり、意識してきたことはありますか

宮本 最初からということではないんですけど、自分たちはリーグ戦では失点が少なかったので、それを言われていて、前線からの守備はリーグ戦のときは意識していたというか、ヒロ(山内)とかもボランチケアをしていたし昨年よりは守備への意識が高まったんじゃないかなと思います。奪った後どう攻撃につなげていくかというところがずっと課題だったので、そこの質をもっと上げて攻守の切り替えをしっかりやっていきたいと思います。

――宮本選手個人としてはいかがですか

宮本 FWとしては点を取ってなんぼなので、得点は常に意識しています。あとは僕たちはつなぐというよりも早く前に出すスタイルなので、いかに後ろのボールを良い位置で受けるかだったり、簡単に取られないことであったりということも単純ですが意識していました。

――秋岡選手、山内選手はいかがですか

秋岡 自分個人としては途中からの出場が多かったので、ヒロもさっき言っていましたけど、単調にボールを前に送り込んだりという攻撃が多くなっている中で、自分が入ったときは味方からボールを引き出したりだとか裏のスペースを狙うだったりだとか、チームにアクセントを加えられたらいいかなというのをいつも意識して入っていました。ロングボールとかで競り合ってもなかなか勝てないので、自分のパートナーの選手が競り合ったところのボールは狙ったりだとか、自分の強みを生かしたプレーは意識してやっていました。

山内 ワセダとしてこうしようというのは毎年変わっていないので、その中でことしは洋史君(MF近藤洋史主将、スポ4=名古屋グランパスU―18)から相手の情報を得て、相手を見ながらプレーをしようということを何度も言われていました。そこはさっき言ったような攻撃の単調さだったりということにつながりますし、ワセダに欠けている部分としてはそこが大きいと思っていて、単純に相手が来ていない方向にトラップして相手を外すことであったりというのを普通にできる選手は少ないので、自分もそういう点を意識していこうと思っていました。

――リーグ戦で特に印象に残っている試合はありますか

秋岡 自分は順大戦(△0-0)が結構印象に残っていて、ホームでやって勝てば勝ち点差を縮められるチャンスだった中で引き分けで終わってしまったので、悔しかったし実力不足を感じた試合でした。

宮本 2試合あって、後期の流通経大戦(●0-1)と最終節の早慶戦(●0-1)ですね。どちらも失点シーンは相手主将のスーパーシュートで決められて、気持ちの入ったシュートにやられてしまったので、点を取れなかった、崩すことができなかったという点で一番悔しい敗戦でした。

山内 自分が一番何もできなかったと感じているのが順大戦です。いままでにないプレッシャーで、相手のボランチが常に後ろから来たので結構自分的に集中力も欠いてしまって早々に代えられて、あの試合でいままでの試合よりも上のレベルで守備をやられたときにまだ自分は何もできないなと感じたので印象に残っています。

――山内選手は後期大活躍でしたが、成長の要因はどこにあると感じていますか

山内 監督(古賀聡監督、平4教卒=東京・早実)からも攻守は表裏一体だと言われてきたんですけど、そこは今シーズン自分が身に付けられたなという感覚があって、このチームに入ってから守備に割く時間が多いことに自分自身いら立ちや不快感を持ってやってきましたけど、夏を経てある程度走れるようになって、守備での楽しさというか相手からボールを奪うために何をすべきかという点でポジティブに考えられるようになりました。守備で運動量が増えた中で、自分が得意としている攻撃で引き出して速さを出すプレーであったり、ボランチケアで引いてる分ボールを取ったときに自分が起点となって攻撃をつなげるプレーだったりもできてきたので、そこに関しては自分のやりやすいプレーがチームの方針とうまくマッチできたのかなと感じています。その部分で自分もストレスなくやれているところもあるので、そういうところが大きいのかなと感じます。

