競走部

2013.05.14

【特集】期待の大型新人始動!――平和真インタビュー

 層の薄さが課題のワセダに頼もしい戦力が加わった。2012年高校総体5000メートルの決勝で13分台を出し日本人1位に輝いた平和真(スポ1=愛知・豊川工)だ。13分台ルーキーの加入は大迫傑(スポ4=長野・佐久長聖)以来、3年ぶり。関東学生対校選手権(関カレ)や秋の駅伝シーズンでの躍動が期待される平に、ことし、そして大学4年間の意気込みを伺った。

※この取材は5月8日に行ったものです

大学での生活は恵まれている

取材中には時折、笑みもこぼれた

――今日の練習はどのようなものでしたか

関カレに向けてのポイントの練習です。

――大学の練習にはもう慣れましたか

はい、大丈夫です。

――高校と大学の練習の違いはどこにありますか

高校ではみんなで一緒にジョッグをしていましたが、大学では各自なので自分の調子に合わせて考えて練習することが多いです。そこが難しいところだと感じています。

――朝練習は大変ではないですか

高校時代も朝練習はあったのでそこは大丈夫です。

――休日は何をしているのですか

なんだかんだ寮にいますね(笑)。

――高校時代も寮生活だったのでしょうか

高校の時は自宅ですね。

――寮生活には慣れましたか

一人部屋ではないですが、区切られていて一人になれるので自分のペースで生活できて落ち着きます。

――当番があると思いますが

当番が一番キツイですが、食事やお風呂も自分の好きな時間に入ったりできますし、ご飯もおいしいので、他大と比べたら幸せな生活はできていると思います。

――豊川工出身のワセダ競走部OBでは三田裕介選手(平24年卒=JR東日本)がいますが

ワセダに入ると報告した時から、色々アドバイスとかこうしたほうがいいよとかメールで教えていただきました。

――具体的にどのようなアドバイスですか

高校との違いとか練習がどんな雰囲気だとかですかね。

最初から攻める走り

エンジデビューを果たした六大対校ではスローペースに悩まされた

――東京六大学対校大会(六大学)でエンジデビューをされましたが感想は

スタートラインに立った人数があまり多くなかったので、大きい大会とは感じませんでした。ただユニフォームはやはり着ると背筋がのびるというか、気持ちが入りますね。

――大学レベルの初めての試合でしたが、高校でのレースとの違いはありましたか

高校の時からレースが動き出す瞬間に反応するのが苦手だったのですが、六大学もそういう展開になって、スピードの切り替えにレベルの高さを感じました。

――高校総体で日本人1位になるなどトラックに強い印象がありますが勝ちパターンはどういったものですか

どちらかというと速いペースで押していった方が体も動くので、最初からガンガン行く方が良いです。

――総体などでは日本人1位を意識するあまり留学生についていかない選手が多くいる中、平選手は積極的についていくレースをしていました。そういった強みはどこで磨かれたのですか

やはり同じ県内に留学生がいたこととですね。

――留学生のスピードに怖気づくことなどはないですか

それはありません。簡単に離れちゃいけないっていう気持ちでいます。

――走っている時は何を考えているのですか

体が動く時はなにも考えずに走れますが、ちょっと動きが良くないとマイナスなことを考えることはあります。ゆっくりしたペースほど「このあと仕掛けが始まるのかな」とか考えちゃいますね。

――トラックとロードどちらが得意ですか

自分の中ではずっと高校の時からロードの方が好きです。

――トラックロードの違いは

ロードは常に景色が変わるので飽きずに走れます。

――陸上を初めたきっかけはなんですか

小さい頃から長い距離を走るのが得意だったので、中学から高校に入るときにチャレンジしてみようかなと思いました。

――駅伝は平選手にとってどんなものですか

駅伝で全国に行きたかったので高校は強豪校に入りました。中学の時からから冬に出る駅伝でタスキを繋ぐのは好きでしたね。

――箱根駅伝の印象を教えてください

小さい頃からテレビで見ていた大会なので、走ってみたいという気持ちもあるのですが、やはり、走って当たり前だと思うのでそこが最終地点ではないです。

――ではその先に見据えるものは

マラソンです。

――マラソンを目指す上で意識している選手はいますか

外国人選手は意識しますね。日本人選手よりも気になります。

――箱根駅伝で走ってみたい区間はありますか

往路のどこかを走りたいです。

――山はどうですか

山は好きじゃないのでちょっと…。

――長距離をやっていて嬉しい瞬間はなんですか

やっぱりトラックでは自分の記録を更新出来た時や、思うような結果が出た時で、駅伝では個人で区間賞を取ってもチームで負けたら嬉しくないのでチームとして優勝した時だと思います。

