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2014.10.31

【連載】『伝説を刻め~Make Legend』 第8回 有原航平

エース番号『11』を背負い、期待に応える投球をしてきた有原航平(スポ4=広島・広陵)。しかし今季はケガで開幕から出遅れ、その後も結果を残せていない。その今季について、そして優勝を懸けた早慶戦とその後の進路について伺った。

※この取材は10月22日に行われたものです。

「悪い結果」

一言ずつ、丁寧に答える有原

――今シーズンを振り返ると肘のケガというのが大きかったと思います。肘に違和感を感じたのはどの時期ですか

(8月中盤の)夏合宿の時期くらいからですね。

――その要因というのは

夏合宿での投げ込みなどがあると思います。

――オープン戦の段階ですでに調子が悪かったですか

そうですね。あまり良くなかったです。

――その後はあまり投球をしない調整になったということでしょうか

はい。

――開幕週の法大戦でベンチを外れるというのはどのタイミングで決断しましたか

開幕する週の前の水曜日くらいですね。

――ベンチの外から試合を見るというのは

ベンチを外れるのは初めてだったのですが、外から見てもワセダはいいチームだと思いました。

――大竹耕太郎(スポ1=熊本・済々黌)投手のいい投球がありました

そうですね。いい投球でした。

――第3週の明大戦でベンチ入りを決めたのはいつ頃ですか

同じように水曜日あたりです。

――2回戦で救援投手として3回を無失点に抑えて、手応えがあったのではないでしょうか

いや、あれは明大がリードしていてプレッシャーのない場面だったので。あの登板に関しては全然、収穫というものはないです。

――そこから立大戦へは普段と同じ調整でしたか

そうですね。

――立大1回戦の先発は志願したということですが

チームのためにも自分が投げた方がいいと思ったので監督(岡村猛監督、昭53二文卒)さんに言って、いかせてもらいました。

――不安はもうなかったですか

投げ込みはできていないですし調子が悪いのは分かっていたのですが、投げたいという思いがあったのでいきました。

――明大戦は6割くらいの調子という話がありましたが、立大戦はどれくらいの調子でしたか

同じくらいですね。

――不運な当たりもあった中ですが、6回4失点という結果でした。どう受け止めていらっしゃいますか

最後は打たれて点を取られていて、4失点というのは悪い結果だと思います。

――制球を崩したという印象がありました

そうですね。

――その一方で盗塁阻止が2つありました

あれはキャッチャーが頑張ってくれた結果です。

――早慶戦へ向けての調子はどうですか

調子というよりは肘の具合次第なので、調子というのはあまりないです。

――肘は回復してきていますか

いい方向にはきていると思いますね。

「4年生みんなで助け合ってやってきた」

――話は変わりますが、あした(10月23日)はプロ野球のドラフト会議です。楽しみですか、緊張していますか

緊張というよりは、楽しみです。

――あしたは寮で中継をご覧になりますか

そうですね。

――中村奨吾主将(スポ4=奈良・天理)もプロ志望届を出していますが、二人でプロ野球について話すことはありますか

いや、それはそれほどないですね。

――中村主将はどういう存在ですか

4年間チームを引っ張ってきてくれて、4年は主将をやって大変だとは思うのですが、しっかりチームを引っ張ってくれているのですごい存在だと思います

――大学4年間の集大成という面もあると思いますが、4年間を振り返っていかがですか

厳しい時もあったのですが、4年生みんなで助け合ってやってきたので、いい思い出ですね。

――4年間で一番の思い出というのは

そうですね。やはり2年春の優勝というのが、自分たちはその時しか優勝していないので印象は強いですね。

――1年から2年春までは救援で、秋から先発になってというところで、その時期も一つの転機になったかと思います

そうですね。ずっと先発したいと言ってきて、やっと自分の思うポジションにいけると思っていました。

――先発になってみていかがでしたか

ずっと先発でやってきたので、いつものやりやすさがあると感じました。

――救援というのにはやりにくさがあったのでしょうか

そうですね。ちょっとやりにくかったですね。