――秋岡選手、宮本選手から見た山内選手のプレーの印象はいかがですか

秋岡 いまヒロが言った守備のところでの貢献度というのは非常に高いものがあって、そういった意味では本当に頼もしい存在だなと感じています。

宮本 守備もできるんですけど、何よりもやっぱり落ち着いていて、それは技術があるおかげだと思います。要求とかもよくしますし、FWとして点を取るべきところにいたりするのが、今季7点取れたことにつながったんじゃないかなと思います。

――宮本選手と山内選手は2トップをやられていますが、お二人の相性は

宮本 相性聞きますか(笑)。

秋岡 悪いの?(笑)。

宮本 いや(笑)。ヒロは守備をよくしてくれて、逆に僕はしないくらいなので(笑)。リーグ戦では僕も守備しますけど、ヒロはボランチまで下がってボランチケアもたくさんしますし、そこから奪って運動量も上がっていてどんどん前に上がるスピードもありますし、そういったところで僕的には頼もしいなというか。昨年とかは僕が競って大希君(FW榎本大希、平26スポ卒=横浜F・マリノスユース)が僕のボールを拾ってくれてたんですけど、それ結構きついんですよね。ヒロも競るのが強いので同じ感じになってます(笑)。

――山内選手、秋岡選手から見た宮本選手の印象はいかがですか

山内 基本的に規格外なので、練習中とかもそこ決めるかみたいなの多くて(笑)。そこに関しては自分にないものを持っているのですごいと思いますし、攻撃のバリエーションとかチャンスメークを増やしていけば、実際もっと点取れると思います。ア式のサッカーとしてミヤ君は競り合いが強いから、結構多く使われているというところもあって、ミヤ君もずっと競っててつらいって言ってましたけど、そういうところもあると思うので、もっと自分たちが攻撃的なサッカーをできれば、もっと生きるんじゃないかなと思います。

秋岡 ヒロも言っていたように能力が飛び抜けていて、とんでもない両足のシュートを持っているので、すごいなっていう印象があります。でも力強さだけじゃなくて結構繊細なプレーもうまくて、足元に落ちてきてそこから左右に展開したりだったりとか、ボランチやセンターバックを経験しているのでFWだけど下がって組み立てたりだとかもうまいんです。そういう意味で使われる側だけじゃなくて使う側にもなれる選手だと思うので、ヒロも言ってましたけど、うまくバリエーションを増やしていけば点も取れるようになるのかなと思っています。

――秋岡選手はケガから復帰なさいましたが、現在の調子はいかがですか

秋岡 いまの調子は上がってきているかなという感じはあるんですけど、やっぱりトップパフォーマンスのときと比べたらまだまだそこに到達していないなという感触はあります。ケガを連続してしまうと、足自体に負荷がかかりやすくなってしまうのであれなんですけど、上がってきてはいるのでもっともっとコンディションを上げたいなと思っています。

――山内選手、宮本選手から見た秋岡選手の印象はいかがですか

宮本 アキ君(秋岡)は本当に典型的なストライカーだなと動きを見てわかります。あとはアキ君はシュートの振りとインパクトがすごいんですよ。僕はちょっと見てためてからドンッて打つんですけど、アキ君はトンッて感じで(笑)。相手が足でブロックするよりも早く打つので、ブロックが効かなかったりするんですよ。僕みたいな体では小回りが利かないので、僕にはないところというか、これができたらいいなと思いますね。

山内 前への推進力であったりエネルギーというのがすごいです。動き出しとかで自分はくらっちゃうことがあるんですけど、アキ君は絶えず裏への動き出しが強くて、エネルギーを持ってやっているので、さすがだなと思っています。アキ君のイメージとしては、自分たちの新歓試合で入部者不足の中でアキ君が入ったら即行で1点取って、パンパン決めちゃって、違うなと思わされたというのがあります。そこのパフォーマンスにはまだ行っていないと思うので、インカレまでに上げてもらって、勝ちたいので、点を取って欲しいです。

――秋岡選手はジュニアリーグで1試合5点くらい取ったこともありましたが、あの試合では何か起きたのですか

秋岡 たまたまです(笑)。たまにケチャップがドバッと出るみたいな(笑)。

「どのような状況でも得点を取る」(山内)