――高校総体以降、都道府県対抗駅伝5区9位、六大学5000メートル6位など納得のいかないレースが続いているように思えますが、その原因はどう考えていますか

一つ一つのレースで悪いところはあります。ただ、秋からの走りが思うようにいかないのは自分でも良くわからないですね。振り返るとレースごとに悪いとこはあるのですが、一つ要因があるわけではないです。

世界を狙う力をつける

――ワセダを志望した理由は

「W」への憧れと、大迫さん(傑、スポ4=長野・佐久長聖)をはじめ憧れの先輩がいるからです。

――大迫傑選手と一緒に練習をした感想は

走りが違うというか、どうしてあんな走りができるのかなと思いました。

――渡辺康幸監督(平8人卒=千葉・市船橋)はどういう監督ですか

常に自分の調子や動きを心配してくださっていて、それをどうしたらもっと良くなるのかとアドバイスをいただけます。一人一人のことを考えて見てくださっています。

――高校の時の管理された練習と違い渡辺監督は自主性を重んじられていると思うのですが、そういった指導法の違いに戸惑いはありませんか

ないです。大丈夫ですね。

――ことしは1年生が多く入部されましたが、雰囲気はいかがですか

受験勉強で入った人は少し練習面で出遅れていますが、陸上の推薦で入った人はしっかり練習も合流できています。推薦組にはやはりライバル意識が生まれているかなと思います。仲はみんな良いですね。

――みんなでご飯に行ったりされますか

はい。小手指に自転車で行きます。

――武田凜太郎選手(スポ1=東京・早実)と何度か一緒に試合に出ていますがどんな選手ですか

走りが力強いですね。記録会でも2回対決して2回とも負けているので必ずどこかで挽回したいと思っています。

――都道府県対抗駅伝では同じ区間でしたが意識はされましたか

正直、自分の中では良い走りができる自信があったので、あのような結果になって結構沈みました。同じ大学に入ったのでもう負けたくないなと思ったのですが、もう2回負けてしまって、やはり強いかなと思います。

――仲は良いのですか

初めて会ったのは都道府県だったのですが、ノリが良くて気が合うと思います。

――短距離との交流は

寮の階や練習は違うので食事の場くらいです。ただ短距離は強いやつが多いので刺激になりますね。

――他大の同期の選手は意識されます

はい。記録とかを見ると焦りというか自分もやらなくてはという気持ちになるのですが、それがうまく記録会で出せません。

――高校の同級生は

連絡はあまり取りませんが、記録は気にしています。

――関カレはどの種目で出場されますか

5000(メートル)です。

――目標は

レース展開でタイムは変わってしまうと思うのですが、タイムは13分台で順位は入賞を目指します。

――大学4年間の目標は

まだ入学したばかりなので大きいことは言えないですが、目標としては大学4年時に行われるリオデジャネイロ五輪を狙えるような力をつけたいです。

――タイムの面では

ことし中に28分台。最終的には27分台までを考えています。

――ご自身がチームに求められていることはどんなことだと認識していますか

夏の総体の結果から主力でないといけないと思っています。今のままでは良くないのでしっかり夏に練習して、駅伝は主力として走りたいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 石丸諒、写真 目良夕貴 西脇敦史)

◆平和真(たいら・かずま)

1994年(平6)11月5日生まれ。177センチ。愛知・豊川工業高校出身。自己記録:5000メートル13分55秒64。1万メートル29分32秒14。2012年度高校総体5000メートル3位を始め、2011年度全国高校駅伝での4区区間獲得など、十分な実績とともに今春ワセダに入学。