――先発の良さは

全部自分の責任になるところですね。リリーフだと先発投手のいいピッチングを壊してしまうかもしれないので。そういった点ではだいぶ楽ですね。

――全ての責任が自分にかかってくるというのは不安にならないですか

それは自分の問題なので大丈夫ですね。

――緊張もしないですか

しないです。

――3年の秋に少し力を抜くという投法がはまったのも転機になったかと思います

転機になったと思います。大きく変わったというわけではないですが、自分の思うところに投げられるようになったというのは大きかったですね。

――今まで目いっぱい投げてきて、力を抜いた方が抑えられるというのは不思議ではないですか

いや、それはないです(笑)。

――最上級生になって、心境の変化はありましたか

ピッチャーとしてずっとやらせてもらってきたので、やることに変わりはなかったですね。

――下級生投手も次々と活躍しているシーズンですが、アドバイスなどはされますか

できることはしていますが、みんなが個人個人で考えているので、そこまで特別なことはしていないです。

――法大1回戦の大竹投手が初先発するという場面ではメールをされたということですが

頑張ってほしいと思ったのでメールしました。

――有原投手が抜けた後のエースになる存在でしょうか

いや、でも吉永健太朗(スポ3=東京・日大三)もいますし、みんなに期待しているので、みんなで競り合って結果を残した人がエースだと思いますね。

――立大3回戦では竹内諒(スポ2=三重・松阪)投手もいい投球をしました

気持ちが入っていて、負けられない試合だったので竹内がいいピッチングをしていたと思います。

――投球練習はしていらっしゃいましたが、投げたかったですか

いや、竹内の調子が良くていけると思っていたので、もしものことがあったらという時のために準備をしていました。

――ちなみに引退が迫ってきていますが、引退したらやってみたいことはありますか

いや、そんなにないですねえ。ちょっとゆっくりしたいです(笑)。

――休みをとってどこかへというものでもないですか

いや、普通に、一般の学生として1週間を過ごしたいです。

――卒論は大丈夫ですか

はい。いま頑張っています。

「最後に早慶戦を頑張るだけ」

4年間、神宮のマウンドに立ち続けてきた

――早慶戦に向けて、狙うのはやはり先発でしょうか

そうですね。ただピッチャーみんなの調子があるので、それ次第だと思います。

――4年目、最後の早慶戦ですが思いというのは

ずっと投げさせてもらっているので、最後は気持ち良く勝って終わりたいというのはあります。

――早慶戦のイメージは

お客さんもいっぱい入っていて、本当に大事な試合なので、負けられない試合だと思います。

――神宮大会を除くと大学での試合は最後になります。ワセダのユニフォームを着られなくなることへの寂しさはありますか

いや、やることはやってきたので寂しさはないですね。

――もう悔いはないですか

そうですね。いまさら振り返っても結果は変わらないので、最後に早慶戦を頑張るだけかなと思います。

――春のリベンジということもありますか

春は負けたので秋はしっかりリベンジしたいですね。

――秋の慶大のイメージは

ホームランが多く出ているので慶大は長打というイメージですね。長距離打者の前に走者をためないようにしっかり抑えたいと思います。

――どんどん振ってくるチームと、小技が多いチームではどちらが嫌ですか

振ってくる方が嫌ですが、それをうまく打ち取るようなピッチングができればなと思います。

――抑えるポイントは

やはり一発のある打者の前に走者をためないことですね。

――最後に意気込みと目標をお願いします

もう、勝つことです。優勝するには連勝しかないので、勝ちたいです。春負けているのもあるので、最後は連勝して終わりたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 三尾和寛)

◆有原航平(ありはら・こうへい)

有原

1994(平4)年8月11日生まれ。189センチ。95キロ。広島・広陵高出身。スポーツ科学部4年。この取材が行われたのは8時からの朝練習の後。早い時間に始まる練習ですが、「朝は得意。全然きつくないです」と苦にしていないようでした。

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