後期一番の成長を見せたのは間違いなく山内だ

――ポジションに関しての質問に移りますが、ワセダのFWとして一番求められていることは何ですか

山内 まずはどのような状況でも得点を取るという個の力が求められていますし、ベースとして守備というのはボランチケアもそうですし、前から相手の隙を見てプレスをかけて守備をするということもだと思います。そういう守備の始めがしっかりしないといかに攻撃でうまくても出られないのかなと思います。

秋岡 ヒロが言ったことを簡単に言うと、攻守の両方で貢献し、しっかりとパフォーマンスを示せる選手ではないと出られないと思うので、守備だけという選手はFWにはいないと思いますが、攻守両面でそういうことを求められているのかなと思います。

宮本 二人が言ったことと同じで、もちろん点を個人で取るということは求められていることだと思いますし、守備でファーストプレッシャーがFWから始まるので、そこが緩くなるとワセダでは使ってもらえないと思いますし、その守備が点につながるので、アキ君が言った通りだと思います。

――ポジション練習ではどのようなことを意識してやっていますか

山内 基本的にボールを取ってから速く攻めなければ点を取れないのが現状ですし、監督も常に言っていますが整った状況の相手に対して崩すのは難しいので、相手が整う前にいかに攻めて、そこに関しての関わり方は人それぞれだと思うので、そこに関しては自分の特徴を出していければいいなと思いますし、早く攻めて点を取り切るということが自分たちのスタイルだと思います。

――そのスタイルが生きたと実感した瞬間はありましたか

山内 基本的に自分たちのゴールシーンはそういうかたちなのでほとんどそういうシーンだと思いますけど、練習でも全員が意識して取った後に出ていくこともやっていますし、後半戦点を取れなかったのはその点での質が伴わなかったからだと思います。

宮本 僕はありました。僕はあったので最初はハマりました。

――そこからどう打開しましたか

宮本 その時は、4年生が畑尾くん(畑尾大翔、平25スポ卒=現J1・ヴァンフォーレ甲府)の代でかなり能力の高い人がたくさんいて、一回本気で競れなかったらめちゃくちゃ怒られたりして、無理だなと思ってたんですけど、その後そこも無理ではないと思わされました。

――ワセダに入ってから新たな自分の強みが生まれたりしましたか

宮本 僕はワセダに入るまでサイドバックやっていたので、ワセダに入っていきなりFWに変わって高校時代はある程度つないでいたので最初は戸惑いましたが、嫌だなと思ったことはなかったです。

秋岡 自分はFC東京U-18だったですけど、そんなに変わってなくて、前から守備にいったりだとか、攻撃で手数かけずに攻めるというのは変わらないと思うので比較的馴染めた部分はあると思うのですが、整った相手に対しての崩した方だったりとか自分たちが速く攻められないときにボール保持する時間をつくるというのはワセダではできていないので、そういった部分では単調になっているのということにつながるんですけど、そこは改善していけたらいいかなと思っています。

――プレー以外の質問になりますがFWあるあるがあったら教えてください

山内 削られる先輩の話じゃないですか?(笑)

宮本 出た(笑)。

山内 サイドバックが削ってきて、その被害者の会みたいなやつで被害を報告し合うということはあります。昨年結構すごい人がいたのでその人の状況を報告し合うみたいなのはありました(笑)。

秋岡 知らねーぞ、怒られても(笑)

――他にあったりしますか

秋岡 僕個人的にやっているのは、スーパーゴール集とかゴールシーンをたくさん見て自分の中でイメージしています。逆に練習とか試合など大事な試合になればなるほど、外したシーンでフラッシュバックして失敗の残像みたいなのが出てしまって、寝るときとかに思い出されているようなことがよくあります。

