ラクロス部

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2014.11.02

【連載・男子第5回】『歴史を変えろ~全日本制覇への挑戦~』中林惇主将×堤光一副将

 関東学生リーグ戦(リーグ戦)ブロック1位通過したワセダ。強豪ひしめくAブロックを勝ち抜く上で欠かすことができなかった2人の存在がある。それはパスカットから攻撃へとつなげ幾度となく好機を演出してきたDFの要・中林惇主将(スポ4=東京・城北)と勝負どころでの得点でチームに勢いを与えるだけでなくディフェンス力も兼ね備える堤光一(商4=東京・国分寺)。チームをけん引してきた主将副将のお二人にここまでのリーグ戦の振り返りと昨年を超える日本一を目指す今後へ向けての意気込みを伺った。

※この取材は10月15日に行われたものです。

成長見せたブロック戦

ことしのチームの顔である中林(右)と堤の対談に

――1位通過を決めたブロック戦を総括して

中林 開幕戦というのが一番のヤマ場でしたが、そこを引き分けてしまってもっとエンジンを上げていかなければいけないと思いました。そのあとは一つも負けは許されない状況だったんですけど、最終的に1位通過できたというのは評価できますし、今後も自分たちが自信を持って戦うことができる結果ですね。

 個人的には3度目のリーグ戦で、2年生、3年生の時よりも一試合一試合の重みがあって、勝った時の喜びも大きいなと感じています。1位で突破できたことは本当にうれしいですし、今後につながる良いかたちで終われました。

――5戦の中で特に印象に残っている試合は

 僕は一橋戦ですね。強いと言われていた東大、一橋と同じブロックになって、東大が前の週で一橋に勝っていたことで自分たちとしては絶対に負けられない試合だったので、そこで勝ち切れたことは大きかったです。引退もかかっていたということもあって、とても緊張していました。

中林 個人的には東海戦は勝ってうれしかった試合です。得点をいっぱい取れたというのもありますし、ディフェンスはよく守れましたし、2、3年生の台頭も見えました。得失点差も意識した試合になりましたが、そこで成果を出せたというのはチームとして力がついてきた結果だと思いますし、印象に残っています。

――5月の連戦を終えてからリーグ戦に向けてはどのように調整を

中林 大幅に何かを変えたわけではないのですが、振り返ると六大戦(東京六大学交流戦)がターニングポイントになっていると思います。そこでミスであったり、グラウンドボールの寄りだとかを厳しくやっていこうと言っていたので、六大戦を終えてからそういった部分を追求していって、早慶戦で引き分けて、幹部とかと話してももっとできるという風に思いました。なので早慶戦以降は試合の流れを左右するところは自分にも他人にも追求するようにしてきましたね。

 MFとしてはいまファーストセットを組んでいる丸山(卓郎、スポ3=埼玉・浦和)と坂口(賢輔、法3=東京・早大学院)は昨年までBチームでプレーしていた選手なんですけど、シーズン序盤と比較するとリーグ戦を戦ってきてとても成長したと感じます。

――基礎的な部分をもう一度見直しつつの調整だったということでしょうか

中林 そうですね。それに平行して戦術的なところのクオリティを上げるということをやってきました。

――そのなかで迎えた東大との開幕戦。序盤は0ー4と苦しい出だしとなりました

 ワセダも東大に対して準備してきたつもりだったんですけど、準備という面では東大が上回っていたのかなという印象がありました。

中林 僕も本当に光一(堤)の言う通りだと思うし、自分たちがまだまだ甘いと感じました。ただ0-4になった時も負ける気はしなかったので、そんなに焦りはなかったですね。

――その後立て直して引き分けとなりましたが、最後のリーグ戦の一戦目を終えてからの気持ちというのは

中林 僕は本当に余裕がなかったです(笑)。東大戦を終えてからは一橋戦を次のヤマ場と捉えていて、間の(東京)理科大戦も含めて1カ月くらいはやっぱり引退ということを考えてしまったりしますし、自信はあっても何が起こるかわからないし…。みんなもあの引き分けでスイッチが入ったと思いますけど、特に4年生は不安を抱えながら1カ月過ごしていたのかなと思います。

 僕も不安な期間だったのは事実で、一橋は新歓試合でも負けていて苦手な部分もあったので『引退』という言葉がちらついてましたね。

――連勝を経て、ファイナル4進出を決定付けたのが立大戦。しかし、前半はリードを許す厳しい試合となりました

 劣勢な展開になったのは僕たちのやるべきことができなかったというのが大きな要因だと個人的には思います。

中林 オフェンスは前半からすごくチャンスをつくっていたと思うんですけど、結局最後は決めきれずに相手のオフェンスになって、チャンスをものにされて苦しい試合だったとは思うんですけど、最後に点差を離せたのは良かったかなと。ただ1Q、2Qで決めきれず手をこまねいてしまった試合でしたね。

――ただ堤選手は2得点を挙げて、後半の突き放しの立役者となりましたね

中林  ね!