――そのようなときにはどのようなことを思いますか

秋岡 こうすれば良かったなとか打ち切れば良かったなとか、逆に切り返しても決められたなとか、シュート打つか打たないかの判断を四六時中考えています。

――宮本選手は削られたりすることはありますか

宮本 削られたりしますよ(笑)。でもFW的には相手の先輩に対してめちゃくちゃガツガツくるタイプと、政幸(DF奧山政幸、スポ3=名古屋グランパスU―18)みたいなタイプでどっちが嫌みたいなのはあると思います。

――今季めちゃくちゃ削ってくる選手は誰ですか

宮本 削るっていうか引っ張ってくる選手はいますね(笑)。

山内 削るとかじゃなくて拓真くん(DF金澤拓真、スポ3=横浜F・マリノスユース)は当たっただけで痛いです。

宮本 あと小川くん(DF小川弘志、教4=広島なぎさ)っていう人がいるんですけど、あれはけんかになります。

――昨年はFW会が開かれたとお聞きしたのですがことしも開催されるんですか

秋岡・宮本・山内 ことしもやります!

秋岡 しっかりとFWの結束をインカレに向けて高めていきたいと思います。

――宮本選手は試合前モーツァルトの楽曲を聞いているとお聞きしたんですが

宮本 モーツァルトですか?聞きますよ(笑)。サッカー脳に良いとテレビで言っていたので(笑)。

山内 でもいろいろ見てませんか?お笑いとか。

宮本 お笑いは見ますね。気持ちが落ち着くんですよね。

――好きなお笑い芸人は

宮本 ネタはサンドイッチマンが一番好きですね!しゃべりとかは松本人志とかですね。

――秋岡選手と山内選手は試合前どのように過ごしていますか

山内 自分は試合直前まで考えないようにしていて、普通にふざけたりしています。新井(DF新井純平、スポ2=浦和レッズユース)、中山(FW中山雄希、スポ2=大宮アルディージャユース)とかとふざけ合っています。

秋岡 自分も特別なことはしていないです。そのときそのときでなるべくストレスがかからなように普通にリラックスして、ミーティングが始まったらスイッチを入れる感じですね。

「一戦必勝」(秋岡)

インカレへの思いを語るFW陣

――リーグ戦が終わりましたが、全日本大学選手権(インカレ)に向けてチームの雰囲気は変わりましたか

山内 大まかなところは変わっていないと思うし、ここから何かを変えようっていうのはなくて、自分たちが強みとしている部分にさらに磨きをかけてやっていくということしかないです。最後の5節で勝てなかったような相手を倒していかなければ優勝っていうのはないというのを常に言われているので、そこに関しては自分たちの基準をもう1つ上げないと勝てないという意識でみんなやっていると思います。

秋岡 ヒロがいま言ったとおりだと思います。

――昨年は1回戦で負けてしまいましたが

宮本 昨年も僕は出ていたんですけど、僕個人としては関学大に同じ高校の呉屋大翔選手がいて、モチベーションが上がっていたので、絶対に勝ちたいと思っていました。ワセダはつなぐ相手に弱いんですけど、関学大もつないでタテにポンって入れて、一気に何人か上がってきてっていう攻撃に厚みを加えてパスをつなぐのがうまいチームなので、そういうチームには本当に弱いんですよね。そういった部分が昨年もことしも課題とされているんですけど、僕たちは練習ではそういうサッカーをしないので、耐性ができていないっていうのが(原因として)あります。そういうチームに勝てないので1回戦敗退という結果になったんだと思います。相手のFWの方がレベルも高かったし。

――呉屋選手の活躍は刺激になりますか

宮本 刺激になりますね。得点王で27点とかですよ。あれ2位も18点くらいでしたよね。関西のやつに聞いたんですよ、なんでそんなに点取れるのって。そしたらあいつら結構何も考えてなくて(笑)。下のチームから取れるんだよって言ってたんで、こいつらなんか緩いなって(笑)。関東に来ても取れるとは思うんですけど、そんなに、26も取れるかな…。関西ってリーグ戦とか見ると下位に10-0で勝つとか結構あるんですね。え、って思うんですよ(笑)。関東ではいくら相手のコンディション悪くても、専大とかでも4-0とかが最高だと思うんですよ。10点取るって、言っちゃ悪いですけど、え、ってなりますよ。