 なりましたね(笑)。

――得点への思いは強いですか

 強いですね。僕は昔から得点を決めないとと言われてきて(笑)。昨年もリーグ戦は2点で、2年生の時も2点。ことしはここまで4点なんですけど、まだまだ足りないなという気持ちがあります。本当に取らなければいけないと思ってます!

――練習で得点力アップのために大切にしていることは

 一番大事だと思うのは一個一個のメニューでどん欲に得点をしていくことだと思います。それは僕だけに限らず全員がやるべきことで、僕自身もチームとしてもまだ徹底できていない部分でもあります。

――最終的に東海大戦を大勝で締め良いかたちでブロック戦を終えました。5戦を通した成長点は何だったでしょうか

中林 立教も東海の試合も佐藤大(スポ2=東京・調布北)が得点を決めたし、得点にはつながらなかったですけど篠崎(大雅、スポ2=栃木)だったり、あと3年生も徐々に力がついてきているのが分かって良かったですね。それにチームとしてやりたいことの完成度が立教戦の時点ではまだ低かったんですけど、東海戦では少し上がってきた印象があります。下からの押し上げと自分たちがやりたいことのクオリティの高さに近づきつつあるということであの結果に結びついたのだと思います。

 惇(中林)が言った通りなんですけど…。

中林  全部言っちゃってごめんね(笑)。

 得点を決めた選手が多かったなと。MFの得点も増えてきましたし、後輩も決めましたし、そこがいっぱい点を取れた要因かなと思います。

――ここまでについて堤選手からオフェンス面、中林選手からディフェンス面の評価と課題をお願いします

 良かったのは得点をいっぱい取れるようになったところと下級生の成長という点ですが、これから相手ももっとレベルが高くなってくる中で、いかに得点していけるかというのは個人の得点のバリエーションを増やすところにかかってくると思います。

中林 ディフェンスの総括としてはロングとミディで分けるとロングは幅の広いディフェンスができるようになったと思います。各大学いろんな戦術がある中で、柔軟に対応できるディフェンスだなという点で評価できますし、ディフェンスを引っ張る核となるロングの人たちのレベルも上がってきていると感じます。ただミディの力は他大学に比べて圧倒的に抜きん出ているわけではないと思うので、MFのディフェンスの強化が課題として挙げられるかなとは思います。でもまとめると学生の中でもトップレベルだと自信を持っています。

――お互いのプレーについて

中林 光一はさっき本人も言っていましたが、決め切れる選手になってきたかなと思います。なんかすごく上から目線なんですけど…(笑)。(シュートを)うつ本数やシュートバリエーションも増えてきてて、ディフェンス目線から見ても嫌ですよね。後輩からしても頼りになる選手になっているんじゃないかなと。それにディフェンスはトップレベルでうまくて昨年から定評はありますし、他の選手が真似する点も多いので下級生とかも見習ってほしい部分です。あとは現状が分かった上でもっと発信してほしいですね。

――その言葉を受けていかがですか

 得点についてもまだまだ足らないなとは感じるので、そこをもっと突き詰めるとともに下級生にもっとディフェンスを教えていきたいと思います!

――中林選手のプレーについて

 中林選手は昨年からボトムの核として活躍していたんですけど、ニュートラルな部分もすごく(ボールへの)寄りが速いし、ディフェンス理解力も高いし、パスカットもできるという本当に万能な選手だと思います。特に今シーズンはチェイスという武器を手に入れて、ディフェンスとしても主将としてもチームを引っ張っているという印象ですが、あとは本当に…!

中林 まあまあまあ(笑)。

 得点を決めてほしいという思いがありまして!一橋戦でもロングシュートをうっていて、3本くらいあったんですけど全部外しちゃっているんですよね。リーグ戦では得点を決めていないので、これから大きな舞台で得点を決めてほしいと個人的に思っています!

中林 個人というかみんな思ってることだよね(笑)。うちたがりなんですけどね。でもこの記事を見る他大学の人が気を付けてくれたら…(笑)。でも決めないと僕のところにパスを出してくれないなとすごく思うし、自分のシュートチャンスは試合の中でほぼないので一本一本決め切らないといけないなと。そのために練習では外すことも必要かなと思っていて、そうすることで次はどうしなきゃいけないということやもっとこうすればいいというイメージが膨らむと思っています。きょうの練習もオフェンスばっかり入っていたんですけど、もっとシュートうって、外して、そこで決めたときの自信は決め切れる力につながると思います。

――先ほど堤選手がおっしゃったチェイスの部分はご自身の強化ポイントだったのですか

中林 いや…。でもチェイスをするべきなのかという判断力がついたというか、判断の精度が良くなったのかな。相手が怖くない位置にいたら見切ってチェイスも狙ってますし、たとえ競っていたとしても自分の体の入れ方次第でチェイスで奪うことができるので奥が深いなと思って、ことしは昨年よりチェイスの部分について考えたりはしています。

主体的かつ統一感を持って

人一倍、得点への執念を見せる堤

――昨年は全日本選手権決勝の舞台まで進み、新チームの始動も他大学より遅くなったと思いますが、どういったチーム作りを目指すことにしたのかをあらためて教えていただけますか

中林 昨年度の良い点、悪い点をみんなで出し合って、ことしのチームスローガンでもある『To be ONE』というのがことしのチームの軸となりました。『一番になる』ということは目指さなければいけないところで、早稲田大学の伝統という意味でも使命感としてみんなに根付いているところだと思います。『一つになる』という意味では、昨年は4年生の力が圧倒的で下級生には発信する力や主役になる力はあまりなかったなという印象だったので、個人個人が主体的になりながらチームが統一感を持って、パートや学年のカベを超えて戦おうというチームコンセプトで今シーズンをスタートしましたよね?(笑)

 スローガンのかたちが特に出ているなと感じるのはいまのBチームで、実力として例年以上に強いし、プレシーズントーナメントの優勝もありますし、スクリメ(ゲーム形式の練習)でも良い勝負ができるなと。良い感じで成長しているなと思います。

――ことしはワールドカップもあり、日本代表にメンバーが多数選出されていた早大にとっては例年よりもメンバーが欠けることが多かったのではないかと思いますが

中林 特にオフェンスは抜けが多かったよね?

 そうだね。特に主力の畑田(峻希、スポ3=福井・若狭)や岩野(岳、政経4=東京・三鷹)。岸本(僚介、政経4=東京・早実)も途中まで選考に残っていて抜ける場面が多かったので難しい部分もありましたけど、その分試合に出る機会が増えた選手もいて、それが下級生の成長につながったんじゃないかなと思うので、良い要素もありました。

――ことしからヘッドコーチも平山直さん(平19人卒=東京・桐朋)に代わりました。どんな方ですか

 学生の目線に立ってアドバイスをくれるコーチだと思いますね。技術面だけでなく、幹部の運営面でも助けになってくれるので本当に感謝しています。

中林 コーチって仕事をやりながら土日に時間を割くことも大変だと思うんですけど、時間をかけて自分たちのことを本当に考えてくれているなと感じます。あと戦術だけでなくてチームの雰囲気やメンタル的なところも気にしてくれている方だと思いますし、優しい方だなと。

――それぞれ主将と副将の理想像はありますか

 練習を楽しくやるということは大切なんですけど、その意味を履き違えてしまってはいけないと思っていて、厳しくしつつ練習が終わった後は気軽にコミュニケーションが取れるというのが理想です。

中林 正直なところ確信を持てるリーダーシップはまだないんですけど、今シーズン主将になってやろうと思ったこととしては、チームスローガンや目標の体現者としてその先頭に立とうと思ってきました。「To be ONE」の一番になるということは部内のなかでも誰にも負けたくないと思って練習をしてきましたし、ひとつになるという意味では圧倒的なカリスマ性はあえなく持ち合わせていないので(笑)、チームの統一感を大事にしようと思っていて、メンター制度でチームの輪を図ろうとした時期もあります。

――ことしのチームを一言でいうとどんなチームですか

中林 いままで真面目なことを言いすぎたので、すこしくだけると、いい意味でなめてる…(笑)!