――秋岡選手は昨年の結果に関してはいかがですか

秋岡 自分はいま4年生で、1年生のときは出場できなかったので、ことしで3回目のインカレなんです。リーグ戦とは違ってトーナメントなので、負けたら終わりという1発勝負で独特なプレッシャーが掛かりますし、本当に勝ちに行く采配というか守りに行っても勝てないですし、かといってリスクを冒しに行くのも難しいところなので、一戦必勝でしかないです。ことしもどの相手と当たるか分からないんですけど、間違いなく難しい戦いが続いていくと思うので、そういった意味でいろんな準備をして臨まないといけないなと思います。

山内 昨年に関してもリーグ戦最後に負けが続いて、インカレでも初戦で負けたっていうのがあるので、ことしはそうはなりたくないですし、昨年の試合は自分はベンチにも入っていなかったんで席から見てましたけど、なんとなく勝ち切れずに終わってしまった感じが見て取れたので、そういうふうには終えたくないっていうのが強いです。いまから準備をしっかりして、いいかたちで入れるようにしていきたいと思っています。

――個人としてもチームとしてもインカレへ向けて調子はいかがですか

宮本 チームとしては徐々に上がってきてはいると思います。モチベーションもそうですし。個人としてはちょっとこの前ハマっちゃったんですけど、今週はちゃんと上がっているので大丈夫です。

――「ハマっちゃった」というのは

宮本 ハマっちゃったっていうのは、やることをやらないで強みとしている部分を自分自身が弱くしてしまって、それで結果負けて、そこでいいのかっていう。俺とアキ君はそこでハマってしまったので。ハマるってわかります?

秋岡 悪い意味です。

宮本 怒られるよりもきついです。怒られただけだったらまだいいんですけど、怒って下げられるっていう。そういう感じです、イメージは。

秋岡 チームとしてはリーグ戦は悔しい結果に終わりましたけど、修正するところと自分たちが高めないといけないところっていうのが整理できて取り組んでいるところなので、これからも残り時間短いですけど、チームとしてもう一歩成長する必要があるかなと思っています。状態としては上向きなんじゃないかなと思います。これから練習試合とかでも流通経大だったり専大だったりうまいところとやっていけるので、そういった力のあるチームにどれだけできるのかっていうのを確かめて、しっかり力をつけていかなきゃいけないなと思っています。個人としてはケガとかもあって不完全燃焼の状態でここまで来ているので、最後自分が活躍して(チームを)勝利に導けるように、調子もまだ100%ではないんでこれからの期間でしっかり上げていきたいなと思っています。

山内 チームとしての調子はみんなモチベーション高くやっていますし、チームとしてもインカレまでの短い期間を1つのシーズンと捉えて走り込みなんかも結構やっていて、短期決戦っていうのを見据えてやっているので、そこに関してはみんな上がってきているとは思います。個人としては100%の状態ではないんですけど、そんなに悪い状態ではないので、いまからでも試合での得点の感覚というのをしっかり持ってインカレに臨めるようにやっていきたいと思っています。

――インカレまでの期間、どのようなことを意識して練習していきますか

宮本 インカレで優勝しないと今季は何もタイトルを取れていないので、優勝するために自分たちが努力して、個人的にはもちろん点を取るためにどうしていくかを常に考えて、ワセダの強みである守備にもっと磨きをかけて個人でボールを奪えるようになったりだとか、自分の力の領域っていうのを広げていこうと思っています。個人の能力を上げていくことはいま意識して個々がやっていると思います。

秋岡 自分が課題として認識しているのは守備をしっかりやるというところです。攻撃での自分の強みがまだまだ100%ではない中で、それをしっかり本調子まで持ってくるっていうのと、ただ攻撃だけで強みを出していっても試合に出られないので、そのために課題である守備だったりっていうところにしっかり取り組んで、試合に出れば点を取るっていう自信があるので、まず練習の中からしっかりアピールしてインカレでは絶対結果を残したいなと思って取り組んでいます。