 確かに。畑田君を筆頭に…。

一同 (笑)。

 まあコミュニケーションは取れてるよね。

中林 光一は後輩ともすごく仲が良いんですけど、そういうのは見ていて心地いいですし、光一はそういうのうまいよね。なのでそういうのを見て真似しようと思ったこともあります。チームとしては試合に負けて雰囲気が悪い時もありましたが、いまは『To be ONE』してるかな(笑)

 雰囲気をつくる部分で重要な役割を果たしていると思うのが4年生の松村君(康太、人4=東京・国学院久我山)で、彼はすごく声を出していてそういった選手がいるからこそチームの雰囲気が良くなると思いますし、練習も良い感じで臨めると思います。そういった選手がいるというのは僕らの武器です。

中林 4年生にそういう人が多いのかな。僕はそういうのがどちらかというと苦手な方なので、みんなに助けられていますね。

――ポジションごとにやっていることなどは

 MFのファーストセットは丸山君以外はクロスをお揃いにして使っています。

中林 俺、それたまたまだと思ってた!

 3人で話し合った結果。丸山君は誘い忘れてしまったんですけど(笑)。

中林 ファイナル4には揃えてあげてください(笑)。

 うん。ファイナル4までには(笑)。

――ディフェンスはことしも銭湯に行かれているそうですが

 銭湯いいね!

中林 そうですね。ここのかいわいに住んでいる人たちとともに。左官さん(佑樹、平26スポ卒=千葉・市川)にも「らいねんもやれよ」「これは勝つための儀式だ」と言われてきたので(笑)。試合前はほぼ欠かさず行ってますね。

――MFは銭湯には行かれないのですか

 MFは各自でしっかり調整するというのが基本です(笑)。そこは真剣に取り組んでます。

中林 うまく言っただけじゃん!

一同 (笑)。

――銭湯は試合の前日に行くことにしているのですか

中林 そうですね。試合の前日ですね。でも畑田君とかは開幕戦の前日に行ったんですけど、「調子うまく出なかった」とか言って銭湯のせいにしたので(笑)。ご飯とサーティワンです。

――サーティワンもよく召し上がるんですね

中林 そうですね。僕前回は4000円近くおごりました!ジャンケンで勝ってしまって…。まあ、主将としては良かったです(笑)。

――4年生のなかで面白いなと思う方は

 佐藤拓海君(スポ4=千葉・昭和学院秀英)ですかね。彼は本当にオススメキャラで面白いですね。

中林 変人だよね。

 行動がすごく変なんですよね。自分のポリシーがあって、それが人とすこしずれてるのかなって。それが面白いです!

中林 いろんな人がいるから選ぶの難しいな~。その個性自体がチームに良いように影響してると思うので、誰か一人は選べないな…。

 それはずるい(笑)。

中林 じゃあ…徳永(祥太、商4=東京・錦城)で!彼は公私ともに付き合いが多いよね。

 よく一緒にごはんにいくよね。

――お二人は初対面のときのことは覚えていますか

中林 俺、あんまり覚えてない…(笑)。覚えてる?

 (中林選手のことを)一番最初は根暗な感じかなって思ってた!

――主将になるような人だとは思いませんでしたか

 いや、その時から主将になる素質は感じてましたね。

中林 その顔、絶対ウソだ(笑)。というかこいつの方が根暗ですよ!

 いや、僕はアクティブです!

中林 こいつはどっちかというと保守的なんですよ。すこし人見知り感もあるので、保守的な感じが入った後、自分を…。

 さらけ出します!

中林 なのでこいつが一番変わったんじゃないですかね(笑)。

――学年ならではエピソードはありますか

中林 4年生で毎年旅行とか行くんですけど、光一参加したことある?

 僕は…根暗なのでないです。うん。

中林 僕も根暗なのでないです。

一同 (笑)。

――あんまりそういうのにはいかないタイプですか

 僕は用事が重なってしまって…。

中林 それはうそです。

――下級生についてはどんな印象をお持ちですか

 3年生に関しては接点もすごく多いですし、1年生は人数も多くて一人一人を見ることが難しい部分もありますが、意外とはっちゃけてるなという印象です。2年生は変人が多いかな(笑)。

中林 ラクロス的な話をすると3年生は自分たちが2カ月後に引退するという中でそろそろ自覚を持っていってもらいたいです。4年生に引っ張る力がないと説得力もないし、4年生が強いチームは絶対に強いチームなので、2カ月後には自分たちがチームを引っ張っていくんだという自覚を持っていってもらいたいなと。2年生に関しては人数が少ない中であすなろ(あすなろカップ)で負けてしまって、このままじゃ駄目だと思ってくれた人もいて、そういう思いを学年でも共有したんじゃないかなと思います。その危機感を4年生になるまで持ち続けてもらいたいですね。1年生はサマー(サマーステージ)をαとβで優勝、準優勝という快挙で、本当にすごいと思うんですけど、50人もいれば(意識の点で)格差がありますよね。オフの日の練習も来る人と来ない人がいて。ラクロスという道を選んで日本一を目指しているんだったら50人全員が同じ目標に向かって、日本一に向かって取り組んでくれたら絶対に日本一になれると思うし、本当に最強で伝説を創ってしまうんじゃないですかね(笑)。そういうすごい可能性がある代だと思います。