山内 短い時間で多くの試合が行われるので、(試合の)次の日の疲労度の中でいかに強度を上げてできるかっていうのは意識しています。その中で自分としては息の上がった状態でのプレーの正確さだったり、フィニッシュのシュートの部分っていうのはそこで決めていかなければインカレでも決めれないと思うので、意識してやっています。

――インカレで勝ち上がると先日負けてしまった慶大と当たる可能性もありますが

宮本 後期負けたので自分たちも勝たなければいけませんし、慶大にも勝ってもらわないといけないんですけど、それを願うってよりはどっちかっていうといまは阪南大が来るだろうってみんな思っていると思うので、その阪南大相手にどうできるかっていうのをみんな考えているんじゃないかって思います。

――阪南の得点数は22試合で85得点とものすごかったですね

山内 やってて楽しいんじゃないですか(笑)。

宮本 85かぁ…。85って1試合4点くらい取ってますね(笑)。リーグ戦で5試合くらい、それこそ8-0とか10-0とかで勝ってる。

山内 いやでも自分たちがやってもそんなにポンポン(点が)入ることはないと思うんで、すごいとは思いますけどそんなに意識はしてないです。

秋岡 この前負けていますし、早慶戦はいつも特別な思いでやっている試合なので、向こうもこちらも勝ち上がることができれば対戦する機会があるっていうことで、もし対戦することになったら自然とモチベーションが高くなるっていうのはあると思います。ただ、自分たちの目標はあくまでインカレで優勝することなので、どこが相手でも1試合1試合同じエネルギーの強さで取り組まなきゃいけないと思っています。実現したら個人的には楽しみっていうのはありますけど、そんなに意識はしてないです。

山内 自分もこの前の試合の負けは悔しいというか非常にむなしい感じはしましたけど、インカレに関しては上にいければいいと思っているので、慶大が来たら勝って上に上がるだけだと思っています。実現したら面白くはなるとは思うんですけど、自分たちはそういうことを考える前にどこがきても勝つための準備っていうのをしなければ優勝はないと思うので、そこを考えてやっていきたいです。

――インカレで山場になりそうなところはありますか

秋岡 毎試合じゃないですか。

宮本 初戦は一番大事だと思います。

秋岡 初戦どこになるかわからないですけど。昨年の教訓を生かすっていう意味でも、先を見てるとやられるっていうのがあるので。

――インカレでの活躍を期待している部内の選手は

宮本 それは自分が一番活躍したいって多分みんな思ってますよ(笑)。それは置いといて誰かってことですか?

秋岡 それは置いとけねーな(笑)。

宮本 洋史君がフリーキックとかミドルシュートとかいつも練習しているので、チャンスが来たら決めてほしいなって。キャプテンとして勝利に導ける力を持っていると思うので、練習しているその成果を出してほしいなって思います。

秋岡 自分もミヤと考えの流れが同じで、普通に自分が一番活躍したいっていうのがあるんですけど、自分以外に強いて1人挙げるんだったら洋史かなって思っています。キャプテンとしてこれまでチームを引っ張って来て、自分も近くにいたので、いろいろ苦労とかも分かっている中で、やっぱり最後に何かこのチームに対して4年生は残さないといけないと1人1人考えているので、そういう意味でチームを一番背負ってきた存在の洋史に活躍してもらいたいという気持ちはあります。

山内 自分も一緒なんですけど、結構自分は洋史君に良い落としをしてるんですよ(笑)。筑波大戦とかでも、あとは決めるだけみたいなところもあったんですけど…。決めてくれていればアシストが2つぐらい付いてたんですよ(笑)。結構(近藤洋選手の活躍を)望んでます。

――秋岡さんはインカレで引退ですが

秋岡 チームに何も貢献できていないので、インカレで暴れたいなって思ってます。自分の2個上に白井豪選手(平25スポ卒=現オーストラリア2部・シドニーオリンピック)っていう人がいたんですけど、その人はリーグ戦終盤でケガから復帰して、リーグ戦の残り全試合で得点してチームを優勝に導いた存在で、そういった人を見てきたので、自分もそうなりたいなって思っています。

――4年生がインカレで引退ですが、宮本選手と山内選手はいかがですか

宮本 三年間いまの4年生と一緒にプレーしてきて、結構気持ちが入ることもありますし、いまの4年生が僕たち3年生に結構ミーティングとかしてくれていたので、いまの4年生が抜けて自分たちが最上級生になったときに下が付いて来れる学年になれるかっていうのはいつも考えています。いまの4年生の苦労っていうのも僕たちが知らないところであったと思うので、そういうところを自分たちでミーティングして準備していってる途中です。高校のときは正直先輩のことうざかったんで(笑)。早く引退しろよとか思ってたんですけど、大学入ってから僕の(先輩という存在に対する)考え方がガラっと変わって、先輩に感情が入ることが結構あったりしたので、寂しいは寂しいですけど、来季は僕たちが最上級生になるのでいいチームにしていこうって、そう考えてやっていきます。

山内 多くお世話になっていますし、自分自身プレー中だと熱くなったりすることが多いので、そういうところで迷惑かけてきています。恩返しという意味でも4年生が点を取って勝つのがみんなとしてはいいかもしれないですけど、自分としては自分が点を取って、勝ってありがとうございましたみたいな感じの方が気持ちいいと思ってるんで(笑)。そこに関しては譲らないというか、まずは自分がやろうっていう気持ちで臨もうと思っています。

――最後にインカレへの意気込みを教えてください

宮本 一戦一戦死ぬ気で戦うっていう。まあ死んじゃったら駄目ですけど(笑)。短い間なんで厳しいと思うんですけど、インカレ優勝ってことだけ考えてそれだけやれればみんなやれると思うので、そこを必死にやって勝ちにいくだけです。

秋岡 後がない状況が続く中で、どれだけ消極的にならないで自分たちがやってきたことを信じて積極的にチャレンジできるかっていうことに尽きるので、そのための準備を初戦につくっていくのと、先を見ないで1試合1試合その試合で勝つっていうそれの積み重ねでしか頂点には立てないと思うので、そういったところを意識して一戦必勝でやっていきたいなって思っています。

山内 チームとしても個人としても勝負の懸かった試合で勝てないっていうのがあるので、1試合1試合勝っていくことでしか優勝はないです。初戦どういうふうに入れるかっていうのをいまから練習試合とかをやる中でモチベーションとコンディションを高めていって、いい状態で入れるようにしていきたいと思っています。

――ありがとうございました!

(取材・編集 大口穂奈美、近藤廉一郎、佐藤諒)

FWとしての意気込みを書いていただきました

◆秋岡活哉(あきおか・かつや)(※写真中央)

1992(平4)年7月31日生まれ。身長175センチ、体重68キロ。東京・早大学院高出身。前所属・FC東京U-18。政治経済学部4年。冷静沈着な秋岡選手。しかし、対談中秘めたる闘志が垣間見える場面もありました。最上級生ということでインカレに対するモチベーションはかなり高い様子。ケガから復帰し、調子が戻りつつある秋岡選手のプレーから目を離せません!

◆宮本拓弥(みやもと・たくや)(※写真左)

1993年(平5)5月21日生まれ。身長182センチ、体重85キロ。千葉・流通経大柏高出身。スポーツ科学部3年。サッカー脳にいい影響があるという、モーツァルトの楽曲を試合前に聞いている宮本選手。インカレでも試合前にモーツァルトを聞いてゴールを量産してもらいたいですね!

◆山内寛史(やまうち・ひろふみ)(※写真右)

1995年(平7)2月9日生まれ。身長182センチ、体重73キロ。東京・国学院久我山高出身。商学部2年。インカレに向けての抱負を色紙に書いていただくようにお願いすると、「一戦一勝」という言葉を即決した山内選手。俊敏な判断能力はプライベートでも健在です!

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