『To be ONE』で日本一へ

ワセダの大黒柱・中林

――まずファイナル4で対戦する日体大の印象は

 日体大は個人の力が強いので、身体能力が高くて爆発力があるので、勢いに乗らせたら怖い相手だなという印象です。

中林 運動神経は僕らよりも上のレベルにあるかもしれないですが、自分たちは代々個では負けないという気持ちが根付いているので、たとえ相手の身体能力が高くてもクロスは持ってますし、1対1の部分では負けないように。簡単な相手ではないと思いますが、死ぬ気でやってまずはファイナル4を突破したいです。

――ことしのファイナル4に残った4校の顔ぶれについてはどんな感想をお持ちですか

中林 多方は予想通りなんですけど、ちまたではケイオーが優勝すると言われているのかな?ラクロス関係者に会うと「ケイオー強いね」という言葉が出てきたりするんですけど、真っ先に否定したくなりますね。それに東大も日体も力はあるのでどこがきてもおかしくないと思います。

――慶大に対しては今季まだ完全なかたちでの勝利がありません。特別意識はありますか

 あります!意識してます。ラクロス始めたときに早慶戦を見てすっごくかっこいいなと思ったんです。それを目標に1年生のときはやっていて、それくらいケイオーは大きな存在ですし、絶対に勝ちたい相手です。最後のシーズン、当たるとしたらファイナルだと思うので、もし慶大が東大に勝って当たったときは絶対に勝ちたいです。

中林 早慶戦はやっぱり特別な意味を持ちます。いままでの4年間を思い出しても、早慶戦で気持ちよく勝てたのは昨年だけで、それ以外は苦い記憶ばかりです。だからもし当たれば最後の早慶戦となりますし、快勝して皆で紺碧の空を歌えたら最高ですね。

――今後のキーマンとなりそうな選手を挙げてください

 ディフェンスはチームの課題であるDMFから池田直人(人3=東京・筑波大附)。彼は圧倒的なショートディフェンスの力を誇っていますし、身体能力も高いので今後はディフェンスだけではなくオフェンスにもどんどん参加できるようになっていってくれればチームとしても総合力が上がるはずです。

中林 坂口かな。今シーズンが始まって、六大戦くらいからうまいな、頭角を現してきたなと思っていました。ただ本人もわかってると思うんですけど、最近伸び悩んでいるのかなという外から見た印象はあって。でも彼が持っているものは本当に大きいと思いますし、それがもうちょっとで開花するんじゃないかと思います。もうひと踏ん張りして、もう一努力して大きな花を咲かせてくれればオフェンスには勢いがつくんじゃないかと思っています。

――自分のプレーの注目ポイントは

 確実に得点を取って勝利に貢献することが自分の役割だと思っているので、スピードのある1on1からのランシュー(ランニングシュート)に注目してほしいですね。

中林 当然得点は取りたいです。ただ劣勢の時にチェイス、パスカット、チェック入れてボールダウンするといったチームが辛い時に自分が大きな仕事をして引っ張っていくプレーを見せたいです。

――今後に向けて最後に意気込みを

 4年間で最後の2カ月になるので全力で日々を過ごして必ず日本一という目標を達成したいです。

中林 (シーズン当初に掲げた)全タイトル制覇という目標は六大戦で途切れてしまったんですけど、残りのタイトルを取ることの意味は本当に大きいものなので、『To be ONE』してBチーム、Cチーム、Dチームのチーム全員で残りあるタイトルを全て取りにいきたいと思います。

――ありがとうございました!

最後に集大成への意気込みを書いていただきました

(取材・編集 荒巻美奈)

◆中林惇(なかばやし・じゅん)

1992(平4)年6月22日生まれ。175センチ、72キロ。O型。東京・城北高出身。スポーツ科学部4年。色紙に書いてくださった「魅せるDF」はご自身が出場した新人戦サマーステージの頃から使ってきた言葉だそう。初心忘るべからずですね!

◆堤光一(つつみ・こういち)

1993(平5)年1月26日生まれ。175センチ、73キロ。B型。東京・国分寺高出身。商学部4年。初の特集取材にやや緊張気味だった堤選手。序盤は中林選手にも「らしくないな!」と言われていましたが、徐々に笑顔を見せてくださりほっとしました(笑)。

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